「言語道断」の意味や由来とは?英語や類語、使い方の例文をご紹介!

「言語道断だ!」と、よくドラマなどで年配の男性が大声で怒鳴っているのを見たことはありませんか?そんな様子からも「言語道断」はあまり良いことを表現しているわけではないのが解りますが、一体どんな場面で使われるのでしょうか。
この「言語道断」は本当によく聞きますが、明確な意味を知っていますか?ただ怒られる時の決まり文句ではないのです。
この記事では「言語道断」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

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「言語道断」の意味と語源

「言語道断」の意味

それでは「言語道断」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「言語道断」は「ごんごどうだん」と読みます。「言語」を「げんご」と読み間違えないように注意しましょう。
「言語道断」とは「言葉に言い表せないほどあまりにひどいこと、言葉で言いようもないほど立派なこと」という意味です。
「プラスの意味」と「マイナスの意味」の両方持ち合わせていますが、よく使用されるのはマイナスの方の意味です。

「言語道断」の語源

続いて「言語道断」の語源をご紹介します。
元は仏教の言葉の「言語道断」です。その語源はお釈迦様と弟子たちのこんなやり取りがあったと伝えられています。その内容は次の通りです。

ある日、お釈迦様が十人の弟子たちに、「真如(しんにょ)とは、いかなるものか」と尋ねられました(真如は真理ということ)。
「釈迦の十大弟子」と言われる、特に優れた十人の弟子たちの一人に智恵が一番と言われる舎利弗(しゃりほつ)が流暢に説明しました。「真如とは若い女の乱れ髪、言うに言われず説くに説かれず(真理とは若い女性の乱れた髪のように、結ぶにも結べず解こうにも解けない複雑なもの)」という解説に、聞いていた人は「さすがは智恵一番の舎利弗様だ」と感心しました。次にお釈迦様は、側にいた維摩居士(ゆいまこじ)に同じ質問をしました。維摩居士は黙っています。周囲の人たちは、「先に舎利弗様が素晴らしい説明をされたので、さすがの維摩居士様も、何も言えなくなったのでは?」と思いました。
その時、お釈迦さまは「維摩居士、それでよい」と言いました。それを聞いた周囲の人たちは、「えぇ!?」と驚きました。
何故、お釈迦様は「よい」と言ったのか?これは「仏の教えの奥深い真如は言葉ではとても言い表すことができない」ということを、維摩居士は黙ることで表現したからなのです。
「言語道断」の「とんでもない、もってのほか」という意味は現代ではひどい状態を表す言葉で使われていますが、大昔は「言い表すことができないほど立派なこと」という意味でした。

「言語」は「言葉で表すこと」で「道断」が「言う術(すべ)が断たれること」という意味で、この「言語道断」の場合の「道」は「言う術」ということです。2つの言葉が合わさって、「言葉で言い表す術がない」ということを表しているのです。
「維摩経」という維摩居士が主役のお経の中にも「言語道断」という言葉が出てきます。

ちなみに維摩居士の答えの時に周囲の人が「えぇ!?」と驚いた話から「維摩の一黙、雷の如し」と言われ、「維摩一黙(ゆいまいちもく)」という四字熟語が誕生しました。「多くを喋るより沈黙が勝っている」ということです。

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「言語道断」の英語表現と類義語

「言語道断」の英語の表現

次に「言語道断」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • outrageous(言語道断、けしからん)

【例文】

  • Your remarks outrageous(君の発言は言語道断だ)

「outrageous」は「outrage(暴虐(ぼうぎゃく)非道な)」の形容詞で「OUTRAGE」+「OUS(~の多い)」からなる単語です。

「言語道断」の類義語

「言語道断」と似た意味を持つ言葉をご紹介します。

  • とんでもない
  • もってのほか

「とんでもない」は「あるべきことではない、決してそんなことはない」という意味です。
「とんでもない人だ」や「とんでもないことでございます」などと使用します。
「もってのほか」は「以ての外」と書き「思いもよらないけしからぬこと」という意味です。「それが事実ならもってのほかだ」「泣かせるなんてもってのほかだ」などと使用されます。

 

「言語道断」の使い方

最後に「言語道断」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「会社の金を使い込むなど言語道断だ」
  2. 「遅刻ばかりする新人は言語道断だ」
  3. 「人を騙すなんて言語道断で信用できない」
  4. 「彼の言語道断の行動を許すわけにはいかない」
  5. 「言語道断な態度に腹が立つ」

例文のように、「言語道断」とはマイナスな物事を示す場合に使用されます。「言語道断」と、態度や言動を決めつけている場合が多いようです。

 

言いようのないことが「言語道断」

有り難いお経にも出てくる「言語道断」は「仏の教えは言葉では言いようのない奥深いもので素晴らしい」ということが、いつの間にか「言いようのないひどいこと」と使用されるようになりました。しかし本来の「言葉で言いようもないほど立派なこと」という意味も持っています。
あなたの周りで「言語道断」を良い意味で使う人がいた場合は、決して間違えではないので指摘しないように注意しましょう。

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