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最近では、当たり前のように使われているナビゲーションですが、数十年前は地図を頼りに助手席の人が、ナビゲーションの役目をしていましたね。
道順を説明しているとき、自信のない道案内をしてしまい迷子になった!という経験をしたことがある人も少なくないでしょう。
この記事では、もやもやした様子を表した四字熟語である「曖昧模糊」の意味や英語・類義語、例文による使い方をご紹介していきます。
「曖昧模糊」の意味は?語源は?
この「曖昧模糊」は「あいまいもこ」と読みます。なんだか早口言葉のような読み方ですが、「曖昧」と「模糊」に分けて聞けば、身近で聞いたことの言葉になりますね。
「曖昧模糊」の意味は?
「曖昧模糊」とは、「ぼんやりとしていてはっきりとしない様子」という意味です。
「曖昧」に「模糊」をつけることで、より一層不明瞭なさまという表現になります。
「曖昧模糊」の語源は?
次に「曖昧模糊」の語源について見ていきましょう。
- 「曖昧」・・・暗くてはっきり見えない様子という意味
- 「模糊」・・・本当の姿か、はっきりとわからないという意味
「曖昧」も「模糊」も同じ意味の熟語ですが、二つの意味を重ねることで物事の本質や実体がぼんやりとすることをより強調した意味の熟語になります。
言葉を積み重ねることで本来の意味をより一層強調するという、まるでお料理のスパイスのような言葉の魔法ですね。
「曖昧模糊」を英語・類義語で表現してみよう
それでは次に「曖昧模糊」を英語・類義語で表現するとどのようなものになるのかご紹介していきます。
「曖昧模糊」の英語表記
「曖昧模糊」を英語で表現すると、以下のようになります。
- vague
- obscure
- ambiguous
【例文】
- But it is all very vague and intangible.(しかし、その感じは全くもって曖昧模糊としている。)
「曖昧模糊」という四字熟語がはっきりしない様子を表現した言葉であるので、英語で表現するときも「理解されない」「表現させない」などの意味を持った単語を用いることで、意味の通じる英語の表現が出来るでしょう。
「曖昧模糊」の類義語
また「曖昧模糊」の類義語にはどのようなものがあるのでしょか。
- 不明瞭
- 有耶無耶
- 不鮮明
「曖昧模糊」にも言えますが、どの熟語にも正確さのない曖昧とした様子が表現されています。言葉やスタイルや固定的なものなどを明確にしたくない、都合の悪いことをストレートに出さずに伝える言葉としてピッタリなのかもれませんね。
「有耶無耶」についてはこちらの記事をご覧ください。
「曖昧模糊」の使い方
それでは「曖昧模糊」はどのように使われるのか、例文をご紹介していきます。
【例文】
- 「この世の中はどこか曖昧模糊としている。」
- 「彼の説明は曖昧模糊としていてわかりづらかった。」
- 「曖昧模糊な表現のため、何を言いたいのか全くわからなかった。」
- 「社長の言っていることは、曖昧模糊で理解が出来ない。」
- 「実行に移したいが、曖昧模糊な説明で行動できない。」
「曖昧模糊」は会話に使われることはあまりなく、小説などの文字媒体で使われる言葉です。
例えば「曖昧な言葉だな」ということはあっても「曖昧模糊な言葉だな」と使う人はほぼいないでしょう。先にもご紹介しましたが、二つの言葉を重ねるとことで、より表現力の強い言葉になり、文面からも使えやすくなります。
「曖昧模糊」に先にある誠意を見せる
ここまで「曖昧模糊」について解説してきました。
難しい問題に直面したとき、すぐ解決できればいいのですが、判断に悩むと白黒つけにくいのは誰にでもあることでしょう。そのことに対して、はっきりとした答えをもてないのは仕方のないことかもしれません。
しかし「曖昧模糊」な言動を繰り返していけば、信頼関係までもが「曖昧模糊」なものになりかねないので、後回しにした問題もしっかりと解決に導くための誠意を忘れないようにしていきましょう。
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