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あなたは「十中八九」という言葉をご存じでしょうか。日常生活でもビジネスシーンでもよく使いますよね。「十中八九当たっているよ!」「十中八九大丈夫です」などと言いますね。
「ほとんど」という意味で使われている漢数字だらけのこの言葉ですが、あなたは正しい使い方ができていますか?
この記事ではそんな「十中八九」の意味や語源、英語・類義語表現や、例文による使い方をご紹介いたします。
「十中八九」の意味と語源
まずは意味と語源についてご紹介していきます。
「十中八九」の意味
先に読み方を確認しましょう。
「十中八九」は「じっちゅうはっく」と読みます。簡単な漢数字ですので読みやすいと思いますが「じゅっちゅうはっく」と読んでいる方が多いのでお気を付けください。
それでは意味を見てみましょう。
「十中八九」とは「10のうち8か9の割合で。おおかた。ほとんど。大部分」という意味になります。
もうすでに意味を知っている方が多いと思います。しかし「ほとんど」というニュアンスで覚えていた方も多いと思います。実際は10のうち8か9の割合という目安があることも覚えておいてください。
「十中八九」の語源
次に語源を見てみましょう。
漢字そのままですがそれぞれ以下の意味があります。
- 「十中」とは「十のうち」
- 「八九」とは「八割・九割」
合わせて「十のうち八か九割」すなわち「ほとんど」という意味として使われるようになりました。
由来は定かになっていませんが、書物に記されてあったことから江戸時代にはもうすでに「十中八九」という言葉があったそうです。
ちなみに「十に八九を中(あ)つ」と訓読みをするときには、十のうち八九まで的中するという意味になります。
「十中八九」の英語と類義語
次に英語と類義語についてご紹介していきます。
「十中八九」の英語
「十中八九」を英語に訳すとどうなるでしょうか。
【例文】
- Ten to one, she will come. (彼女は十中八九来るだろう)
- In all likelihood these are fakes. (十中八九これは偽物でしょう)
- This is almost certainly true. (このことは十中八九間違いない)
1の例文ですが「ten to one」の直訳が「10対1の割合で」
2の例文「in all likelihood」の直訳は「ほとんど間違いなく」
「likelihood」は「可能性」という意味。「probability」に置き換えてもいいですね。
3の例文「almost certainly」の直訳「ほとんど間違いなく」という意味になります。
「十中八九」の類義語
それでは類義語を見てみましょう。
- 九分九厘(くぶくりん)
「九分九厘」とは「九十九パーセント。ほとんど完全に近いこと。ほとんど間違いないこと」という意味です。ここでの「分」は「十分の一」。「厘」は「百分の一」を表しています。
「九分」=「九十パーセント」と「九厘」=「九パーセント」を合わせて「九十九パーセント」になります。
「十中八九」の使い方
最後に「十中八九」の使い方について例文をご紹介していきます。
【例文】
- 「我々が考えたこのプロジェクトは十中八九上手くいくだろう」
- 「残念ながら彼が生還することは十中八九無理だろう」
- 「明日は十中八九雨が降るらしいから運動会は延期になりそうだ」
- 「昨日の面接は話が弾んだから十中八九通るだろう」
- 「格下の相手だから十中八九勝つ試合だと思っていたのに・・」
「〇〇~らしい」「〇〇~だろう」「〇〇~と思う」等という形で使われます。
100パーセントではありませんので断定のかたちではありませんのでご注意ください。
ほぼ確実という時に最適な言葉になります。使いこなせるようにしてみてくださいね。
「十中八九」になるために、“賭ける”という時にはこちらの四字熟語をご活用ください。
「十中八九」に似た四字熟語
ここまで「十中八九」についてご紹介してまいりましたがいかがでしたでしょうか?
有名な言葉なので知っている方が多かったと思います。
漢数字でわかりやすいですね。他にも五十パーセントの時は「五分五分」を使ったり、九十九パーセントの時は類義語でご紹介した「九分九厘」を使ったりと、今後しっかり使い分けすることを意識してみてくださいね。
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