「免許皆伝」とはどんな意味?使い方の例文や英語をわかりやすくご紹介

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あなたは「免許皆伝」という言葉をご存じでしょうか?
日常生活ではなかなか聞かない言葉ですよね。ただ、茶道や柔道等をやっている方は耳にしたことがあるのではないのでしょうか。坂本龍馬が北辰一刀流の免許皆伝を取得していたことが書面として残っていったことが一時期話題になりましたよね。実際はどうのように使う言葉なのでしょうか。
この記事ではそんな「免許皆伝」の意味や語源、英語・類義語表現や、例文による使い方をご紹介いたします。

 

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「免許皆伝」の意味や語源

まずは意味と語源についてご紹介していきます。

「免許皆伝」の意味

先に読み方を確認しましょう。
「免許皆伝」は「めんきょかいでん」と読みます。漢検3級レベルの四字熟語です。
それでは意味を見てみましょう。
「免許皆伝」とは「武術や技術などの奥義を、残らず弟子に伝えさずけること。また、その証書」という意味になります。
やはり意味を見てもなかなか日常的には使わないことがわかりますね。
簡単に言い換えると師から弟子に伝授するということですね。

「免許皆伝」の語源

それでは次に語源を見てみましょう。

  • 「免許」は「ゆるすこと。また、一般にはゆるさない行為を、ある特定の場合に、特定の人に限りゆるすこと」
  • 「皆伝」は「全て伝授すること」

「免許皆伝」は元々、武芸各流派における奥義の一切を伝授され、それを習得したことを言います。技術や修練の上達により書伝として授けられるもので、「切紙」「目録」「免許」「皆伝」の順序に階級が進みました。

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「免許皆伝」の英語と類義語

続いて英語と類義語についてご紹介していきます。

「免許皆伝」の英語

「免許皆伝」を英語に訳すとどうなるのでしょうか。

【例文】

  1. I was initiated into all mysteries of Jyudo. (私は柔道の免許皆伝を受けた)
  2. She is fully proficient in tea ceremony. (彼女は茶道の免許皆伝の腕前だ)
  3. He was conferred full mastership of flower arrangement. (彼は生け花の免許皆伝を受けた)

1の例文では「initiate」は「授ける」という意味で、受動態で使われています。「mysteries」は「不可解なこと」という意味だけではなく「腕前・奥義・秘訣」という意味を持っている単語です。
2の例文の「fully」は「十分に」という意味で、「proficient」は「熟達した」という意味です。
3つ目の例文の「confer」は「与える・授与する」という意味で、「initiate」と一緒で受動態で使われています。「mastership」は「奥義」と訳してください。

「免許皆伝」の類義語

「免許皆伝」の類義語はなく、この意味の唯一の四字熟語になります。
ちなみに「皆伝」だけでも「全て伝授すること」という意味なので、「奥義を皆伝された」「秘儀を皆伝された」等というように使うこともできます。

 

「免許皆伝」の使い方

最後に、「免許皆伝」の使い方について例文をご紹介していきます。

【例文】

  1. 「私は10年以上かけて生け花の免許皆伝を受けた」
  2. 「この施設は免許皆伝を受けた者限定で集まる場所だ」
  3. 「免許皆伝のためのテストが明日あるのだ」
  4. 「免許皆伝を目指すために息子は柔道を頑張っている」
  5. 「絵を学び始めて免許皆伝を目指した方がいいかと考え始めた」

「〇〇を受ける~」「〇〇の書~」「〇〇を目指す」「〇〇を許される~」等のかたちで使われます。
本来師匠から弟子へと伝授するという意味ですが、例文のように伝授される側からの表現として用いられることが多いです。

 

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「免許皆伝」には色々な使い方がある

ここまで「免許皆伝」についてご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
現在は武術等だけでなく、仕事や勉強にも用いられる言葉になりました。
何事も努力をして一人前と認められることは達成感がありますね。
武術や芸術に触れていなくても使うことができる言葉なのでぜひ、この「免許皆伝」を覚えておいてくださいね。

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