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世の中に一つしかない物や、人のことを「唯一」と言いますよね。
「唯一」という言葉は、「唯一の道」や「唯一の人」などと日常会話でもよく使用します。では「唯一無二」はどうでしょうか？時々耳にする人がいるかもしれませんが、意味や使い方をご存知でしょうか？
意味がよく解らないので、どんな場面で使うのがベストなのかわかりませんよね。
この記事では「唯一無二」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。
「唯一無二」の意味と語源
「唯一無二」の意味
それでは「唯一無二」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「唯一無二」は「ゆいいつむに」と読みます。
「唯一無二」とは「この世でただ一つしかないこと、他に同じものがなく、その一つ以外並ぶものがないこと」という意味です。
他の誰にも替わることのできない人という意味でも使用されます。
「世界中でたったひとつしかない」とは、どんなものがあるのか考えてみましょう。
「唯一無二」の語源
続いて「唯一無二」の語源をご紹介します。
「唯一無二」を二語に分けて紐解いていきます。
まず、「唯一」は「たったひとつの」という意味です。次に「無二」とは「同じものが他にないこと、並ぶものがない、二つ以上ない」という意味です。「無二の親友」は「とても大切な親友」のことを表す時によく聞きますよね。
「唯一」と「無二」は同じような意味を持ち合わせています。
同じ意味を続けることにより、「唯一無二」は「二つと同じものはないこと」を強調させている言葉なんです。
「唯一」をよく使用しますが、「唯一無二」の方が、それよりも強く絶対的な存在の感じがしますよね。
「唯一無二」の英語表現と類義語
「唯一無二」の英語の表現
次に、「唯一無二」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- One and only（唯一無二）
「One and only」に一語付け足すと、次のような言葉になります。
「one’s one and only」＝「誰よりも愛する人、本当に愛しい人」ということになり、「the one and only」＝「本当の、正真正銘の、真の」という意味になります。
【例文】
- The one and only best friend（唯一無二の親友）
- The one and only exist（唯一無二の存在）
「唯一無二の～」というときは頭に「The」を付けます。
「唯一無二」の類義語
「唯一無二」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 無二無三（むにむさん）
- 唯一不二（ゆいいつふじ）
「無二無三」は「ただひとつしかなく、それに替わるものがないこと、一つの物事に心を傾けて打ち込むこと」で仏教語が語源の言葉です。「唯一不二」とは「世の中に一つだけで、他に並ぶものがない物のこと」という意味です。
どちらの四字熟語も「唯一無二」の中の語（2語以上）が使われているのと、意味を見てもほぼ同じであることがわかりますね。
「唯一無二」の使い方
最後に「唯一無二」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「あなたは私にとって唯一無二の存在です」
- 「幼いころの唯一無二の思い出はとても大切なものです」
- 「母の料理のレシピは唯一無二で是非とも教わりたい」
- 「あなたは会社にとって唯一無二なので、いなくなっては困るのです」
- 「我社の開発したこの機械製品は世界中どこを探しても唯一無二で今後も同じものはないだろう」
- 「かれの芸術は唯一無二のものだから未来へ伝えなければならない」
「唯一無二」はただ一つの大切な物や人のことを表す場合が多いですね。
マイナスなことで使用することは間違えではないですが、基本的に大切な物を表現しやすいのでプラスの言葉で使用した方が気持ちを伝えやすいですね。
こちらは二人以上の時に使いますが、「唯一無二」に似ている四字熟語ですね。
大切な守らなければならないもの
「唯一無二」はマイナスなことで表現される場合は少ないです。
「唯一無二」はこの世でたったひとつのことなので「大切に」「失わないように」守らなければなりません。同じものは二つとありません。ですから、命のある物（動物、植物等）はすべて「唯一無二の存在」と言えます。私たち一人一人が「唯一無二」なのです。
大切な物を指す場合には「唯一」ではなく「唯一無二」と言った方が、とても大事にしていることが伝わりますよ。
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