Contents
この記事は、約5分で読むことができます。
朝起きた時「今日はスッキリしている!」と感じたときの爽快感は、その日の言動に左右されますよね。
学校では的確な発表が出来たりスラスラと作文が書けたり、会社ではしっかりとした案件を発表できたり仕事がスムーズにこなせたりと、一日の達成感が全く違ったものになります。
この記事では「一瀉千里」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「一瀉千里」の意味は?語源は?
「一瀉千里」をなんと読めるかわかる人は国語の得意な人かも知れません。
「千里」は地名や名前など聞く機会も多いので、ほとんどの人が読めると思いますが「一瀉」には悩む人がほとんどではないでしょうか?
パッと見た感じから「いっかく」と読んでしまいそうですが、この四字熟語は「いっしゃせんり」と読みます。
「一瀉千里」の意味は?
「一瀉千里」とは「流れが極めて速いこと、または文章や弁舌が巧みなこと」という意味です。
「物事の調子がよく速やかに進み、一気にはかどること」という意味としても使われます。漢字だけを見ると難しいそうに見えますが、意味としては爽やかにも感じますね。
「一瀉千里」の語源は?
- 「一」・・・「ひとつ、いっこ」という意味
- 「瀉」・・・「そそぐ、流れそそぐ」という意味
- 「千里」・・・「極めて遠い距離」という意味
「千里」とは古代の単位で「里」という表現があります。「一里」は約3.93キロメートルですので、「千里」を計算すると約3.930.000キロメートルとなりますね。
どこからどこまでなのか見当もつかない距離になりますが、それだけの長距離を流れていくということから「一瀉千里」の意味へと用いられるようになりました。
「一瀉千里」の英語・類義語
それでは「一瀉千里」の英語、類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「一瀉千里」の英語表記
「一瀉千里」の英語には以下のようなものがあります。
- rapid
- rush
- wildfire
- full drive
- swift effort
【例文】
・He and when the work progresses in a swift effort.(彼と仕事をすると一瀉千里で進んでいく。)
「swift」は「速い、迅速な」、「effort」は「尽力、努力」という意味の英語です。「迅速な努力」と表現するとわかりにくいですが、努力は長い先にある目的を達成するためにすることですので「流れが速い」という英語訳になりますね。
「一瀉千里」の類義語
次に「一瀉千里」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 一気呵成(いっきかせい)
- 一瀉百里(いっしゃひゃくり)
「一瀉百里」は「一瀉千里」同様に距離の違いで表現した四字熟語です。
「一気呵成」の「呵成」は「息をかけること」という意味で、「一気に息をかける」ことから「一息で書き上げる」という意味の表現として「一瀉千里」の類義語と言えるでしょう。
「一気呵成」の記事はこちらに詳しく書いていますので、合わせてご覧ください。
「一瀉千里」の使い方
それでは「一瀉千里」を使い方の例文を用いて見ていきましょう。
【例文】
- 「宿題なんて机に向かい集中すれば、一瀉千里で終わったわ。」
- 「彼は上司に言われたこともその日のうちにやり遂げ一瀉千里の勢いで仕事を片付けていった。」
- 「悪い噂ほど、一瀉千里のように広まっていく。」
- 「楽しみにしていた小説を早速買ってきた。休みの日だったけれど、一瀉千里で読み終えてしまった。」
- 「夏休みがくる度に一瀉千里で宿題を終わらせよう!と誓うけど、今年も結局ぎりぎりまでかかってしまった。」
「一瀉千里」で何かをする人は要領もよく、努力も惜しまないことが例文からもわかりますね。また、噂や誹謗中傷のようなネガティブな事柄が「一瀉千里」に広がることはとても悲しいことであることも理解できます。
千里という距離を川の流れのようにすすむためには
ここまで「一瀉千里」について解説してきました。
「一瀉千里」の意味を知ると何事もスムーズに出来上がる様子が読み取れますが、どんなこともやり遂げるためには努力することが大切です。
「千里」と言う「想像のつかない距離を流れる」という表現は、単に文章を書いたり物事を進めるのが早いだけではなく、日々の努力のもとに成り立つ言葉なのでしょう。
コメントを残す