「情状酌量」とは?簡単な意味や語源、英語&類義語【使い方の例文5つあり】

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愛する人の浮気って許せますか?1度目は許すかもしれませんが、私なら2度目はもう許せません。
そういう男性に限って、「もう二度としないから!情状酌量下さい!」なんて言います。そんな状況になった日には、2度も裏切ったあなたのどこを信じればいいの?!きっちり説明して!と問い詰めていることでしょう。
ところで、この「情状酌量」の意味、みなさんはきちんとご存知でしょうか?
この記事では「情状酌量」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「情状酌量」の意味と語源

「情状酌量」の意味

それでは「情状酌量」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「情状酌量」は「じょうじょうしゃくりょう」と読みます。
「情状酌量」とは「裁判で刑を決定する際、同情すべき事情を考慮して、刑罰を軽くすること」という意味です。
何かを決定する際に事情を考慮して余力を残す、といった意味合いがありますね。

「情状酌量」の語源

次に「情状酌量」の語源ですが、これは裁判や法律において使われている言葉です。

熟語にわけると「情状」と「酌量」という2語が元となります。
「情状」とは、実際の事情・ありさまのことを意味しますが、刑事手続きにおいては「訴追を行うかどうかの判断や刑の量定に影響を及ぼすべき一切の事情」とされています。
続いて「酌量」は「酌み量(はか)ること。事情をくみ取り、同情のある扱いをすること」の意味。
つまりは、「犯罪に至るまでの事情をくみ取り、情のある対応」をするということです。

刑法第66条に記載される「情状酌量」

「犯罪の情状に酌量すべきものがあるときは、その刑を減軽することができる」
刑法の中の文章では「情状」と「酌量」の2語に分けられていますが、裁判で判決を言い渡す際には「情状酌量」と四字熟語で使われることが多く一般的に広まりました。

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「情状酌量」の英語表現と類義語

「情状酌量」の英語表現

ここまで日本語の意味をご紹介してきましたが、英語での表現をご紹介します。

  • extenuating circumstances「酌量すべき情状」
  • in extenuation of A「Aの情状を酌量して」
  • take the circumstances into account「情状酌量する」

【例文】

  • There can be no extenuating circumstances for [Nothing can excuse] the cruelties committed by the accused.(被告の残酷な所業は情状酌量の余地がない。)
  • Nothing can mitigate his misconduct.(彼の非行に情状酌量の余地はない。)

「情状酌量」は裁判で使われる言葉であるため、最初の例文のように「circumstances」の方がよりかしこまった言い方になります。一方、最後の例文はより一般的な表現で、直訳すると「彼の悪いに対し、(罰を)緩めるべきところはない。」となります。

「情状酌量」の類義語

「情状酌量」に似た意味の言葉をご紹介します。

  • 酌量減軽(しゃくりょうげんけい)
  • 寛容(かんよう)
  • 斟酌(しんしゃく)

「酌量減軽」とは、「情状酌量」と同意で使われることが多い言葉ですが、「情状酌量」が推し量ったうえで考えること自体をさすのに対し「酌量減軽」は刑を軽くする前提のことを指すという違いがあります。
「寛容」は「相手のことを考え手加減をする」という意味では近しい意味として使われることもあります。
「斟酌」は「相手の事情や心情をくみ取ること。手加減をすること」という意味です。これは酒や水の分量をはかって組み分けることです。

 

「情状酌量」の使い方

最後に「情状酌量」の例文や使い方をご紹介します。

【例文】

  1. 「弁護士は被告人の精神状態を考慮し、情状酌量を求めた。」
  2. 「検事は被告人の行動・思考は極めて残酷であり、情状酌量の余地はないと死刑を求めている。」
  3. 「犯行に至らざるを得なかったことが認められ、情状酌量をして執行猶予となった。」
  4. 「犯罪歴が多ければ多いほど、情状酌量は難しくなる。」
  5. 「2度目の浮気なのだから、彼には情状酌量の余地はない。」

「情状酌量」は裁判での判決において、様々な事情を考慮し判決を下すことを指します。
ですが、私たちがよく使うフレーズとして「情状酌量の余地なし」という表現が多いですね。

「情状酌量」は古い時代から使われているようで、時代劇や刑事ドラマ・サスペンス小説などでも度々使われているので、私たちにもなじみのある言葉になったのではないでしょうか。
一方、誰かを許す・許さないといった内容の会話をする際に「許すべきところはない」「容赦するべきところがない」といった意味で、裁判だけではないシーンでも使います。

 

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法律に関する「情状酌量」

ワイドショーやニュース・新聞などで、裁判の判決文を見たり聞いたりすることもある「情状酌量」。
何となく知ってはいたけれど、しっかりと刑法に記載があることや正しい意味をご存知ではなかった方も多いのではないでしょうか。
このように言葉の正しい意味・成り立ち・つながりを知ることで、新たな知識に繋がるのはとても興味深いですね。これからもしっかりとした日本語・熟語を学んでいきたいですね。



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