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あなたは「電光石火」という言葉をご存じでしょうか?
多くの方が耳にしたことのある言葉だと思います。私が昔やっていたゲームの中で「電光石火」という攻撃名がありました。雷と素早い動きが特徴の攻撃でした。
耳にしたことはあっても、実際の使い方をきちんと認識されている方は少ないかもしれません。
この記事では「電光石火」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方についてご紹介します。
「電光石火」の意味と語源
はじめに、意味と語源についてご紹介します。
「電光石火」の意味
先に読み方を確認しましょう。「電光石火」は全て音読みで「でんこうせっか」と読みます。簡単な漢字なので覚えやすいですね。
さて、次に意味をみてみましょう。
「電光石火」とは「稲妻や火打石の火のひらめきのように、きわめて短い時間。転じて、行動などが非常に迅速なさま」という意味です。
電光石火というと「素早い」というイメージはありますが、それだけではなく「短い時間」という意味も持っています。
「電光石火」の語源
次に「電光石火」の語源について見ていきましょう。
「電光」は「稲光」、「石火」は「石を打ちあわせた時に出る光」を表現しています。
どちらも一瞬しか姿を現さない光ですね。
意味としては漢字がそのまま表現しているのでわかりやすいですよね。
由来は明らかになっていませんが、出典として中国の史書である「五灯会元(ごとうえげん)」があります。
「電光石火」の英語と類義語
次に英語表現と類義語についてご紹介していきます。
「電光石火」の英語
「電光石火」を英語に訳すとどうなるでしょうか。
【例文】
- Please do with a lightning speed! (電光石火の速さで頼むよ!)
- The meeting has finished super quick. (その会合は電光石火で終わった)
「電光石火」という言葉が英語圏にはないので、近い意味や言葉をそのまま訳したものになります。
1の例文は「行動が素早い」という意味の方の「電光石火」を訳したものになります。
「lighting speed」は「光のはやさ」という意味で、稲妻ではありませんが少し似た表現ですね。
2の例文は「時間が早い」という意味で「電光石火」を表現しています。
早いという意味の「quick」に、単純に「super」を付けて「ものすごく短い時間で」という意味になります。
参考にしてくださいね。
「電光石火」の類義語
次に類義語をみてみましょう。
- 疾風迅雷(しっぷうじんらい)
- 疾風怒濤(しっぷうどとう)
- 紫電一閃(しでんいっせん)
それぞれ、「疾風迅雷」とは「速い風と激しい雷。事態が急変したり、行動が敏速なようすなどのたとえ」、「疾風怒濤」とは「速い風と荒れ狂う波。時代や物事が激しく変化することのたとえ」「紫電一閃」とは「刀剣を一振りするとき、一瞬ひらめく鋭い光。非常に短い時間のたとえ」という意味です。
「疾風迅雷」は「行動の素早さ」の意味が共通しており、「疾風怒濤」は(全くマッチをしているわけではありませんが)似た意味ですね。「紫電一閃」は「短い時間」という意味が共通しています。
使い分けに気を付けてくださいね。
「疾風迅雷」の記事はこちらをどうぞ。
「電光石火」の使い方
最後に使い方について例文でご紹介していきます。
【例文】
- 「電光石火の早業で彼が勝負に勝った」
- 「その銃の弾は電光石火の如く壁を打ち抜いた」
- 「電光石火にシュートを放つ」
- 「また新しい依頼がきているから、今の仕事は電光石火で終わらせてくれ」
- 「彼はやることなすこと電光石火で飽きる」
「〇〇の早業」「〇〇のごとく」という形で使うことが多いです。
「電光石火のごとく」「電光石火に」という形で「迅速」な様子をいうことが多いです。
ちなみに5の例文は「時間が早い」という意味で使われています。
「電光石火」の早業
ここまで「電光石火」についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
個人的に西部劇のガンマンを見ると「電光石火の早業」という言葉がパッと思い浮かびます。
日常でも普通に使える言葉なので、是非急ぎの仕事がある時など最適なシーンで使ってみてください。
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