「紫電一閃」とは?意味と語源、類義語と英語表現【使い方の例文】

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あなたは雷好きですか?多くの人は、怖いと思うのではないでしょうか?

私は雷が鳴ったり光ったりすると驚きはしますが、高見の見物のように観察します。

観察はしますが、いつ光るのかタイミングが分からずに稲妻の形や色がはっきりと見ることができません。

稲妻の色にはオレンジや青・白・赤など様々あるようですが、紫もあるようです。そしてその紫色の稲妻に関係した四字熟語が「紫電一閃」と言います。

この記事では、「紫電一閃」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「紫電一閃」の意味と語源

 

「紫電一閃」の意味

 

最初に、「紫電一閃」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「紫電一閃」は「しでんいっせん」と読みます。

「紫電一閃」とは「一瞬や極めて短い時間、またはそのような時間で急変すること、ひらめき」という意味です。

問題や危機など、差し迫る「火急の事態」も表しています。

 

 

「紫電一閃」の語源

 

続いて、「紫電一閃」の語源をご紹介します。

「紫電一閃」を二つの単語に分けてご説明します。

まず、「紫電」とは「紫色の電光、またそのように鋭い眼光、とぎすました刀の光」ということで「刀を鋭く振るとひらめく稲妻のような光のこと」からできた単語です。「紫」は古来より高い位を表す色でした。

「電」は雷の別名です。このことから「紫電」は単なる稲妻を表すものではなく、「鋭い、研ぎ澄ました、速い、光」という意味を持っています。

古い日本の戦闘機にも「紫電」や「紫電改」という名称が付けられていました。

次に、「一閃」ですが「ぴかりと光ること、さっとひらめくこと、ひらめき」という意味です。

「一」は「数字の最初、ひとつ」など始まりや数を表します。「閃」は「ひらめく、きらりと光る」という意味があります。「閃」だけで「ひらめく」ということを表せますが、「一」を加えることで「唯一」や「一瞬」「一番」「全ての(一生)」など色々な特別の意味の「ひらめき」となります。

「紫電一閃」では「一瞬」という意味で使用されています。

「紫電一閃」とは「一瞬の研ぎ澄まされた、ひらめき」という意味が込められています。

 

 

 

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「紫電一閃」の英語表現と類義語

 

「紫電一閃」の英語の表現

 

次に、「紫電一閃」の英語表現をご紹介します。

  • flash of lightning(紫電一閃)
  • flash of a sword(紫電一閃)
  • brandishing a sword(紫電一閃)

【例文】

  • She is an inspiration, such as a flash of lightning(彼女は紫電一閃のひらめきのようだ)
  • You turned on the fast game like lightning(あなたは紫電一閃如く勝負をつけた)

 

「lightning」は「稲妻」という意味で、例文中にある「like lightning」は「稲妻のような」と訳されます。

 

 

「紫電一閃」の類義語

 

最後に、「紫電一閃」の類義語をご紹介します。

  • 光芒一閃(こうぼういっせん)
  • 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
  • 電光石火(でんこうせっか)

 

「光芒一閃」は「光がぴかっと一瞬光るように、事が急激に、また瞬時に変化する形容」という意味です。

「疾風迅雷」は「疾風と激しい雷。転じて、そのようにすばやく激しいこと」、「電光石火」は「稲妻の光や石を打ったとき出る火の意から、動きが非常に素早いこと。また、非常に短い時間のたとえ」という意味があります。

それぞれ「紫電一閃」の意味によく似ていますね。

中でも、「光芒一閃」は光の速さのように変化するところが「紫電一閃」の「一瞬で急変する」という意味に似ています。

 

「疾風迅雷」と「電光石火」は、こちらの記事に詳しく書いています。

「疾風迅雷」の意味と語源とは?英語表現と類義語、使い方の例文5つをご紹介!

「電光石火」の意味とは?英語の例文や四字熟語の類語、使い方をご紹介!

 

 

 

「紫電一閃」の使い方

 

最後に、「紫電一閃」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「やはり、この試合は紫電一閃で決着した」
  2. 「戦国武将は紫電一閃のごとく敵を斬り短時間で勝負をつけた」
  3. 「僕の母は紫電一閃、父の嘘を見抜いて怖かった」
  4. 「強盗犯は紫電一閃のごとく駆け付けた機動隊に取り押えられた」
  5. 「僕の頭は紫電一閃でこの難題をクリアした」

 

「紫電一閃」は、一瞬の光のような速さの動きを主に表します。

「紫電一閃の(ごとく)」「~は紫電一閃で」などと使用することが多いですね。

 

 

 

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まとめ:「紫電一閃」は稲妻のひらめき

 

以上、「紫電一閃」について、ご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

読み方 しでんいっせん
意味 一瞬や極めて短い時間、またはそのような時間で急変すること、ひらめき
語源 「紫電」=「紫色の電光、またそのように鋭い眼光、とぎすました刀の光」、「一閃」=「ぴかりと光ること、さっとひらめくこと、ひらめき」
英語表現 ・flash of lightning(稲妻の閃光)
・flash of a sword(剣の閃光)
・brandishing a sword(剣を振り回す)
類義語 ・光芒一閃(こうぼういっせん)
・疾風迅雷(しっぷうじんらい)
・電光石火(でんこうせっか)

 

紫の稲妻が本当に速いのかは分かり兼ねますが、一度見てみたいものですね。

昔の人は電光の色にまで高貴なイメージを重ね合わせていたようで驚きです。

私の中のひらめきとは頭の中で豆電球がポワンと点灯するイメージなのですが、これからは「紫電一閃」のごとくビビビっと電気が走るくらいのひらめきをしたいものです。

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