「和衷協同」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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気の置けない仲間とする仕事ほど、充実していて効率的なものはないのでしょうか。

相手が何をしているのか、また何を先回ってすればいいのか、そんなことが手に取って分かるような経験、一度はあるのではないでしょうか。

「チーム一丸となって和衷共同する」なんて聞いたことがあるのではないでしょうか。

ところで「和衷協同」の意味はご存じでしょうか。

この記事では、「和衷協同」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語表現をご紹介します。

 

 

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「和衷協同」の意味と語源

 

「和衷協同」の意味

 

最初に、「和衷協同」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「和衷協同」は「わちゅうきょうどう」と読みます。

「和衷協同」とは、「他者と心を一つにして、作業すること」という意味です。

つまり、みんなが協力して、また志や目標を同じくして仕事や有事にあたるということです。

 

「和衷協同」の語源

 

続いて、「和衷協同」の語源をご紹介します。

ここでは「和衷」と「協同」の2語に分けてご紹介します。

「和衷」は「心から和むさま」を示しています。「衷」という字は「心の中」という意味を持ちます。例えば、気持ちの折り合いをつけるという意味を持つ「折衷」という言葉、聞いたことがあるのではないでしょうか。「意見の折衷案を出す」とか言いますよね。心を表す字なので意外と日常生活に出てくる字だと思います。

「協同」は「協力してことにあたるさま」を示しています。いわゆる生協も生活協同組合の略語で、生活におけるあらゆることを組合一丸となって取り組むという組織です。世にある「〇協」は「〇〇協同組合」のことがほとんどなので、ぜひこの「協同」という言葉を思い浮かべてみると面白いかもしれません。

 

 

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「和衷協同」の使い方

 

次に、「和衷協同」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「この仕事は、みんなの和衷協同なしでは成し遂げることができなかった。」
  2. 「和衷協同ありきの今の会社があるんだね。」
  3. 「和衷協同することで、一人で成しえないこともできるのだ。」
  4. 「和衷協同するような仲間が君にはいるのかい。」
  5. 「君のいいところは、和衷協同しようと他者を巻き込むところだね。」

 

「和衷協同」は、他者と協力して作業する時に用いられる言葉です。

「和衷協同して~」「和衷協同する」という形で文中では用いられます。

 

使うポイント!

意味合い的には「協力する」という言葉と同義ですが、「和衷協同」のほうが形式ばったフォーマルな表現です。ですから仕事であったり、格式が高い場面において活用することをオススメします。

 

 

「和衷協同」の英語表現と類義語

 

「和衷協同」の類義語

 

「和衷協同」の類義語をご紹介します。

  • 一致団結 (いっちだんけつ)
  • 二人三脚 (ににんさんきゃく)
  • 和衷共済 (わちゅうきょうさい)

 

「一致団結」は「多くの人々が、ある目的に向かって行うさま」という意味です。「和衷協同」に最も近い四字熟語で、より馴染みがある言葉だと思います。

「二人三脚」は「二人で力を合わせて目的に向かっていくさま」という意味です。これは対象となる人が二人の場合にしか用いることができない点に要注意です。

「和衷共済」は「心を一つにして助け合うさま」を指します。これは、「助け合う」という文脈において用いられることに要注意です。

 

「一致団結」「二人三脚」の記事は、こちらをどうぞ。

「一致団結」とは?本来の意味や由来、英語訳と類語【使い方の例文5つ】

「二人三脚」とは?意味や語源、英語&類義語【使い方の例文とコツ】

 

「和衷協同」の英語表現

 

次に「和衷協同」の英語表現をご紹介します。

  • harmonious cooperation(和衷協同)

 

【例文】

  • Do our best! Do hardly with harmonious cooperation!(私たちのベストを尽くそう。和衷協同して頑張るぞ。)
  • The secret of success is harmonious cooperation.(成功の秘訣は和衷協同だ。)

「harmonious」は「調和のとれた」という意味で、「cooperation」は「協力」という意味です。ハーモニーという言葉がありますが、「調和、バランスが取れた」という意味です。

他の英語表現として「close cooperation」があります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

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まとめ:「和衷協同」は日本人にとってフォーマルな言葉

以上、「和衷協同」について、ご紹介してきました。

 

まとめると、以下の通りです。

読み方 わちゅうきょうどう
意味 他者と心を一つにして、作業すること
語源 「和衷」=「心から和むさま」、「協同」=「協力してことにあたるさま」
類義語 一致団結、二人三脚、和衷共済
英語表現 harmonious cooperation(調和のとれた協力)

 

「和衷協同」は「他者と心を一つにして、作業すること」を示します。

「他人と力を合わせて物事を成し遂げる」という意味を持つ言葉は、日本人の性質からなのか数あまた存在しますが、「和衷協同」はその中でもフォーマルな表現です。

発話する場面や用いる文脈に合わせて1段階、知的な表現としてぜひ押さえておきましょう。

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