「換骨奪胎」とは?四字熟語の意味や由来、英語・類語を簡単にご紹介

あなたは音楽を聴いたり、映画や書籍を観たりしますか?昨今では数多くの新しい作品が毎日のように登場しています。
そんな作品の中には、『前に同じようなのを観たこと(聞いたこと)がある』と感じたこともあるでしょう。
これだけ膨大な数の作品があるのですから、それも当たり前のことですね。このような感じ方を、表現する四字熟語に「換骨奪胎」があります。
この記事では「換骨奪胎」の意味や由来、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。

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「換骨奪胎」の意味・由来

まず、この「換骨奪胎」という四字熟語は「かんこつだったい」と読みます。一字ずつの読み方はわかっているのに四字熟語になると読めなくなったりしませんか?
そんなことが「換骨奪胎」に限らずあるのは、四字熟語が表す語源や意味の奥深さなのかもしれませんね。

「換骨奪胎」の意味は?

換骨奪胎」とは「昔の作品を作りか代え、自分のものとして表現する」という意味です。
二つの熟語(「換骨」「奪胎」)の語源は骨や胎盤といった人体を表現していますが、四字熟語としての意味は人体を作品に置き換えて考えます。
「作品の骨組みを変える」「作品の胎盤(基礎・軸)を取り除く」と変換します。

「換骨奪胎」の由来

それでは「換骨奪胎」の語源を見ていきましょう。

  • 「換骨」・・・骨を変えることを表す言葉
  • 「奪胎」・・・胎盤を奪うことを表す言葉

中国の宋時代、恵洪(えこう)という僧侶によって、まとめられた書籍に登場する詩人・黄庭堅(こう・ていけん)が、詩文を作るコツを書いたものが由来である「換骨奪胎」ですが、二つの熟語それぞれが“体の一部を変えたり奪ったり”と怖さを感じる表現になっているので、本来の示すものから外れた使い方をしてしまうかもしれませんね。

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「換骨奪胎」の英語・類義語とはどんなもの?

それでは次に「換骨奪胎」の英語・類義語で表現すると、どのような言葉があるのかご紹介していきます。

「換骨奪胎」の英語表記

「換骨奪胎」の英語表現には以下のようなものがあります。

  • an adaptation・・・適応、改作
  • modification・・・換骨奪胎

【例文】

  • This play is an adaptation of a foreign one(この劇は外国のものを換骨奪胎したものだ)

『作品を作り出す上において熱のこもった討論が繰り広げられる』と「換骨奪胎」についても議論されているのがわかります。

「換骨奪胎」の類義語

また「換骨奪胎」にはどのような類義語があるのでしょうか。

  • 点鉄製金(てんてつせいきん)
  • 無断借用(むだんしゃくよう)
  • アレンジ
  • リメイク

「無断借用」と表現すると罪悪感が生じますが、「アレンジ」「リメイク」になると昔の良いものを残しつつも、今に合わせたものに変化させるといったポジティブな意味になります。
そんな類義語をもつ「換骨奪胎」は幅の広い表現方法を兼ね備えた四字熟語ですね。

 

「換骨奪胎」の使い方

それでは「換骨奪胎」がどのように使われるのかご紹介していきます。
使い方がわかれば「換骨奪胎」に対する印象が変わってくるもしれませんね。

【例文】

  1. 「有名な先生の昔の作品を、彼は換骨奪胎して一味違った作品に仕上げていた。」
  2. 「この映画は「竹取物語」を換骨奪胎したものである。」
  3. 「彼女の作品には、換骨奪胎して物が多く、オリジナリティーがない」
  4. 「これをパクリと言ったけど、換骨奪胎したものだ!」
  5. 「換骨奪胎した作品の方が、有名になることが多くなっている」
似たような作品は本当に多いですよね。現代では『これってほとんど書き写しじゃあないの?』といった「パクリ」と「換骨奪胎」の境界線がわかりにくい作品も多いため「換骨奪胎=パクリ」という誤った捉え方をされています。
本来、基礎となる作品の持ち味を生かしながら「オリジナリティーのある新しい作品を作る」という、本来の作品や作者に対する敬意をこめた四字熟語が「換骨奪胎」と言えるでしょう。

 

思いの深さを感じ取ろう

ここまで「換骨奪胎」について解説してきました。
作家とって、優れた芸術作品や文学作品などに触れると、参考にしたい・リスペクトしたいという感情が湧き上がることは、当たり前ではないでしょうか。
それだけ基本となる作品が、素晴らしいものだからであると言えます。
しかし、元の作品を参考にするボーダーラインは作者の手腕に任されるため、見る人によっては「パクリ」「手直し」などの酷評に繋がるのでしょう。
「換骨奪胎」には、「元の作品を敬い、尊重する」といった思いの深さがこめられた四字熟語であることを理解すれば、「換骨奪胎」な作品に対する見方も変わっていくでしょう。

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