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最近テレビで専門家やテレビキャスター、有名大御所芸能人を囲み、社会問題についての議論番組をよく見ます。
議論が温まってきて時間もたつとより一層「侃侃諤諤」になってくるとアナウンサーやキャスターが呆然としてるシーンもありますよね。
「侃侃諤諤」の意味をご存じでしょうか
この記事では、「侃侃諤諤」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をわかりやすくご紹介します。
「侃侃諤諤」の意味と語源
「侃侃諤諤」の意味
最初に、「侃侃諤諤」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「侃侃諤諤」は「かんかんがくがく」と読みます。
「侃侃諤諤」とは、「議論が熱中しているさま、堂々と主張するさま」という意味です。
つまり白熱している議論そのもののことや、言ったらきまりが悪いことをはばかることなく発言することを示しています。
「侃侃諤諤」の語源
続いて、「侃侃諤諤」の語源をご紹介します。
「侃」と「諤」に分けてご紹介します。
「侃」は「ひたむきに真っすぐなさま」を表しています。由来が「信」の旧字体で、文字自体が持つ意味も「信」と同じです。
「諤」は「堂々と発言するさま」を表しています。あまり馴染みがない漢字で、日常生活において「侃侃諤諤」以外では用いられることがない漢字です。
「侃侃諤諤」は直訳すると「真っすぐに堂々と発言するさま」となります。
日本において議論の場だと同調するという人が多いので、「侃侃諤諤」に議論するのはよっぽどのことのように思いますが、「侃侃諤諤」に議論する人はとても魅力的に見えますね。
「侃侃諤諤」の使い方
次に、「侃侃諤諤」の使い方を例文でご紹介します。
- 「前回の会議はすさまじかったな。係長が侃侃諤諤だったぞ。」
- 「侃侃諤諤に発言することはもちろん大事だが、場をわきまえなさい。」
- 「君の歯に衣着せない侃侃諤諤な姿勢が、上司に評価されているようだ。」
- 「侃侃諤諤に発言する人はスッキリするかもしれないけど、それを聞いている人の気持ちにもなってほしいよね。」
- 「侃侃諤諤とした議論の中、僕は呆然とした表情で立ち尽くしていた。」
「侃侃諤諤」は「議論が熱中しているさま、堂々と主張するさま」を表しています。
使い方としては、「侃侃諤諤の中~」や「侃侃諤諤の議論で~」という形で用いられます。
「侃侃諤諤」は人や議論そのものに向かって用いる言葉です。
「侃侃諤諤の試合」や「侃侃諤諤の合戦」は誤用なので注意してください。
「侃侃諤諤」の類義語と英語表現
「侃侃諤諤」の類義語
「侃侃諤諤」の類義語をご紹介します。
- 議論百出(ぎろんひゃくしゅつ)
- 百家争鳴(ひゃっかそうめい)
「議論百出」は、「議論が活発なさま」という意味です。「侃侃諤諤」と極めて似ていますが、「議論百出」は議論や会議そのものを指して用いる言葉です。人に向かって用いることはできないことに注意です。
「百家争鳴」は、「様々な専門家が自由に議論を交わすこと」という意味です。「百家」は「様々な専門家」を「争鳴」は「自由に議論すること」を表しています。こちらも人ではなく、議論や会議そのものを指して用いることができます。
「百家争鳴」の記事は、こちらをご覧ください。
「侃侃諤諤」の英語表現
次に「侃侃諤諤」の英語表現をご紹介します。
- insist on something without restraint(侃侃諤諤)
【例文】
- That meeting was so awesome, yesterday. Everyone insisted on something without restraint.(昨日の会議はすさまじかったな。みんな侃侃諤諤だった。)
- Your advantage is insisting on something without restraint.(君の長所は、侃侃諤諤と議論することだ。)
「insist on」で「主張する」、「restraint」は「抑制」を表しており、直訳すると「抑制することなく主張すること」という意味になります。
他にも、「arguing heatedly what one believes」という表現方法もあります。
まとめ
以上、「侃侃諤諤」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
読み方 | かんかんがくがく |
意味 | 議論が熱中しているさま、堂々と主張するさま |
語源 | 「侃」=「ひたむきに真っすぐなさま」、「諤」=「堂々と発言するさま」 |
類義語 | 議論百出、百家争鳴 |
英語表現 | insist on something without restraint(抑制することなく主張すること) |
「侃侃諤諤」のような白熱した議論は、見ているだけでもエネルギーを使いますよね。きちんと意味や用法を抑えて、積極的に活用してみてください。
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