「粉骨砕身」とは?意味と語源、使い方の例文をご紹介【英語・類義語】

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あなたには、「粉骨砕身」した経験ってありますか?

おそらく多くの方が、受験なり就職活動なり「粉骨砕身」の思いで挑んだ経験があると思います。

ちなみに私は、無理だと言われていた志望校に合格できた時に「粉骨砕身」の努力が報われたと実感した記憶があります。

ところで、「粉骨砕身」の意味ってご存知ですか?

この記事では「粉骨砕身」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「粉骨砕身」の意味と語源

「粉骨砕身」の意味

はじめに、「粉骨砕身」の意味についてご紹介したいと思います。

まずは読み方ですが、「粉骨砕身」は「ふんこつさいしん」と読みます。

「粉骨砕身」とは「骨を粉にして身を砕いて力を尽くすこと」「骨を粉にして身を砕いて努力すること」という意味です。

つまり、「力の限り尽くすこと」「一生懸命努力すること」を表す言葉で、一言で言えば「尽力」といったところでしょうか。

「粉骨砕身」の語源

次に、「粉骨砕身」の語源についてご紹介します。

「粉骨砕身」の語源は、中国の「禅林類纂(ぜんりんるいさい)」と「証道歌(しょうどうか)」という書の中にあります。

「禅林類纂」には「粉骨砕身するも此の徳に報い難し」と書かれており、「証道歌」には「粉骨砕身未だ酬ゆるに足らず」と書かれています。

これらはどちらも「たとえ骨を粉にして身を砕くほど頑張っても仏の恩に報いるのは難しい」という意味で、仏教語として使われていました。

どちらが先に書かれたものなのかは分かっていませんが、この文章が「粉骨砕身」の由来となったと言われています。

現代で使われている「粉骨砕身」には、「仏の恩に報いるのは難しい」という意味は含まれていませんが、「骨を粉にして身を砕いて」という意味は昔から変わっていないんですね。

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「粉骨砕身」の英語表現と類義語

「粉骨砕身」の英語表現

続いて「粉骨砕身」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • Do one’s best(粉骨砕身)

【例文】

  • Do one’s best workmanship(粉骨砕身の仕事ぶり)
  • Do one’s best work for my family(家族の為に粉骨砕身する)

「Do one’s best」とは、「全力を尽くす」「最善を尽くす」という意味です。

英語では何かを頑張る時などによく使われている言葉ですね。

「Do」は「する」、「best」は「最善」「ベスト」「一番」という意味で、人称代名詞である「one’s」は「~(人)の」という意味です。

意味を強調したい時は、「とても」という意味の「very」をつけて「Do one’s very best」と表現することもできます。

「粉骨砕身」の類義語

次に「粉骨砕身」の類義語をご紹介していきます。

  • 刻苦精励(こっくせいれい)
  • 一生懸命(いっしょうけんめい)

「刻苦精励」とは、「苦労しながらも全力で努力すること」「自分を苦しめてまで頑張ること」という意味です。

「粉骨砕身」の「骨を粉にして身を砕く」ということは、「自分を苦しめること」とも考えられるので、「粉骨砕身」と「刻苦精励」は同じような意味になりますね。

「一生懸命」は、「命を懸けて取り組むこと」という意味です。

意味は少し違いますが、「身体を犠牲にしてまで何かをする」という意味では「粉骨砕身」と同じかもしれませんね。

「一生懸命」は、「一所懸命」が本来の形ということ、ご存じでしたか?

 

「粉骨砕身」の使い方の例文

最後に、「粉骨砕身」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「私は、家族のために粉骨砕身すると誓った」
  2. 「これまでの粉骨砕身の努力が報われた」
  3. 「彼は、粉骨砕身の思いで働き続けた」
  4. 「言葉だけでなく、粉骨砕身の働きぶりを見せて欲しい」
  5. 「この状況で、粉骨砕身せずにはいられない」

「粉骨砕身」は、何かに懸命に取り組む姿勢を表す際に使われることが多い言葉です。

一般的には「粉骨砕身する」という動詞で使われることが多いですが、「粉骨砕身の努力」「粉骨砕身の思い」など、名詞として使われることも少なくありません。

また、何かを頑張る決意を表す際などに「粉骨砕身する気持ちで」といった使い方をされる場合もあります。

日常会話よりも、課題を与えられる学校やビジネスの中で使われることが多いですね。

 

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「粉骨砕身」は就活におすすめ?

「力の限り尽くすこと」「一生懸命努力すること」を表す「粉骨砕身」という言葉は、就職活動の面接でもよく使われています。

これから会社に入って、頑張ることをアピールする時にピッタリの言葉ですよね。

「粉骨砕身の覚悟で働かせていただきます」「粉骨砕身の努力を惜しみません」など、いろいろな使い方ができるので、自己PRの中に「粉骨砕身」という言葉を入れてみるのもいいかもしれませんね。

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