「昼夜兼行」とは?意味と語源、英語表現と類義語【使い方の例文】

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現代社会において、インターネットの普及や様々な物事の発展により職業の幅はこれまでにないほど広くなっていっていますよね。

しかしながら、どんな仕事をしていても、忙しい時やゆったりしている時はあるものでしょう。

忙しいと時間や状況に捉われず、がむしゃらに仕事に取り組むという場合もありますよね。

そういう時に是非使ってみたい四字熟語が「昼夜兼行」です。

この記事では、「昼夜兼行」の意味と語源、英語表現と類義語、例文による使い方をご紹介します。

 

 

 

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「昼夜兼行」の意味と語源

 

「昼夜兼行」の意味と語源

 

最初に、「昼夜兼行」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「昼夜兼行」は「ちゅうやけんこう」と読みます。

「昼夜兼行」とは、「昼も夜も関係なくまる一日仕事をすること」という意味になります。

「昼夜」という部分は昼から夜まで、つまり一日中という意味を示しているので上記のような意味になるんですね。

 

 

「昼夜兼行」の語源

 

続いて、「昼夜兼行」の語源をご紹介します。

 

「昼夜」は、「一日中」「昼も夜も休まずに」という意味で使われています。

そして、「兼行」はというと、もともとの語源は「急いでいるがゆえ、一日に二日分の距離を進むさま」を示しています。

この意味は、「三国志」という中国の書物の中の「呉志」という部分で、兵がどのように進んでいるか描写されている箇所で用いられました。

つまり、「呉志」が「昼夜兼行」の語源であると言われています。

現在では「昼夜兼行」を使う時は、「一日に二日分の距離を進む」という部分から「急いで仕事をすること」という意味にも捉えられることが多いです。

 

 

 

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「昼夜兼行」の英語表現と類義語

 

「昼夜兼行」の英語表現

 

次に、「昼夜兼行」の英語表現をご紹介します。

  • working day and night(昼夜兼行)
  • work around the clock(昼夜兼行)
  • work all the day(昼夜兼行)

 

【例文】

  • He works day and night several times a year.(彼は、年に何回か昼夜兼行で働く。)
  • By the time of the next presentation, I have no choice but to work day and night.(今度のプレゼンまでに、昼夜兼行で働くしかない)

 

英語特有ですが、「working=兼行(働く)」という部分が「day and night=昼夜(一日中)」よりも先に来ていますね。

「働く」という単語は一通りで良いですが、「一日中」「昼から夜まで」という表現には英語でもいくつか表現があります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「昼夜兼行」の類義語

 

それでは、「昼夜兼行」の類義語をご紹介します。

  • 連日連夜(れんじつれんや)
  • 不眠不休(ふみんふきゅう)
  • 晨夜兼道(しんやけんどう)

 

それぞれの四字熟語が、「時間問わず物事に取り組み続けること」という意味を持っていて「昼夜兼行」の類義語として最もふさわしい四字熟語と言えます。

特に、「連日連夜」「不眠不休」は「時間」について言及するニュアンスを強く含んでいるのがポイントです。

それに比べて「晨夜兼道」は、「昼も夜も休まず先に進む」という時間的、行動的ニュアンスの両方を含んでいるので、上記3つの四字熟語のうち最も「昼夜兼行」に近いのは「晨夜兼道」だと言えます。

 

「不眠不休」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「不眠不休」とは?意味と語源、英語表現&類義語【使い方の例文】

 

 

 

「昼夜兼行」の使い方

 

最後に、「昼夜兼行」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「今年の繁忙期は、例年にない仕事量な上人員も少ない。新人にも、昼夜兼行を強いることになってしまう。」
  2. 「いよいよ明日は本番だ。今日は、最終確認で昼夜兼行になるだろう。」
  3. 「私の父は年中、昼夜兼行でなかなか家に帰ってこない。」
  4. 「息子の晴れ姿が何とか見たくて、昼夜兼行してしまったよ。何とか間に合ってよかった。」
  5. 「このプロジェクトを成功させるために、昼夜兼行で準備に明け暮れた。採用が決まって、ホッとしたよ。」

 

冒頭で書いた「忙しい時期」、つまり繁忙期にはやはり「なりふり構わず仕事をこなす様子」が各所で頻繁に見られるようになると思いますが、そういった場合に使うと「忙しい様子」を適切に表現できます。

「昼夜兼行する」「昼夜兼行を強いる」などと、使います。

 

 

 

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まとめ:仕事に限らず使える「昼夜兼行」

 

以上、「昼夜兼行」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 ちゅうやけんこう
意味 昼も夜も関係なくまる一日仕事をすること
語源 「三国志」の「呉志」という部分で、兵がどのように進んでいるか描写されたことから
英語表現 ・working day and night(昼夜を問わず働く)
・work around the clock(24時間働く)
・work all the day(一日中働く)
類義語 ・連日連夜(れんじつれんや)
・不眠不休(ふみんふきゅう)
・晨夜兼道(しんやけんどう)

 

だれしも一度は、無我夢中で何かに取り組んだことがあるかと思います。

現在では、「兼行」が「急いで仕事をする」という意味で使われることが多いことから、「昼夜兼行」は仕事に限定された表現なのかと勘違いしがちではありますが、実は仕事に捉われずに使える四字熟語です。

あなたが最近ハマっていること、夢中になっていることはなんですか?

是非、あなたが集中して取り組んでいるものごとと組み合わせて、「昼夜兼行」という四字熟語を使ってみましょう。

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