「共存共栄」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】

この記事は、約9分で読むことができます。

会社で働いていると、同僚をライバル視してしまうことがありますよね。

「共存共栄」しながら仕事に取り組みたいというのが理想なのですが、「自分の方が!」とつい自分の利益の事ばっかり考えてなかなかうまくいかないのが現状です。

つい先週も、会社のパーティーで社長が「共存共栄の精神をもって」と話しているのを聞いて少し反省させられたところです。

ところで、あなたは「共存共栄」という言葉の意味や読み方をご存知ですか?

この記事では、「共存共栄」の意味と語源、英語表現と類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

スポンサードサーチ

「共存共栄」の意味と語源

 

「共存共栄」の意味

 

最初に、「共存共栄」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「共存共栄」は「きょうぞんきょうえい」と読みます。

「共存共栄」とは、「2つ以上のものが敵対することなく、ともに生存し共に栄える」という意味です。

つまり、ケンカなどせずにお互い支え合いながら一緒に栄えていこうという意味なんですね。

「持ちつ持たれつ」なんて言葉がありますが、そんな感じのニュアンスです。

「ウィンウィン」なんて言う人も増えてきていますね。

 

 

「共存共栄」の語源

 

次に、「共存共栄」の語源をご紹介します。

 

「共存共栄」の漢字それぞれの意味を解説していきます。

まず「共存」「共栄」のどちらにも使われている「共」という漢字ですが、これには「2つ以上のものが一緒に」という意味があります。

なので、「共存」は「2つ以上のものが一緒に存在する」という意味になります。

そして、「共栄」は「2つ以上のものが一緒に栄えること」という意味になります。

 

読んだままになりますが、ここでは『一緒に』というところがポイントになりますね。

 

 

 

スポンサードサーチ

「共存共栄」の英語表現と類義語

 

「共存共栄」の英語の表現

 

続いて、「共存共栄」の英語表現をご紹介します。

  • Coexistence and co-prosperity(共存共栄)

 

【例文】

  • promote coexistence and co-prosperity(共存共栄を図る)
  • spirit of coexistence and co-prosperity(共存共栄の精神)

 

「coexistence」は共存、「co-prosperity」は共栄という意味です。

「共存共栄」は1つの英単語ではなく、この2つの英語を組み合わせて表現されます。

直訳すると「共存と共栄」になります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「共存共栄」の類義語

 

それでは、「共存共栄」の類義語をご紹介します。

  • 相利共生(そうりきょうせい)
  • 相互扶助(そうごふじょ)
  • 呉越同舟(ごえつどうしゅう)

 

「相利共生」は、「違う生き物同士が同じ場所で生き、お互いに利益をもたらすことができる関係」のことです。「別のものが同じ場所に存在して、お互いの利益」という意味が含まれているので「共存共栄」と似た意味を持っていますね。

「相互扶助」は、「お互いに助け合うこと」「お互いを支え合う精神」を意味します。「互いに助け合う」という意味があることから「共存共栄」の「敵対することなく」という意味に似ています。

「呉越同舟」は、「仲の悪いもの同士でも共通の目的や利益のために協力し合う」という意味です。「ライバル同士の者たちが同じ場に居合わせる」という意味だけでも使いますが、「共存共栄」に似ていますね。

 

「相互扶助」「呉越同舟」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「相互扶助」とはどんな意味?語源や英語&類義語【使い方の例文】

 

「呉越同舟」の意味や故事の由来とは?英語・類語、使い方の例文をご紹介

 

ちなみに、「共存共栄」を図るには、やはり互いに刺激して高め合える関係であることも必要な条件と言えますね。

お互いを刺激して高め合う関係の四字熟語に、「切磋琢磨」「相乗効果」「相互作用」があります。

「切磋琢磨」「相乗効果」「相互作用」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「切磋琢磨」とは?意味や語源&使い方の例文【英語・類義語】

 

「相乗効果」とは?意味や語源、英語訳・類義語!使い方の例文もご紹介

 

「相互作用」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

 

 

「共存共栄」の使い方

 

最後に、「共存共栄」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「こういう時代だからこそ、共存共栄の精神でやっていかなければならない」
  2. 「御社と共存共栄しながら、このプロジェクトを取り組んでいきたい。」
  3. 「地域住民が共存共栄して、地域活性化に貢献しよう。」
  4. 「多くの人と共存共栄を図ってもらうために、これを企画しました。」
  5. 「この商店街と大型チェーン店が共存共栄なんて、無理な話だ。」

 

「共存共栄の精神」とは、「誰かと競ったりせず、みんなで同じ目標をもって頑張っていきましょう」という意味で使われることもあるため、会社の目標などとして掲げられることも多いですよね。

「共存共栄」は「共存共栄しながら~」や「共存共栄して~」などの使い方をされる他、「共存共栄の精神」や「共存共栄を図る」などという言い方もされています。

 

 

 

スポンサードサーチ

まとめ:「共存共栄」の精神と言えば、この人?

 

以上、「共存共栄」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 きょうぞんきょうえい
意味 2つ以上のものが敵対することなく、ともに生存し共に栄えること
語源 「共存」=「2つ以上のものが一緒に存在する」
「共栄」=「2つ以上のものが一緒に栄えること」
英語表現 Coexistence and co-prosperity(共存と繁栄)
類義語 ・相利共生(そうりきょうせい)
・相互扶助(そうごふじょ)
・呉越同舟(ごえつどうしゅう)

 

あなたは、松下電器(現パナソニックグループ)の創業者である松下幸之助氏をご存知ですか?

松下幸之助氏は創業者としてだけでなく、「共存共栄」と書かれた色紙を松下電器の販売店や取引先に配ったという話でも有名な人です。

売上を上げるためには、販売店や取引先の協力は欠かせない。

そのためにも、「共存共栄」の精神が必要だと考えていたそうです。

まさに経営の神様の所以とも言える、素晴らしい方針ですね。

関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください