Contents
この記事は、約6分で読むことができます。
子供の頃は、友達が持っている物ややっていることを真似して、自分が本当に好きな物がよく解りませんでした。
仲間外れなどが怖かったのもあると思います。
大人になり、自分の行動に責任を持つようになって「自分の考え」「自分が何をやりたいのか」が解るようになり、他人にも堂々と意見を言えるようになりました。
人は色々な人間がいて、他人と意見が違うことは当たり前だということが解ったからです。
「他人と意見が違う」という意味で、「三者三様」という表現があります。
この記事では「三者三様」の意味や語源、英語表現・類義語のや使い方の例文をご紹介します。
「三者三様」の意味と語源
「三者三様」の意味
それでは「三者三様」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「三者三様」は「さんしゃさんよう」と読みます。
「三者三様」とは「やり方や考え方が人それぞれ違うこと」という意味です。
3人の人間がいれば三つの考え、やり方があるということです。
「三者三様」の語源
続いて「三者三様」の語源をご紹介します。
まず、「三者」とは「三人の人間、三つの物」という意味です。
「三者面談」という言葉がありますが、これは主に学校で生徒・親・教師の三人で面談をすることです。
次に「三様」は「三つの様子、三つの形」という意味です。「三様」を単語で使用することは少なく、「三者三様」で使用することが多いです。
「三者三様」は三人の形、様子が同じことはないということを指しています。
人間の考えや行動は全く同じものはないので、「三者三様」という四字熟語ができました。
何故「三」という数字なのでしょうか。「一」だとひとつだけを指します。「二」だと比べる対象が二つしかありません。「三」だとバラバラな感じが表せます。
また、複雑な関係を表現する慣用表現には 「三」 が用いられる言葉が多いのです。例としては「三角関係」「三つ巴(みつどもえ)」などです。
「三者三様」の英語表現と類義語
「三者三様」の英語表現
次に「三者三様」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- each of the three being different from the other two(三者三様である)
【例文】
- This suggests that each of the three had his own agendas.(三者三様の思惑を抱いていたことがわかる)
「each of the three being different from the other two」は「三者三様」から比べれば長い文章ですね。
直訳は「それぞれ三つは他のものと異なっています」です。
「三者三様」の類義語
「三者三様」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 十人十色(じゅうにんといろ)
- 千差万別(せんさばんべつ)
- 百人百様(ひゃくにんひゃくよう)
「十人十色」は「考え、好み、性質などが、人によってそれぞれに異なること」という意味です。
「千差万別」は「さまざまに異なって同じではないこと」で「百人百様」は「百人いれば、百通りのありさま、すがた、かたちがある」という意味です。
それぞれ「三者三様」と似た意味を持ち、全てに数字が入っていますね。「人はそれぞれ違う」ということを表す言葉は数字の四字熟語が多いのです。
「十人十色」と「千差万別」の記事はこちらをご覧ください。
「三者三様」の使い方の例文
最後に、「三者三様」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「生徒たちが三者三様な意見を述べたら、とても面白かった」
- 「双子と言っても三者三様なので、微妙に違うところはたくさんある」
- 「社員が三者三様だからこそ、上手く行くこともある」
- 「三者三様の考え方は重要だ。誰も考え付かないことを言う人が、たまにいる」
- 「子育ては、三者三様だから何が正解ということはない」
「三者三様」はポジティブなことで使用されることが多いです。
「三者三様の(考えかた)」「三者三様な(意見)」などと使用される場合が多いですね。
考えが違っていて当たり前
「三者三様」は「やり方や考え方が人それぞれ違うこと」という意味です。
人間は誰一人として、考えや顔かたちが同じ人はいません。
考えが違うということは当たり前です。
もし、あなたが違う意見を他の人に言ってしまっても堂々としていましょう。
ただし、意見に責任を持つことは大切ですね。
コメントを残す