「気炎万丈」とは?意味と語源、英語・類義語【使い方の例文】

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以前講習会に参加した際、淡々とした話に眠気がやってきていた時のことです。

「質疑応答ありませんか?」との声に挙手した人の勢いが強烈で目が覚めました。

勢いのある人は、声の勢いだけでも周囲の何倍も凄くて圧倒されてしまいますよね。

それだけ自信を持って発言したり討論が出来るのは、羨ましく感じたりもします。

この記事ではそんな勢いを表現した「気炎万丈」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。

 

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「気炎万丈」の意味と語源

まずは、「気炎万丈」の意味と語源について見ていきましょう。

「気炎万丈」の意味は?

漢字の一つ一つは簡単ですが、読み方は間違えやすいところがある四字熟語です。

「きえんまんじょう」と読んだ人もいると思いますが、残念ながら「気炎万丈」は「きえんばんじょう」と読みます。

「万」をどうしても「まん」と読ませてしまいそうになりますが、「ばん」と読ませるのでこの機会に覚えておきましょう。

「気炎万丈」とは「意気込みが他を圧倒するほど盛んであること。盛んな意気を示し、威勢のよい言葉を吐くこと」という意味です。

あなたの周りにも「気炎万丈」な人はいませんか?

特にスポーツにおいては勢いのある監督やコーチを見かけますが、それだけ真剣に選手と向き合っている人もいれば自己のために怒鳴っているような人もいて、昨今では問題視されることも少なくありません。

「気炎万丈」の語源は?

次に「気炎万丈」の語源について見ていきます。

  • 「気炎」・・・「燃え上がる炎」という意味
  • 「万丈」・・・「とても高い」という意味

「気炎万丈」は、古書からの出典や偉人の言葉を引用したものではありません。

威勢のよい人のことを、炎が高く上がる様子で表現しています。

「万丈」の「丈」は長さを表現した漢字で1丈は約3.03mとされています。

これに「万」がつくことで、以上に炎が高く上がっていることがわかりますね。

「気炎万丈」は、意気盛んな討論の場で使われることも多くあります。

また「炎」を「焔」と書いても正解なので覚えておくとよいでしょう。

 

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「気炎万丈」の英語表現・類義語

「気炎万丈」の英語表現、類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

「気炎万丈」の英語表現

「気炎万丈」の英語の表現は以下のようになります。

  • in high spirits
  • talking big

【例文】

  • He has become a completely be in high spirits a person in his later years.(彼は晩年すっかり気炎万丈な人となってしまった。)

「high spirits」とは「喜びと自信に満ちた感情」という意味の英語になります。

「気炎万丈」の「意気込みが他の人を圧倒する」といった意味と似ているので、「fire」の日本語訳である「炎」を使って表現するよりもストレートに通じるでしょう。

「気炎万丈」の類義語

次に、「気炎万丈」の類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

  • 意気軒昂(いきけんこう)
  • 意気昂然(いきこうぜん)
  • 意気衝天(いきしょうてん)

「意気込み」という意味がキーワードになっている「気炎万丈」の類義語には「意気」のつくものが多いのがわかりますね。

「意気」が高く上がっている様子を「軒昂」などを使って言葉を変えて表現していますが、意味としては「気炎万丈」と同じなので類義語と言えるでしょう。

「意気軒昂」については、こちらの記事をご覧ください。

 

「気炎万丈」の使い方の例文

それでは、「気炎万丈」の使い方について例文を用いて見ていきましょう。

【例文】

  1. 「まさに、気炎万丈なディスカッションだった。」
  2. 「気炎万丈な討論は終わらず結局日が変わってしまった。」
  3. 「彼が気炎万丈な性格であることは話していてすぐにわかった。」
  4. 「普段はおとなしい彼女が、気炎万丈な討論をはじめたので周囲がざわついた。」
  5. 「気炎万丈なゲストに彼女はたじろいでいました。」

使い方の多くは、「気炎万丈な~」とセットになっていますね。

本人はその気がなくても、威勢のいい口調や雰囲気は周囲の人とは少し温度差が出てしまうのが例文から理解できます。

「気炎万丈」を使うと、その場所の雰囲気がわかりやすく伝わってきますね。

 

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勢いのある「気炎万丈」のイメージ

ここまで「気炎万丈」について解説してきました。

昨今、環境問題などもあり野焼きの風景を見ることはなくなりましたが、真っ赤な炎があがる風景は凄いと思いながらも怖く感じてしまいます。

討論においても怖ささえ感じるほどの熱いものが繰り広げられることがありますが、高く舞い上がる炎に例えた情景をイメージできるのは言葉の面白いところですね。

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