「和光同塵」とはどんな意味?読み方や使い方の例文【英語・類語表現】

「能ある鷹は爪を隠す」と言いますが、目立たない人だと思っていたら、実は優れた才能の持ち主だったと気づいたことはありませんか?努力を重ねながらも、それをひけらかさない人は、「和光同塵」を体現していますね。
あまり耳慣れない四字熟語である「和光同塵」ですが、どんな場面で使われるのでしょうか。
この記事では、「和光同塵」の読み方、意味、語源はもちろん、英語表現と類義語、使い方のポイントを解説します。

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「和光同塵」の意味や語源

「和光同塵」の意味

「和光同塵」とは「わこうどうじん」と読みます。

「和光同塵」とは、「優れた才能や人格を隠して、世間の中に交ざり、目立たないようにすること」という意味です。
「光」とは、人の持つ優れた能力、人格の例えであり、「和光」とは、光を和らげる、つまり、才能を目立たないように隠すことです。
「塵(ちり)」とは、欲にまみれた俗世間のことを指し、「同塵」で俗世間になじんでいる様を表します。
一見意味が読み取れない「和光同塵」も、例えを知ると理解しやすくなりますね。

「和光同塵」の語源

「和光同塵」の語源となっているのは、中国の思想家である老子の言葉です。
「その光を和らげ、その塵に同ず。」
現代語訳すると「才能や品性は包み隠し、俗世の人間と同じように振る舞いなさい」ということです。
本当に優秀で徳の高い人ほど、自分の能力をことさらにアピールはしないものです。
老子は、自分をよく見せようとせずに、ありのままの自然体で振る舞うことが理想状態だと説きました。
たしかに、いくら能力が高くても、他人を見下し、自分の自慢ばかりしている人は、理想の人とは言えないですよね。

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「和光同塵」の英語表現と類語

「和光同塵」の英語表現

「和光同塵」は、英語で以下のように表します。

【例文】

  • Still waters run deep.(静かな水は深く流れる。)
  • He who knows most speaks least.(一番よく知っている者は、最も口を開かない。)

「Still」という単語は、ここでは「静かに、動きのない」という意味です。
「Still water」で「(川など)静かに流れる水」です。
ちなみに「Still water」は「炭酸抜きの水」を指す言葉としてもよく使います。

  • I would like to drink still water. (炭酸なしの水が飲みたい。)

海外は「自己主張が大事!」とされている印象がありますが、やはり本当に優秀な人は自分を誇示することはないようですね。

「和光同塵」の類語

「和光同塵」と類似した意味を持つ四字熟語は、以下の通りです。

  • 内清外濁(ないせいがいだく)
  • 韜光晦迹(とうこうかいせき)

「内清外濁」とは、心の内は清く正しくありながら、外では俗人のように乱暴に振る舞うふりをすることです。汚れた世間の中で、他者との衝突を避け、自分の心を正しく保つための世渡り術として解かれています。
「韜光晦迹」とは身分、感情、能力などの自らの性質を包み隠して、人に明かさないことです。「韜光」とは、自分の秀でた部分を包み隠すことを表します。
「晦」は(行方などを)くらますこと、「迹」は「跡」とも書くように、痕跡を意味します。つまり、「晦迹」とは、跡形を消し去ることです。
略して、「韜晦(とうかい)」と二文字で表現することもあります。

 

和光同塵の使い方

それでは、「和光同塵」の使い方について例文をご紹介します。

【例文】

  1. 「いつも無口だが、仕事では人一倍の成果を出している彼は、和光同塵を体現している。」
  2. 「和光同塵でいることは、人としての理想状態だ。」
  3. 「彼は大口ばかり叩いて、何も行動していない。和光同塵を覚えた方がいい。」
  4. 「本当にすごいと思う人ほど、和光同塵の人である。」
  5. 「彼は優秀だけど、高慢な性格だ。和光同塵とはいえない。」

「和光同塵」は、能力や品性を有している人へのほめ言葉として使うことが多いです。
しかし、文脈によっては自己アピールが勝り、実力が伴っていない人への皮肉を含むことがあります。

「和光同塵」であるためには、絶え間なく努力(臥薪嘗胆)や行動力があること(不言実行)がポイントになってきますね。

「臥薪嘗胆」の意味をわかりやすく解説。

「不言実行」の意味や使い方のわかりやすい例文

 

黙々と努力を重ねよう

才能を持っていながら、謙虚である姿は憧れますよね。しかし、どんな天才でも裏では見えない努力を積み重ねているはずです。老子が説いた「和光同塵」という理想に行き着くには、黙々と自分を磨く努力をすることが肝心です。
今の自分を省みて、やるべきことに集中していきましょう。

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