「隠忍自重」の意味や読み方とは?四字熟語の使い方や英語・類語をご紹介!

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あなたは嫌な事、辛いことがあった時、どのように対処していますか?
愚痴などで外に吐き出すタイプでしょうか?それとも心の内に秘めるタイプでしょうか?
気持ちを抑えきれず思わず行動に出てしまうこともあるかと思いますが、その行動は後でとっても後悔しますよね。
そのような行動をしないように戒める言葉に「隠忍自重」という四字熟語があります。
普段使う機会が少ない言葉かもしれませんが、覚えておくと役立つ言葉のひとつです。
それではこの記事では、「隠忍自重」を意味や語源、英語・類義語表現や使い方の例文までご紹介します。

 

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「隠忍自重」の意味と語源

「隠忍自重」の意味

「隠忍自重」の意味をご紹介します。
まず、「隠忍自重」の読み方は「いんにんじちょう」と読みます。
では、どういった意味があるのか、小学生でも解るように紐解いていきましょう。
「隠忍自重」の意味は「怒りや苦しみなどを表には出さず、軽々しい行動をしないこと」です。
また、怒りや苦しみを出さず軽率な行動をしないための警告の言葉です。

「隠忍自重」の語源

「隠忍自重」の語源を辿ってみましょう。
中国前漢の時代に司馬遷によって編纂された中国の歴史書「史記」に「隠忍」という言葉がでてきます。その内容は以下の通りです。
楚の伍子胥という人は王室のお家騒動で父と兄を失いました。怒りがこみ上げた伍子胥でしたが、お家騒動を逃れて一先ず呉に亡命し闔盧の元に仕えました。その後、機会をじっとうかがい、闔盧は伍子胥を率いて兵を挙げ楚の都を陥れました。
伍子胥は父と兄の仇を打ち、名を上げたのです。
そのことを司馬遷は「隠忍して功名を就せり」と綴っていいます。
我慢を重ねて最後には功名を立てたという意味です。伍子胥は怒りにまかせて行動せず苦しみを内に秘め、時を待って行動し後世に名を残しました。

「隠忍」は辛さなどを表面に出さないでじっと堪え忍ぶこと、「自重」は自分の行動を慎むということです。「隠忍自重」というように四字熟語として使われるようになり、辛い状況のときに軽はずみな行動をすると後で後悔するので気を付けたほうがいいよという意味も込められています。

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「隠忍自重」の英語表現と類義語

「隠忍自重」の英語の表現

「隠忍自重」の英語による表現です。

  • patient(耐える)
  • endure(辛抱強く耐える)
  • be patient(我慢して)

【例文】

  • They waited patiently for the time to be ripe.(彼らは隠忍自重して機の熟するのを待った)

こちらの例文のように、副詞であったり前に動詞を付けて用いています。
耐えることでもたくさんの語がありますね。

「隠忍自重」の類義語

「隠忍自重」の類義語をご紹介します。

  1. 克己復礼
  2. 忍之一字
  3. 自戒自重

3の自戒自重は「自分に勝ち耐えること」という意味です。「隠忍自重」の自分の悔しい気持ちに打ち勝ち最後に思いを成し遂げることと似ていますね。

 

「隠忍自重」の使い方

「隠忍自重」を使った例文をご紹介します。

【例文】

  1. 「悔しい気持ちはわかるが今は隠忍自重したほうが君のためだよ」
  2. 「あの日から隠忍自重して良い時期をうかがっている」
  3. 「長年、怒りを抑え隠忍自重してきた。だから今こうして成功したんだ」
  4. 「あの時、隠忍自重していなければ僕は何をしていたかわからない」
  5. 「彼は怒り、隠忍自重できなかったので過ちを犯してしまった。そして今後悔している」
  6. 「この苦しみや辛さを隠忍自重したら将来あなたはきっと成長しますよ」

このように「隠忍自重」は未来のために、今のマイナスな気持ちを抑えなさいという意味で使われます。

 

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「隠忍自重」という幸福論

嫌なことでマイナスな気持ちになってもすぐに発散せず、一呼吸置くことで怒りなども薄れていき復讐などの行動に出ることも少なくなります。
復讐や八つ当たりは結果として、した方にも嫌な気持ちを残すので未来の幸せな気持ちのためにも今はグッと堪えて「隠忍自重」してみてください。
マイナスの気持ちがプラスに変化しますよ。

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