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この世のどんなことにも「一利一害」ってありますよね。
例えば、分かれ道の右に行けば快適な宿があるけど、そこの宿のご飯はあまりおいしくない。逆に、左に行けば地元でとれた新鮮な食材のご飯が食べれるが、野宿になる。
など…これは極端な例ですが、このようなことばかりだと思います。
ところで、「一利一害」の意味をご存じでしょうか。
この記事では、「一利一害」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。
「一利一害」の意味と語源
「一利一害」の意味
最初に、「一利一害」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「一利一害」は「いちりいちがい」と読みます。
「一利一害」とは、「利益もあるが、同時に損失もあること」という意味です。
つまり、その人にとっての利益と損失があることという意味です。
「一利一害」の語源
次に、「一利一害」の語源をご紹介します。
「一利」と「一害」に分けて解説します。
「一利」は「一つの利益」という意味です。「利」という字は「役に立つ、得する」という意味のほかにも「儲けや余分な所得」という意味もあります。
「一害」は「一つの害」という意味です。「害」という字は、「傷をつける、損をする」という意味のほかにも「災い」という意味もあります。
「一利一害」は「一つの利益と一つの害」というのが直訳です。
「一利一害」という言葉は、この世の物や事すべてに当てはまるのではないでしょうか。
「一利」しかないものはうさん臭いし、「一害」しかないものは自分が「一利」を見いだせていない証拠なのではないかと思います。座右の銘としても用いることもできますね。
「一利一害」の使い方
続いて、「一利一害」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「この計画は、一利一害だ。慎重に見極めて計画を進めよう。」
- 「どんなことにも一利一害はある。いちいち臆してたら、進められるものも進められなくなってしまうぞ。」
- 「そんなうまい話あるものか。きちんと、一利一害を知っておかないとだめだぞ。」
- 「物事の一利一害を知ることが理解を深めるコツだ。この方法は、どんなことにも応用することができる。」
- 「一利一害のように思えるけど、損は一切発生しないよ。ぜひ挑戦してみることだね。」
「一利一害」は、利点と同時に損もあることを表しています。使い方としては、「~は一利一害だ」や「一利一害を~」という形で用いられます。
「一利一害」は、ビジネスにおいても日常生活においても用いる場面が多い言葉です。基本的に利益や損害というモノサシなので、物を指して用いるという点に注意しましょう。
「一利一害」の類義語と英語表現
「一利一害」の類義語
それでは、「一利一害」の類義語をご紹介します。
- 一得一失(いっとくいっしつ)
- 一長一短(いっちょういったん)
「一得一失」は、「一方にとっては得だが、他方にとっては損であること」という意味です。「一利一害」と似た意味をもつ言葉で、「一失一得」と表現されることもあります。
「一長一短」は、「長所もあるが短所もあること」という意味です。「一利一害」と似た意味を持ち、「一短一長」と表現されることもあります。
「一長一短」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「一長一短」の意味や由来をわかりやすく解説!例文で使い方のコツをご紹介!
「一利一害」の英語表現
最後に、「一利一害」の英語表現をご紹介します。
- advantages and disadvantages(一利一害)
【例文】
- This plan is advantages and disadvantages. Please be calm.(この計画は一利一害だ。慎重になろう。)
- The things have advantages and disadvantages. I think to bring up your perspective.(物事には一利一害がある。審美眼を育てることが大事だ。)
「advantage」は「利益」、「disadvantage」は「損害」を意味しています。直訳すると「利益と損害」となります。
他にも、「gain some, lose some」でも表現することができます。
まとめ
以上、「一利一害」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | いちりいちがい |
意味 | 利益もあるが、同時に損失もあること |
語源 | 「一利」=「一つの利益」、「一害」=「一つの害」 |
類義語 | ・一得一失(いっとくいっしつ) ・一長一短(いっちょういったん) |
英語表現 | advantages and disadvantages(利益と損害) |
「一利一害」は、物事の損得を表す言葉です。ビジネスや日常生活問わず広く用いることができるので、しっかりとおさえておきましょう。
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