「鶏口牛後」の意味をわかりやすく解説。読み方や使い方の例文、類義語とは?

あなたは「鶏口牛後」という言葉を耳にしたことがありますか?
「鶏口牛後」とは古い中国の時代の出来事がもとになってだきた言葉です。現代でもその教えが残るような歴史的な四字熟語ですね。
その出来事とは、なんと紀元前にまで時代をさかのぼるほどです。長い時間が経っても伝わり続けるなんて、よほど優れた表現なのでしょう。
この記事では「鶏口牛後」の意味や由来、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。

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「鶏口牛後」の読み方、意味や語源とは

それでは早速、「鶏口牛後」の読み方からご紹介していき、次いで意味や語源の順に進んでいきます。

「鶏口牛後」の読み方

「鶏口牛後」は「けいこうぎゅうご」と読みます。
もしかしたら「鶏」という漢字を「けい」と読むのは難しいかもしれませんが、その他の漢字は変わった読み方ではなく通常の音読みをすれば大丈夫です。
中国から生まれた四字熟語は基本的にどの漢字も「音読み」をするという約束事があります。
これを機に、「鶏」という漢字を音読みすると「けい」となることを覚えるチャンスにしましょう。

「鶏口牛後」の意味とは?

「鶏口牛後」とは「大きい組織の中で末端の地位にいるよりは、規模の小さい中でもいいから先端に君臨した方が良い」という意味です。

「鶏口牛後」という言葉のなかでも目を引くのがやっぱり「鶏」「牛」という動物を用いている部分ですよね!
「鶏」「牛」が何を表しているかというと、以下のようになります!

  • 「鶏」・・・弱小のもの、規模が小さいもの
  • 「牛」・・・大きな勢力をもつもの、巨大なもの

つまり、正反対のものを表す手段として「鶏」と「牛」が用いられているんですね!
次に「口」「後」という漢字についてです。
「口」と「後」という漢字が示しているのは、次のようなことです!

  • 「口」…先頭、トップの位
  • 「後」…末端、一番最後の位(「口」に対して「尻」という意味で用いられた漢字)

つまり、「口」は会社の組織でいうと社長や国でいうと大統領や王を表していて、「後」は会社の組織で言うと平社員や国でいうと僕(しもべ)や支配下にある者のことを指しています。

「鶏口牛後」の語源、由来

「鶏口牛後」は、中国の春秋戦国時代のことが記述されている「史記」という書物の中に登場したのが始まりです。
「史記」のなかで、以下のようなお話がありました。

戦国時代には、なんと7つもの国が覇権を争う時期がありました。
その7つの国の中でも最も力を持っていた大きな国というのが「秦」です。
ある時「秦」は他の6国に対して領土を秦へ分け与えるよう脅したのです。
6国の中の1人がそれに反発しましたが、秦の国王はそれを採用しませんでした。そこで6国の中の一人は、他の5国に対して「我々諸侯(しょこう)の勢力は、合わせれば秦の10倍になるんだから、6国が同盟を結んで秦を仲間外れにする他に策はないでしょう。鶏の口になっても良いですが、牛の尻になってはいけません。」と説いたのです。
その結果、「秦」の脅しのおかげで他の6国は同盟を結ぶことができたのでした。

「史記」の中で「秦」という大国が「牛」、その他の6国それぞれを「鶏」と置き換え「秦の支配下になるのではなく、各国が独立したままで小さくても王であり続けるべき」という意味で用いられたことがきっかけで、「鶏口牛後」という言葉ができたのです。

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「鶏口牛後」の英語・類義語

「鶏口牛後」のなりたちが分かったところで、もっと表現を増やしていきましょう!
次にご紹介するのは、「鶏口牛後」の英語での表現方法、そして類義語です!

「鶏口牛後」を英語で表すと?

英語でも以下のような「鶏口牛後」と似たような表現があります。

【例文】

  • Better to be the head of dog than the tail of a lion.(ライオンのしっぽになるより犬の頭となる方が良い)

まさに鶏口牛後と酷似した表現です。
鶏→犬、牛→ライオン、口→頭、後(尻)→しっぽ
このように置き換えられていますが、意図も表現方法も同じと言っていいでしょう。

他にも、「鶏口牛後」の意味をそのまま英訳すると以下のようになります。

  • better to be the leader of a small group than a subordinate in a large organization.(大きな組織の中で支配されるよりも、

小さなグループの中でリーダーになる方が良い)

「鶏口牛後」の類義語とは?

  • 鶏尸牛従(けいしぎゅうしょう)
  • 鶏頭牛尾(けいとうぎゅうび)

「鶏頭牛尾」は、中国でできた「鶏口牛後」がもっと日本でも理解されやすいように日本で形を変えてできた言葉です。
鶏口牛後は、四字熟語の他にも「大鳥の尾より小鳥の頭」「鯛の尾より鰯の頭」「芋頭でも頭は頭」など、色々な動物や物で代用される言葉です。あなたも自分なりの表現で「鶏口牛後」を作ってみてはどうでしょうか?

 

「鶏口牛後」の使い方

それでは最後に、「鶏口牛後」の使い方を例文と共にご紹介していきます。
例えば以下のような例文がありますので、一緒に見ていきましょう。

【例文】

  1. 「僕はこの大企業で仕事のノウハウを学んだ。いよいよ鶏口牛後 の精神で自分の会社を設立するぞ」
  2. 「鶏口牛後な引き抜きの話をもらった。今の会社への恩もあるし、受けるかどうか迷うところだ」
  3. 「あの高校は名だたる進学校だけど、私は鶏口牛後というようにそこまでレベルが高くなくてもいいから他の高校で成績トップであり続けたいわ」
  4. 「私は鶏口牛後で今の会社を設立した社長を尊敬している」
  5. 「鶏口牛後というけれど、私は7人の家族を養うためにリスクは避けて牛後の身でいるべきだと思っている。」

「鶏口牛後」は、何かを選択する場面などで役割を上手にはっきする言葉です。

こちらの言葉も「鶏口牛後」に似ていて、潔いイメージがある四字熟語ですね。

野心的?安定的?

以上、「鶏口牛後」という言葉に触れてきましたがいかがでしたか?
人のリーダーシップの下で自分にできる与えられた仕事をするか、それとも自分がその組織を動かすかという事になりますが、それはやはり人それぞれだとも言えますよね。
つまり、「鶏口牛後が必ずしも正しい」という教えではないようにも見えるでしょう。
しかし、自分で運命を切り開いていく「リーダーシップをとる」という選択は、リスキーではあるかもしれませんが「毎日が刺激的で楽しめる」という部分もあります。
自分の適性にあった選択こそ、最善の策だといえるでしょう。

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