「綾羅錦繍」とは?意味や語源、英語表現・類義語【使い方の例文つき】

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手の込んだ造りの服は、見ているだけでも美しく、ため息が出ることがあります。

そしてとても高価なものが多いので、大切にしますね。

そのような衣服を毎日普段着のように来ている人は、世界中を探しても少ないでしょう。

私などは手持ちに無いですし、着る機会もほとんどありません。

お祝いの席では用意しなければ失礼に当たりますので、その時ばかりは新しく購入し、着飾って出席しようと考えています。

しかし、いつも着慣れていないものを突然着ると、衣服と自分がなんだかとってもちぐはぐに見えてしまいます。

この記事では「綾羅錦繍」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。

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「綾羅錦繍」の意味と語源

「綾羅錦繍」の意味

それでは「綾羅錦繍」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが「綾羅錦繍」は「りょうらきんしゅう」と読みます。

なんだか舌を噛みそうですね。

「綾羅錦繍」とは「美しく品のある衣服」「美しく着飾る」という意味です。

「綾羅錦繍」は綾織(あやおり)の絹と薄い絹と錦(色鮮やかな織り物のこと)と刺繍のある布を表わしています。

「綾羅錦繍」の語源

続いて「綾羅錦繍」の語源をご紹介します。

「綾羅錦繍」の文字の意味をそれぞれご説明していきますね。

まずは「綾」は一般的に「綾織の絹」を指しており、模様のある絹織物のことを言います。

次に「羅」とは「薄い絹織」のことを言い、目が粗く元々動物を捕獲するための網を指していました。

「綾」も「羅」もどちらも絹でできたもので、大変高価なものですね。「綾羅」は「美しく上等な布」ということなのです。

次に「錦」は「金や色のついた糸で模様を表わした布」でこちらも絹の織物を表します。

昔のお殿様の羽織などは豪華で「錦」の織物でした。

最後に「繍」は「刺繍」のことを指しています。

「刺繍」は織物とは異なるのですが、昔は人の手で1針1針縫いつけをして大変手間のかかる作業でした。

「錦繍」という言葉もあり、「錦の織物に刺繍がしてある」という、これまた豪華なものです。

「綾羅錦繍」はとにかく豪華な布を指しているので、「美しく着飾る」ということを「綾羅錦繍」と呼ぶようになりました。

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「綾羅錦繍」の英語表現と類義語

「綾羅錦繍」の英語の表現

次に「綾羅錦繍」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。

  • dressed up beautifully(美しく着飾る)

【例文】

  • She who dressed up beautifully looked more dazzling(美しく着飾った彼女はいつもよりまぶしく見えた)
  • A lot of guests who dressed up beautifully gathered in the party(パーティーには美しく着飾ったゲストが沢山集まっていた)

「綾羅錦繍」を表す英語は残念ながらありませんので、「綾羅錦繍」の意味である「美しく着飾る」という英語で表現すると伝わりやすいでしょう。

ちなみに「綾羅」だけだと「elaborated cloth」や「figured silk and thin silk」という英語で表すことができます。

「綾羅錦繍」の類義語

「綾羅錦繍」と似た意味や構成を持つ言葉をご紹介します。

  • 盛粧麗服(せいそうれいふく又はせいしょうれいふく)

「盛粧麗服」は「綾羅錦繍」と同じく「美しく着飾る」ことを意味しています。

「綾羅錦繍」は美しい布から転じた意味なのですが、「盛粧麗服」は「しっかりと化粧をして、美しい服を着る」ということです。

 

「綾羅錦繍」の使い方

最後に「綾羅錦繍」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「結婚式には、綾羅錦繍の衣装でみんなが出席した」
  2. 「大奥は、綾羅錦繍な女性たちが過ごしていた」
  3. 「綾羅錦繍で、芸能人はパーティーの衣装を競い合う」
  4. 「太閤秀吉は、いつも綾羅錦繍な羽織を見にまとっていた」
  5. 「王の座椅子は綾羅錦繍の布が掛けられ、主が座るのを待っていた」

「綾羅錦繍」はとても美しく上品な布を表わしています。

「綾羅錦繍な(衣装)」「綾羅錦繍に(覆われている)」などと使用されることが多いですね。

 

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「綾羅錦繍」を纏(まと)う

「綾羅錦繍」は「美しい布」のことから「美しく着飾る」という意味に転じた四字熟語でした。

綺麗に織られた絹や刺繍の施された着物を纏うことは、一般の方には難しいことでしょう。

「綾羅錦繍」を使用する機会は中々、無いのかもしれませんね。

お祝いの席で美しく着飾った人を見かけた時は「綾羅錦繍」を使用すると、少し鼻高々になるでしょう。

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