「千紫万紅」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】

この記事は、約9分で読むことができます。

あなたは「せんしばんこう」と聞いて「千紫万紅」を思い浮かべますか?

それとも「千思万考」を思い浮かべますか?

同じ読み方でも「千紫万紅」は華やかで美しいイメージですが、「千思万考」は静かに思い悩むようなイメージで意味は全く違います。

どちらかといえば「千思万考」な毎日よりも「千紫万紅」な毎日を送りたいものです。

この記事では、「千紫万紅」の意味と語源、英語表現と類義語、例文による使い方をご紹介します。

 

 

 

スポンサードサーチ

「千紫万紅」の意味と語源

 

「千紫万紅」の意味

 

最初に、「千紫万紅」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「千紫万紅」は「せんしばんこう」と読みます。漢検4級の四字熟語です。

「千紫万紅」は、「多種多様な色の花が咲き乱れること」という意味です。

ただ花が咲くだけでなく、「色々な花が多く咲いている」というイメージですね。

 

 

「千紫万紅」の語源

 

続いて、「千紫万紅」の語源をご紹介します。

 

「千紫万紅」を二語に分けて解説します。

四字熟語に度々登場する「千」や「万」という数字は、「数が多いこと」を表します。

「紫」や「紅」は、「多種多様な色」を表しています。

これらの漢字を組み合わせているので、多種多様な色の形容として使われることもあります。

必ずしも「花」という訳ではありません。

 

 

 

スポンサードサーチ

「千紫万紅」の英語表現と類義語

 

「千紫万紅」の英語表現

 

次に、「千紫万紅」の英語表現をご紹介します。

  • covered profusion of flowers(千紫万紅)
  • alive with all sorts of flowers(千紫万紅)

 

【例文】

  1. The garden is now covered profusion of flowers. (その庭は今、千紫万紅だ。)
  2. The park is alive with all sorts of flowers. (その公園は、千紫万紅の眺めである。)

 

「千紫万紅」と同じ意味の慣用句は無いので、多種多様の花が咲き乱れている風景をそのまま英語に訳しました。

「covered profusion of flowers」は「豊富な花でおおわれている」という意味で、「alive with all sorts of flowers」は「多種多様の花で満たされる」という意味です。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「千紫万紅」の類義語

 

それでは、「千紫万紅」の類義語をご紹介していきます。

  • 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
  • 桜花爛漫(おうからんまん)
  • 千紅万紫(せんこうばんし)
  • 万紫千紅(ばんしせんこう)

 

「百花繚乱」は、「さまざまな花が咲き乱れていること」「すぐれた人・業績などが一時にたくさん出ること」という意味です。意味だけでなく、「千紫万紅」のように「百」という表現で多く咲いているところも似ていますね。

「桜花爛漫」は、「桜の花が見事に咲き乱れている様子」という意味です。こちらは「桜」にフォーカスされてますが、「咲き乱れている」というところが「千紫万紅」に似ています。

ちなみに、「千紫万紅」「千紅万紫」「万紫千紅」こちらの三つは漢字の順番を入れ替えただけの類義語です。

どれか一つだけ知っていると、他の物を間違いだと勘違いしてしまいそうですが、すべて正解なのでぜひ覚えておいてください。

 

「百花繚乱」「桜花爛漫」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「百花繚乱」とは何か?意味や読み方、使い方の例文【英語&類義語】

 

「桜花爛漫」とは?意味や英語表現、類義語をご紹介!使い方の例文つき

 

ちなみに、「百花繚乱」の「すぐれた人・業績などが一時にたくさん出ること」に似た意味を持つ四字熟語に、「百花斉放」があります。「百花斉放」については、こちらの記事をご覧ください。

 

「百花斉放」とは?意味・語源・英語・類義語・使い方【例文5つあり】

 

 

 

「千紫万紅」の使い方

 

最後に、「千紫万紅」の使い方を例文を用いてご紹介します。

【例文】

  1. 「この庭園は春になると千紫万紅の花が咲き乱れて、本当に美しい。」
  2. 「祖母は庭の手入れが趣味で、窓からの景色はいつでも四季折々の花々が色どり、まさに千紫万紅となっている。」
  3. 「小学校の運動会の集団演技は、衣装がとてもカラフルだ。子供たちの踊る姿は、千紫万紅の花のようで心が弾む。」
  4. 「マンションのベランダではプランターで少しの花を育てるのが精いっぱいだが、いつかはマイホームを建てて千紫万紅に咲き誇る花を育ててみたい。」
  5. 「この花屋の店先にはいつも千紫万紅の花が飾られていて、見ているだけで心が躍る。」

 

「千紫万紅」は、多く花が咲いている時に使います。

3の例文のように、カラフルで可愛らしいものや美しいものを例えて表現するのもいいですね。夏祭りでの花火や女性の浴衣姿を例えるのも素敵です。

「千紫万紅の~」「千紫万紅に~」と使うことが多いですね。

 

 

 

スポンサードサーチ

まとめ:「千紫万紅」の花を育てる楽しみ

 

以上、「千紫万紅」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 せんしばんこう
意味 多種多様な色の花が咲き乱れること
語源 「千」や「万」という数字は「数が多い」という意味
「紫」や「紅」は「多種多様な色」という意味
英語表現 ・covered profusion of flowers(豊富な花でおおわれている)
・alive with all sorts of flowers(多種多様の花で満たされる)
類義語 ・百花繚乱(ひゃっかりょうらん)
・桜花爛漫(おうからんまん)
・千紅万紫(せんこうばんし)
・万紫千紅(ばんしせんこう)

 

忙しい毎日、日々の生活で疲れてしまうこともありますが、「千紫万紅」の花に囲まれれば自然に心が癒され活力が湧いてきますよね。

その花が心を込めて自分が育てたものだとしたら、なおさら心が満たされるのではないでしょうか。

広い庭があれば、ぜひガーデニングに挑戦してみたいものです。

また、自宅に庭が無くても近くの公園やショッピングモールなどに出かけて「千紫万紅」のスポットを探しに行くのも楽しいですね。

関連記事



コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください