「巧言令色」の意味と語源をわかりやすく解説!使い方の例文や類語もご紹介

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会社などの組織に属していると、さまざまな場面で「巧言令色」が必要だなと実感する事がありますよね。あなたの周りには「巧言令色」な人はいますか?私はお世辞などを言うのがとても苦手なので「巧言令色」な人が羨ましくなる事がたまにあります。「巧言令色」は出世にも役立つぞ!と聞いた事もあるのですが、なかなか難しいものですね。
ところで「巧言令色」の意味ってご存知ですか?
この記事では「巧言令色」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「巧言令色」の意味と語源

「巧言令色」の意味

はじめに「巧言令色」の意味について紹介したいと思います。
まずは読み方ですが「巧言令色」は「こうげんれいしょく」と読みます。
「巧言令色」とは「言葉をうまく飾り、表情を上手に繕(つくろ)う」という意味です。
つまり「心にも思っていないような事を、口先ではいいように言う」「相手に気に入られるように、うわべでは愛想よく振る舞う」などといった意味ですね。簡単に言うと「ごまをする」といった表現がピッタリかもしれません。

「巧言令色」の語源

次に「巧言令色」の語源についてご紹介します。

「巧言令色」の語源は、孔子の教えがまとめられた「論語 学而(がくじ)」の中にあります。そこで書かれているのは「巧言令色鮮なし仁」という言葉で「言葉巧みにうわべだけの表情を取り繕って人に気に入られようとする人には、誠実な人が少なく人として大切な仁が欠けている」という意味です。
つまり「口先だけで調子のいいことを言い、うわべだけの愛想を振り撒いて人に好かれようとする人にほとんど誠実な人はいない。そして、そういう人には人を思いやる心が欠けている」ということなんですね。

次に、「巧言」と「令色」それぞれの意味についてご説明します。
「巧言」は文字通り「巧みに飾られた言葉」、つまり「思ってもいない口先だけの言葉」「巧みに上手に言い回した言葉」という意味です。
そして「令色」は「相手に気に入られるためにつくろった表情」、つまり「こびる」「愛想よくする」という意味があります。
どちらもあまりいい意味ではないですね。どちらかというとマイナスなイメージの言葉です。

 

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「巧言令色」の英語表現と類義語

「巧言令色」の英語の表現

続いて「巧言令色」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Flattery(巧言令色)
  • sycophancy(巧言令色)
  • honeyed words(巧言令色)

【例文】

  • Sensitive to honeyed words(巧言令色に弱い)
  • Full of honeyed words(巧言令色ばかり)

「巧言令色」を英単語で表す時は、「お世辞」という意味の「Flattery」や「巧言」という意味の「sycophancy」で表されますが、文章になると「honeyed words」という言葉が使われる事が多いです。
「honeyed words」は「甘い言葉」という意味なので、2つの例文を直訳すると「甘い言葉に弱い」「甘い言葉で溢れている」という意味になります。
確かに、相手に気に入られるために使う言葉には甘い言葉が多そうですよね。

「巧言令色」の類義語

次に「巧言令色」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 阿諛追従(あゆついしょう)
  • 八方美人(はっぽうびじん)

「阿諛追従」は「人に気に入られるために媚びた振る舞いをすること」という意味で、別々に解説すると「阿諛」は「人に気に入られるようにすること」、「追従」は「媚びること」という意味になっています。
「八方美人」は「誰から見ても美しくあるように、誰にでも好かれるような態度をとること」という意味です。
どちらの言葉も、相手に気に入られるために偽りの姿を演じるという点が「巧言令色」に似ていますね。

「阿諛追従」「八方美人」について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

 

「巧言令色」の使い方

最後に「巧言令色」の使い方をご紹介します。

【例文】

  1. 「巧言令色で上司に取り入ろうとしている」
  2. 「巧言令色も一つの武器だ」
  3. 「彼女の巧言令色に騙されているのではないか」
  4. 「少しは巧言令色を覚えたらどうか」
  5. 「過度の巧言令色は相手を不快にする」

文章や会話で「巧言令色」を使う場合は、名詞として使われますのでその前後にくる文章や言い方などに特に決まりはありません。
どこでどのように使ったらいいのか分からない人は、普段「お世辞」や「媚び」などを使っている場面で「巧言令色」を使ってみるといいかもしれませんね。

 

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「巧言令色」で分かれる明暗

「巧言令色」は、日常茶飯事で行われていることです。働く人であれば、誰でも経験した事があるのではないでしょうか。
「巧言令色」が上手な人は、上司の機嫌取りなども得意なので出世など明るい未来が待っています。
しかし「巧言令色」の加減が分からない人や、あからさまに「巧言令色」な人は相手を嫌な気分にさせてしまい嫌われてしまう可能性があります。
「巧言令色」によって明暗がはっきり分かれてしまう場合もあるので要注意ですね。

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