「旭日昇天」の意味や英語・類語表現とは?例文による使い方をご紹介

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朝日を浴びると、すがすがしい気分になりますね。
朝の日の光からは、一日を精力的に過ごす活力をもらうことができます。
勢いよく天高くのぼっていく太陽のように「旭日昇天」である日々を過ごしたいですね。
あまり耳慣れない四字熟語である「旭日昇天」ですが、どんな場面で使われるのでしょうか?
この記事では「旭日昇天」の読み方・意味・語源はもちろん、英語・類義語表現と使い方のポイントを解説します。

 

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「旭日昇天」の読み方、意味や語源

「旭日昇天」の読み方、意味

まず「旭日昇天」とは、「きょくじつしょうてん」と読みます。

「旭日昇天」とは、「勢いが盛んであること」という意味です。
「旭日」とは朝日のこと、「昇天」とは、天高く昇ってゆく様を表しています。
朝日は瞬く間に空を昇っていくことから、勢いが盛んであり調子がいいことを示すようになりました。
「旭」は、太陽を表す「日」と、伸びているものが折れ曲がる様子を表す「九」を組み合わせてできた漢字です。「地平線の下に抑えられていた太陽が出てくる」ことから、「日の出」「朝日」の意味を示すようになりました。

「旭日昇天」の語源

「旭日昇天 万象惟明」という言葉があります。「万象惟明」とは「すべてのものが隅々まで明るく照らされる」という意味です。
このことから「旭日昇天 万象惟明」とは、「朝日が勢いよく昇り、すべてを明るく照らし出す」という意味を表します。
大手新聞社である朝日新聞の社名は、この言葉に由来しています。

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「旭日昇天」の英語表現と類義語

「旭日昇天」の英語表現

「旭日昇天」は、英語で以下のように表します。

  • full of vigor and vitality(精力と活力が満ちている状態)

「vigor」は、「健康であり、力で満ちている状態」、つまり身体的な活力を意味します。「vitality」は、「元気で成長している状態」、つまり精神的な活力を指します。
心身ともに活力にみちていて、エネルギッシュな勢いであふれていることを表します。

「旭日昇天」の類義語

「旭日昇天」と類似した意味を持つ四字熟語は、以下の通りです。

  • 破竹之勢(はちくのいきおい)
  • 飛竜乗雲(ひりゅうじょううん)

「破竹之勢」とは、「急激な勢いがあること」。竹にはかたい節目をいくつもありますが、一つの節を割ると、次々と割れていくことから、激しい勢いを上げている様を表します。
「飛竜乗雲」とは、「時流をつかんで勢いに乗ること」を意味します。「飛竜」とは、空を飛んでいる龍のこと。空を飛ぶ龍が雲に乗ってさらに上昇していく様から使われるようになりました。

こちらの四字熟語も「勢いがある」という意味で、類義語になります。

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旭日昇天の使い方

それでは、「旭日昇天」の使い方について例文を見てみましょう。

【例文】

  1. 「IT業界は、ここ20年で旭日昇天の産業だ。」
  2. 「野球チームは旭日昇天の勢いで連勝を重ねている。」
  3. 「彼女の実力は旭日昇天で伸びている。」
  4. 「今は旭日昇天の勢いを見せているが、長くは続かないだろう。」
  5. 「旭日昇天のように、新人歌手のCDはリリースごとに売り上げを伸ばしている。」

「旭日昇天」は、勢いのあるもの、上昇機運に乗っているものに対してポジティブな意味で使われます。成長を続けている人、集団を評価するときに使います。また「旭日昇天の勢い」という表現と合わせてよく使われています。

 

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大切なのは変化に適応する力

社会は日々変化しています。
そのため、今は勢いを誇っていることも長くは続かないことが多いでしょう。
そんな時代を生き抜くときに強さを発揮するのは、現在の状況を読み時代の変化に適応する力です。進化の過程で最終的に生き残るのは、強い力を持った種ではなく変化に対応できた種であると言われています。
旭日昇天の勢いを常に出していくためにも、変化を見極め、場に応じた行動ができるようになりましょう。

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