Contents
この記事は、約6分で読むことができます。
恋愛をすると周りが見えなくなる人って意外と多いですよね。まさに「猪突猛進」で、「それじゃあ相手に嫌われてしまうよ…」なんて心の中で思ってしまうこともしばしば。
という私も、小さい頃よくおばあちゃんに「この子は猪突猛進だから大変よ」なんて言われていたんですけどね。だけど、「子供は猪突猛進するくらいがちょうどいい」とも言ってくれていました。小さい頃は意味が分からなかったんですが、大人になって意味を知り「そういうことだったのか！」と納得したのを覚えています。
この記事では「猪突猛進」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「猪突猛進」の意味と語源
「猪突猛進」の意味
はじめに、「猪突猛進」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「猪突猛進」は「ちょとつもうしん」と読みます。
「猪突猛進」とは「1つのことに対して向こう見ずに突き進むこと」という意味です。
つまり、「何かに向かって真っすぐに突き進む」といった様子を表す言葉ですね。
「猪突猛進」の語源
次に、「猪突猛進」の語源についてご紹介します。
「猪突猛進」の「猪」とは、動物のイノシシのことで、「猪突猛進」は、このイノシシの行動が由来となっています。イノシシは、「目的に向かって脇目も振らず突き進む」という行動をとるため、このイノシシの様子から「猪突猛進」という言葉ができました。
「猪」という漢字に、「突き出す」という意味の「突」、「激しい」「荒々しい」という意味の「猛」、「進む」という意味の「進」を組み合わせることで「猪のように激しく突き進む」という意味を表しているんですね。
「猪突猛進」の英語表現と類義語
「猪突猛進」の英語の表現
続いて「猪突猛進」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- reckless（猪突猛進）
- foolhardy（猪突猛進）
【例文】
- He is reckless type（彼は猪突猛進するタイプだ）
- It is not good to foolhardy（猪突猛進するのはよくない）
英語では、「向こう見ず」「無謀」「無鉄砲」という意味を持つ「reckless」と「foolhardy」という単語を使って「猪突猛進」を表します。また、「真っ逆さまな」「向こう見ずな」を意味する「headlong」を使って表す場合もあります。
「猪突猛進」は、イノシシが由来となってできた言葉ですが、英語で表現する場合は「イノシシ」という言葉は必要ないみたいですね。
「猪突猛進」の類義語
次に「猪突猛進」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 直往邁進（ちょくおうまいしん）
- 勇往邁進（ゆうもうまいしん）
- 一往直前（いちおうちょくぜん）
「直往邁進」は「ためらわずに真っすぐに突き進む」という意味で、「勇往邁進」は「目標に向かって恐れず突き進む」、「一往直前」は「何が起きても恐れずに突き進む」という意味です。
どれも「猪突猛進」の意味である「脇目も振らず突き進む」といった様子に似ていますね。
座右の銘にもある「勇往邁進」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「猪突猛進」の使い方
最後に「猪突猛進」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「目標のために、猪突猛進するしかない」
- 「猪突猛進な性格を変えたい」
- 「今年は、猪突猛進して頑張る」
- 「猪突猛進な行動は控えなさい」
- 「彼女は、好きになると猪突猛進するタイプだ」
「猪突猛進」は「猪突猛進して頑張る」など、目標に向かって突き進むことを決意する時にも使われます。この場合は決して悪い意味ではないので安心して使うことができますね。
「猪突猛進」は、「猪突猛進する」「猪突猛進な～」「猪突猛進して～」などいった使い方をされる場合が多いですね。
「周りが見えなくなる人」や「周りを気にせず突っ走る人」などの性格を表す言葉としても、「猪突猛進」は使われます。褒め言葉ではなく、人を小バカにするような言葉なので、人に向かって使う時は注意しましょう。
亥年は「猪突猛進」が人気に
お正月に1年の目標を決める人も多いのではないでしょうか。書き初めをする人もいるかもしれませんね。校長先生や社長などの上の立場の人達が、今年の目標について語る場面も多く見られます。
実は亥年になると、こういった場面で「猪突猛進」が大人気となるんです。「亥」は十二支の「イノシシ」のことなので、イノシシに関連した言葉が人気を得るんですね。
次に亥年がきた時には、ぜひ「猪突猛進」を使った言葉で目標を作ってみてはいかがでしょうか。
コメントを残す