「艱難辛苦」の読み方と意味とは？英語・類義語・使い方【例文あり】

「艱難辛苦」という字を見て、息が苦しくなるような気分になるのは、私だけでしょうか？

なんだか重いものが体に伸し掛かるようです。しかも読み方も難しそうですね。

どんな意味なのでしょうか。

難しそうな、辛（から）そうな？苦（にが）そうだし…。

「艱」という漢字は見慣れないですね。

味についての言葉のようにも見えますが、いったいどのような場面で使用するのでしょうか。

この記事では「艱難辛苦」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

「艱難辛苦」の意味と語源

「艱難辛苦」の意味

それでは「艱難辛苦」の意味をご紹介します。

意味の前に読み方ですが、「艱難辛苦」は「かんなんしんく」と読みます。

「艱難辛苦」とは、「困難にあって苦しみ、悩むこと」という意味です。

やはり、文字通り苦しく辛い言葉です。

味覚のことではありませんね。

「艱難辛苦」の語源

続いて「艱難辛苦」の語源をご紹介します。

それぞれの漢字を紐解いていきます。

四文字全ての言葉が苦しく辛く困難であるという意味を持っていて、苦しく辛いことを表す最強の四字熟語です。

「艱難辛苦」の英語表現と類義語

「艱難辛苦」の英語の表現

次に「艱難辛苦」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

• difficulties（困難なこと）
• hardships（難儀、辛苦、困苦、欠乏）

「difficulties」は「difficulty（困難）」の複数形です。

【例文】

• face difficulties（困難なことにに面と向かう）
• go through hardship（苦難を体験する）

「艱難辛苦」の類義語

「艱難辛苦」の類義語をご紹介します。

• 四苦八苦（しくはっく）
• 焦心苦慮（しょうしんくりょ）
• 千辛万苦（せんしんばんく ）

「四苦八苦」は「非常な苦しみや、あらゆる苦しみ」、「焦心苦慮」は「心を痛めて、あれこれ思いをめぐらし悩むこと」、「千辛万苦」は「つらいことや苦しいことをいろいろ経験する、また、その苦しみ」という意味です。

辛く苦しい状況を表す四字熟語はたくさんありますが、やはり漢字全てで表しているのは「艱難辛苦」です。

「四苦八苦」の記事は、こちらに詳しく書いています。

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「艱難辛苦」の使い方の例文

最後に「艱難辛苦」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

1. 「艱難辛苦の目に遇ったから、ちょっとやそっとじゃ、へこたれない」
2. 「彼女は今、艱難辛苦の状況なので、何とか助けてあげたい」
3. 「あの時の艱難辛苦を乗り越えたから今度の困難も大丈夫だよ」
4. 「艱難辛苦ばかりの人生で色々なことを学んだ」
5. 「生きていれば誰だって艱難辛苦を経験するんだ」

ものすごくマイナスな言葉のイメージがある「艱難辛苦」ですが、意外と希望も見えてきますね。

例文のように「艱難辛苦を～」「艱難辛苦の～」という使い方が多いですね。

「艱難辛苦」から抜け出した時

「艱難辛苦」は辛く苦しいことを表す最強の言葉ですが、辛くて苦しいことはずっと続くわけがありません。

「艱難辛苦」から抜け出した時に、あなたは大きく変わっているでしょう。

「艱難汝を玉にす（かんなんなんじをたまにす）」ということわざがあります。

このことわざは「人は困難や苦労を堪えて、乗り越えることによって、立派な人間に成長する」という意味です。

つらい経験も自分の成長のためには必ず必要ですので「艱難辛苦」な状況に陥ったときは落ち込まず、次へのステップと思って気持ちを切り替えてみると良いですね。