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先日のことなのですが、会議に向かう時にどんより程度の空だったのが1時間後の帰ろうとしたらものすごい雷と風雨に見舞われ、駐車場にまで行くこともしばらく出来ませんでした。
穏やかだった天候が一転、荒れたお天気になることは1年を通じて何度もありますが、雷の激しい閃光は怖ささえ感じてしまいます。
この記事では、そんな現象を例えた四字熟語である「疾風迅雷」の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「疾風迅雷」の意味と語源
「疾風迅雷」の意味
まずは読み方ですが、アニメやゲームなどによく出てくる「疾風迅雷」なので、子どもたちの方が読めるかもしれませんね。
この「疾風迅雷」は「しっぷうじんらい」と読みます。
漢字を見ただけでも強そうな言葉の並びに感じるところからもキャラクターのイメージに使われたりしているのでしょう。
「疾風迅雷」とは「動きや変化が非常に速い様子」という意味です。
本来は「非常に激しい風と激しい雷」という意味ですが、この状況を人の行動に合わせて表現した四字熟語です。
あなたも突然の雷の閃光に驚いた経験が何度かあるでしょう。その状態を人間の言動に重ね合わせた意味になりました。
「疾風迅雷」の語源
続いて、「疾風迅雷」の語源を見てみましょう。
- 「疾風」・・・「非常に激しく吹く風」という意味
- 「迅雷」・・・「激しい雷鳴」という意味
「疾風迅雷」は、古代中国の前漢時代の経書「礼記」に出典された言葉です。
「礼記」とは礼儀や学術、習俗などの礼制に関することが記載されています。
「疾風迅雷」の本来の意味は「非常に激しい風と激しい雷」です。
古代より、人にとってすばやい行動や判断力がスキルを高めることに繋がり、向上心を持たせるという考えが「疾風迅雷」という言葉と結びつけたのでしょう。
「疾風迅雷」の英語表現・類義語
次に、「疾風迅雷」の英語表現と類義語には以下のようなものがあります。
「疾風迅雷」の英語訳
「疾風迅雷」の英語表現には以下のようなものがあります。
- like a whirlwind
- as quick as lightning
- like lightning
【例文】
- He runs like lightning(彼の走りは疾風迅雷の如し)
「疾風迅雷」の意味を詳しく表現しようとすると、たくさんの英単語を重ね合わせてしまうので逆に伝わりにくくなります。
「like lightning」は、日本語訳で「稲妻のような」という意味です。
「稲妻」という単語だけでもどのような状況か理解できるので、「like lightning」は覚えやすく英語文を作るにも向いているでしょう。
「疾風迅雷」の類義語
「疾風迅雷」の類義語には、どのようなものがあるのか見ていきましょう
- 疾風怒濤(しっぷうどとう)
- 紫電一閃(しでんいっせん)
- 電光石火(でんこうせっか)
- 迅雷風烈(じんらいふうれつ)
- 光芒一閃(こうぼういっせん)
「疾風迅雷」の類義語は数多くあります。
「疾風怒濤」とは「激しく吹く風と荒れ狂う波、また時代が激しく変化する」という意味です。
「紫電一閃」とは「一瞬や極めて短い時間、またはそのような時間で急変すること、ひらめき」という意味です。
「電光石火」とは「稲妻や火打石の火のひらめきのように、きわめて短い時間。転じて、行動などが非常に迅速なさま」という意味です。
「迅雷風烈」とは「(激しい雷と猛烈な風ということから)事態が急激に変わる様子」という意味です。
「光芒一閃」とは「光がピカッと一瞬光るように瞬時で事態が変化する」という意味です。
中でも「電光石火」は身近に聞くことのある言葉ではないでしょうか?
どの言葉にも光や風、雷とすばやい動きを表現するためにピッタリな漢字が含まれています。
ちなみに、「疾風怒濤」「紫電一閃」「電光石火」についてはこちらの記事に詳しく書いています。
「疾風迅雷」の使い方の例文
それでは、「疾風迅雷」の使い方にはどのようなものがあるのか例文を用いてみていきましょう。
【例文】
- 「彼らは疾風迅雷のような勢いで人気者になり、毎日テレビで観るようになった。」
- 「まるで疾風迅雷の如く、敵陣に攻め込んだ。」
- 「騎馬戦で赤組が疾風迅雷のように敵陣をなぎ倒した。」
- 「彼の会社は疾風迅雷の如く、その市場を席巻した。」
- 「いたずらがばれた息子は、怒られるのが怖くて疾風迅雷のように逃げていった。」
例文からもわかるように、「疾風迅雷」はとてもすばやい判断や勢いで行動していることが伝わってきます。
例文のように、「疾風迅雷の如(ごと)く」「疾風迅雷のよう」という風に使います。
古代の人が例えた言葉が現代に繋がっていることが、自然現象に変化がないことは言葉から読み取れますね。
古代人の想像力から来た「疾風迅雷」
ここまで「疾風迅雷」について解説してきました。
古代より伝わる言葉は奥深いものが多いことが四字熟語からわかります。
「疾風迅雷」も古代の人が眺めていた、雷や強風の景色の激しさを人間の言動に例えたことであることがわかります。
情報もなく、もちろんテレビもない時代にそういった自然の流れを例えた言葉を数多く誕生させた人たちの思いは、現代でも受け継がれているのが「疾風迅雷」からもわかりますね。
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