「百花斉放」とは?意味・語源・英語・類義語・使い方【例文5つあり】

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私は高校の時、美術部でした。あまり部活に参加していない部員だったと思います。真面目に参加していれば、今頃、豊かな発想で何らかの賞を頂いたり、デザイナーとして花開かせたり、何かの作品の個展を開き大盛況な毎日を送っていたかもしれません。
自由に発想し世の中に芸術を発信するチャンスは高校3年間でたくさん有ったということです。あの頃はそのようなことを考えたことはありませんでした。ただ、私は何となく、絵具で絵を描いていたかっただけなのです。
この記事では「百花斉放」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「百花斉放」の意味と語源

「百花斉放」の意味

それでは「百花斉放」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「百花斉放」は「ひゃっかせいほう」と読みます。
「百花斉放」とは「文学、芸術などで多くの人が活躍する」という意味です。
色々な人が、自由に発想し才能を花開かせることを表わしています。

「百花斉放」の語源

続いて「百花斉放」の語源をご紹介します。

「百花斉放」は中国共産党のスローガンでした。今は違います。中国共産党の毛沢東(もうたくとう)が「百家争鳴百花斉放」と掲げたのです。「百家争鳴」は「多くの学者たちが自由に論争する」ということです。なんて素晴らしいスローガンなんだろうと思う方もいるでしょう。しかし、毛沢東の狙いは共産党の考えに背くものを炙り出すための策略だったのです。自由に言葉を発し、芸術も文学も自由に花開かせるということは共産党を批判することも同じという考えなのですね。その証拠に、「百家争鳴百花斉放」というスローガンは数年後に廃止されています。
「百花」という言葉は「たくさんの種類の花」ということです。「斉放」は「一斉に咲き誇る」という意味です。「斉放」は「百花斉放」でしか見ない言葉です。

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「百花斉放」の英語表現と類義語

「百花斉放」の英語の表現

次に「百花斉放」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • Hundred Flowers Movement(百花斉放)

【例文】

  • Students showing talent of the Hundred Flowers Movement(百花斉放の才能を発揮する生徒たち)
  • This company has a lot of employees of the Hundred Flowers Movement(この会社は百花斉放の社員が沢山いるね)

「Hundred」は「百」、「Flowers」は「花」です。「Movement」は「移動」ですが、ここでの使われ方は「運動」です。「Hundred Flowers Movement」は「百花運動」ということになります。

「百花斉放」の類義語

「百花斉放」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 百花繚乱(ひゃっかりょうらん)

「百花繚乱」は「様々な種類の花たちが一斉いに咲き乱れる」という意味で、多種多様な才能の持ち主たちが一堂に会するときに使用されたり、華やかなことを表現したりする四字熟語です。

 

「百花斉放」の使い方

最後に「百花斉放」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「秋は百花斉放の季節だから、芸術家の卵たちは気合が入る」
  2. 「みんな、百花斉放だ!もっと思いついた発想を外に発信しなさい」
  3. 「自由に文学や芸術を発信できることは、百花斉放だ」
  4. 「中国では一瞬だけ百花斉放と掲げ、芸術家たちを困惑させた」
  5. 「ここでは百花斉放に意見を出し合い、面白いものを作り上げてほしい」

「百花斉放」は文学や芸術を自由に創造して発信することです。
「百花斉放な(世の中)」「百花斉放に(創造する)」などと使われることが多いですね。

 

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「百花斉放」な日本

今の日本は「百花斉放」に色々な人が自由に発想して楽しんでいると思いますが、戦前までは違いましたね。今の日本に生まれて幸せだなと感じる私です。
別の国では今も「百花斉放」など以ての外(ほか)とされるところも少なくないでしょう。「百花斉放」の元である、中国でも未だに難しいところです。
人間として自由な発想を持つことは当たり前ですし、それを世の中に発信していくことは、他人に気づきを与えるチャンスなのではないでしょうか。

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