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あなたは「元気溌剌」という四字熟語が読めますか?日本人なら一度はテレビで耳にしたことがある、あの言葉です。この「元気溌剌」はコマーシャルで使われている言葉なのですが、耳に馴染んでいる言葉の割には、普段の使用頻度は少ないように感じます。
一方で、「元気」と「溌剌」で分けて使う人は非常に多いですね。
しかし、二つ合わせた言葉の「元気溌剌」は発するだけで気分が大変よくなる言葉ですので、「元気溌剌」を自然と使えるように練習してみてはいかがでしょうか。
この記事では、「元気溌剌」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「元気溌剌」の意味と語源
「元気溌剌」の意味
最初に、「元気溌剌」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが、「元気溌剌」は「げんきはつらつ」と読みます。
「元気溌剌」とは、「非常に元気があるさま」「非常に活き活きとして活力が盛んな様子」という意味です。
健康で気力が溢れていることを表しています。
「元気溌剌」の語源
続いて、「元気溌剌」の語源をご紹介します。
「元気溌剌」を二つの語に分けて説明していきましょう。
まず「元気」ですが、日常でもよく使われる言葉ですね。「元気?」と声を掛けられることもあります。「調子がいい」という意味で、動く活力が溢れていることを言います。実は「元気」とは生気論で「天地の間にある万物生成の根本となる精気」を指し、昔は「気」は病気のことで「病気が減る」ということで「減気」としていたようです。一見、「気が減る(活力が減る)」という意味でとらえがちなので「元気」に変化していったとう考えもあります。
次に「溌剌」ですが、「活き活きとした」という意味で使われます。私も職場で「溌剌とした態度で仕事するように」と言われますが、「溌剌」は元々、「魚が飛び跳ねる様子」という意味で使用されていたのです。スーパーの鮮魚コーナーで「溌剌としている」とは使いませんが、ちょっと覚えておくといいですね。
魚では使わなくなりましたが、元気のいい人のことを表す言葉に変化していきました。
「元気溌剌」の使い方
次に、「元気溌剌」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「もっと元気溌剌に返事をしなさい」
- 「この小学校は元気溌剌な子供ばかりですね」
- 「元気溌剌に過ごしていると病気も吹っ飛ぶよ」
- 「となりのおばあちゃんはあんなに元気溌剌だったのに、急に入院した」
- 「彼の元気溌剌な様子をみて私も元気がでてきた」
「元気溌剌」は、人が活き活きとした状態を表した言葉です。
「元気溌剌な(人)」「元気溌剌(とした)」などと使われます。
「元気溌剌」の類義語と英語表現
「元気溌剌」の類義語
それでは、「元気溌剌」の類義語をご紹介します。
- 意気軒高(いきけんこう)
- 精力旺盛(せいりょくおうせい)
「意気軒高」は、「おおいに元気で、盛んに奮い立つさま」という意味です。「意気」は「元気」ということであり「軒高」は建築用語で「軒の高さ」ということ、「元気が軒の高さほどある」ということです。
「精力旺盛」は、「勢いがありあまり、活動的である」という意味です。どちらも活動的で、勢いがあるという意味で「元気溌剌」の言い換えとして使われることがあります。
「元気溌剌」の英語表現
最後に、「元気溌剌」の英語表現をご紹介します。
- full of energy(元気溌剌)
- lively(元気溌剌)
【例文】
- If he who was called was full of energy, I answered(名前を呼ばれた彼は元気溌剌と返事をした)
- Children are full of energy and say hello every day(毎日子供たちが元気溌剌に挨拶をしていく)
「full of energy」の「energy」は「エネルギー」「活力」という意味で、「活力が満杯」「一杯」「満タン」という意味です。
「エネルギー」は普段からも、そのまま使用されている言葉ですね。
まとめ:活力がみなぎる「元気溌剌」
以上、「元気溌剌」についてご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | げんきはつらつ |
意味 | 非常に元気があるさま、非常に活き活きとして活力が盛んな様子 |
語源 | 元気は病気が減る「減気」、「溌剌」は魚が活き活きと飛び跳ねているところから |
類義語 | ・意気軒高(いきけんこう) ・精力旺盛(せいりょくおうせい) |
英語表現 | ・full of energy(元気いっぱい) ・lively(活気ある) |
「元気溌剌」と言うだけで、気が滅入っていいても、何となく活力がみなぎるものです。落ち込んでいるとき、「元気溌剌!」と大きい声で口にしてみてください。意外と気分転換できるものですよ。
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