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今にも割れそうな水のたっぷり入った風船。ちょっと触れただけでも、パンッと割れてしまいそうですよね。そのような危機感のあることを「一触即発」と言います。
また、感情が高ぶっている人に話しかけ今にも爆発しそうだった経験はないでしょうか?それも「一触即発」です。
今まで「一触即発」という言葉は聞いたことがあったけれど、意味をちゃんと理解していなかったり、どこで使うか解らないということありませんでしたか?
この記事では「一触即発」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一触即発」の意味と語源
「一触即発」の意味
それでは「一触即発」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「一触即発」は「いっしょくそくはつ」と読みます。
「一触即発」とは「ちょっと触れただけで爆発しそうな危険な様子」という意味です。
ほんの一瞬誤って触れただけでも、大惨事になり得る危機が迫っているということです。
「一触即発」の語源
続いて「一触即発」の語源をご紹介します。
「一触即発」を二語に分けてご説明します。
「一触」とは「ワンタッチ、手間がかからずにできること」という意味があります。「一触即発」での意味は「ワンタッチ」ということで一度触れるということです。
「即発」とは「即座に爆発すること」という意味です。
「一触」も「即発」も単語として成立していますが、「一触即発」で使用する場合が圧倒的に多いです。
「一触即発」は少し触れただけでも爆発してしまう危険性のある状態を表します。
単なる物理的なことだけではなく、機嫌の悪い人や国際情勢なども「一触即発」と言われることが多いです。
「一触即発」の英語表現と類義語
「一触即発」の英語の表現
次に「一触即発」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- hair‐trigger(一触即発の)
【例文】
- Domestic situation is a hair-trigger(国内情勢は一触即発だ)
- The car is hair-trigger atmosphere(車内は一触即発の雰囲気)
「hair-trigger」の「hair」とはご存知の通り「髪」という意味ですが、他に「一髪(いっぱつ)」という意味もあります。
何故、「一触即発」と関係あるのかと思いますよね?「一髪」という言葉の意味は「一本の毛」という他に「非常に差し迫っていること、余裕のないこと」という意味もあり、これは一本の毛を挟むほどしか余裕がないということなのです。「trigger」は「引き金」という意味です。
「一触即発」の類義語
「一触即発」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。
- 爆発寸前(ばくはつすんぜん)
- 危機一髪(ききいっぱつ)
「爆発寸前」とは「あと少しで大事に至りそうな状態のこと」と「これまでずっと我慢してきたけれど限界に達しそうな状態」という意味です。この「爆発寸前」も何かもう一つアクションがあると大爆発しそうな雰囲気ですね。
「危機一髪」とは「一つ間違えば大変危険なことになる状態」という意味です。
「一触即発」の使い方
最後に「一触即発」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「風船は既に一触即発の大きさに空気が充填されていた」
- 「このEnterキーを押すだけで一触即発のメールが送られてしまう」
- 「家中が一触即発のムードで居心地が悪い」
- 「母と祖母はいつも一触即発でちょっとした言葉を言うだけで喧嘩になってしまう」
- 「あの国とこの国はいつも一触即発な関係でいつ戦争が起きてもおかしくない」
「一触即発」は物理的なことに対して使うことはもちろんありますし、精神的なことでも使用されることが多いです。
意外と使用用途がある「一触即発」
「一触即発」は「ちょっとでも触れるとすぐに爆発してしまう」という緊張感があり、マイナスのイメージがあります。物に対しての表現と人間同士や会社関係、世界情勢でも使用できます。
本当に爆発寸前の際どい状況の場合に使用されますので、まだまだ容量に余裕があるときには使用しないようご注意ください。
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