「権謀術数」の読み方・意味・語源!英語や類語、使い方の例文をご紹介!

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スポーツの業界でも不祥事などがある昨今ではありますが、本来スポーツはフェイプレイでなければなりません。
日々の辛い練習にも耐え、勝利を手にするためにチームが一丸となり全力で立ち向かい試合後は、勝敗した両チームを讃え合う。
しかし残念ですが、現代では「スポーツのあるべき姿が変わっているのではないのか?」と違和感を感じる出来事があることも事実です。
この記事では改めて考えてみたい「権謀術数」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。

 

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「権謀術数」の意味は?語源は?

この四字熟語、あまり聞いたことはないですが身近に感じることもある言葉です。
「権謀術数」は「けんぼうじゅっすう」と読みます。
「じゅっすう」って舌を噛んでしまいそうですね。国語ではなく数学の問題に出てきそうな四字熟語ですが、この機会に覚えておきましょう。

「権謀術数」の意味は?

「権謀術数」とは「巧妙に人をあざむくためのたくらみ・作戦やはかりごと」という意味です。
政治経済・スポーツなど、どの分野でも社会には組織があり、「その組織の発言力や自分の地位を高めるために反する者を排除しようと企てたり、周囲をひきつけ味方にするための巧みな話術やふるまいを計算する」なんとも胡散臭い話ですが、このような場面はよく見かけるのも事実です。

「権謀術数」の語源は?

「権謀術数」の語源を紐解くと以下の通りです。

  • 「権」・・・「権力」という意味
  • 「謀」・・・「謀略」という意味
  • 「術」・・・「技法」という意味
  • 「数」・・・「計算」という意味

「権謀術数」は、古代中国・宋の時代、儒学者・朱子の「大学章句序」に書かれた言葉です。「大学章句序」には人としての原則、天が人を生んだ時に「思いやり」「白黒つける素質」「ほどよいバランス」「善し悪しがわかる素質」といった本性を持たせました。しかし、生まれた環境や育ち方で全ての人がその本性が全うできるとは限りません。本性があっての教育ではありますが、時代によってはその教育が疎かになることもありました。
そんな流れの中で「権謀術数」というものが生まれたのでしょう。
「権謀」は「その場に応じ策略」「術数」は「はかりごと、たくらみ」という意味の言葉になります。知識とはときに「権謀術数」に長けたものになるのでしょうね。

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「権謀術数」の英語・類義語

「権謀術数」の英語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

「権謀術数」の英語表現

「権謀術数」の英語には以下のようなものがあります。

  • trickery
  • wiles

【例文】

  • He ran up to now of the status by speculating the trickery.(彼は権謀術数を巡らせて今の地位に駆け上った)

「trickery」とは「ずるい、巧妙な、手の込んだ、油断ならない」といった意味の英語になります。「権謀術数」は「あざむく」という意味を含んだ四字熟語なので、「trickery」を使えば「権謀術数」として通じるでしょう。

「権謀術数」の類義語

次に「権謀術数」の類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

  1. 奸智術数(かんちじゅっすう)
  2. 奸智術作(かんちじゅっさく)
  3. 手練手管(てれんてくだ)

「権謀術数」が中国由来の四字熟語なので1と2の言葉はほぼ同じ言葉が使われています。
「手練手管」はもともと遊女が客をだます手段や話術のことを意味するので「権謀術数」よりも使われる幅は狭いですが、「人を巧妙に陥れる」ところでは類義語と言えるでしょう。

 

「権謀術数」の使い方

それでは、「権謀術数」はどのように使われるのか例文を用いて見ていきましょう。

【例文】

  1. 「今日の試合相手は権謀術数に長けたチームだった。」
  2. 「今の平和があるのは権謀術数の飛び交う戦国の時代があったからだ。」
  3. 「政治は本来、国民の幸せのためにおこわれなければいけないのに、政党や派閥など権謀術数なことばかりが目立ち信頼さえ失われている。」
  4. 「彼は社内で権謀術数を巡らせているが最後は実力あるものが勝つだろう。」
  5. 「スポーツにおいて権謀術数な戦術ばかり要求しては元も子もない。」

「権謀術数」が悪いとは言えないかもしれませんが、決してフェアな方法ではないことはわかります。どんなことにもバランスが取れなくなると、人を陥れてでも地位向上や勝利を得ようという悪の計算が頭を巡らすのでしょうね。

 

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「権謀術数」という言葉から学ぶこと

ここまで「権謀術数」について解説してきました。
向上心があることはとても良いことです。「負けたくない」「人の上に立ちたい」そんな思いのために努力することも素晴らしいことですが、最初にあった素直な気持ちから欲や名誉が先に立って「自分が向上するためなら相手がどうなろうとも構わない」といった方向に向いてしまうのは間違っています。
見ていないようで見ているのが世間です。「権謀術数」な言動があなたの人生を狂わすことのないように、客観的に自分のことを見ていくことが大切ですね。

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