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目標に向かって「遮二無二」突き進むというのは、とてもカッコいいことですよね。
私には大きな目標とうものがないのですが、息子がサッカーで優勝するために「遮二無二」頑張っている姿を見ていると、自分も何か大きな目標を立てて「遮二無二」突き進んでみたいな…という気持ちにさせられます。
ところで、「遮二無二」という言葉の意味はご存知ですか？
この記事では「遮二無二」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「遮二無二」の意味と語源
「遮二無二」の意味
はじめに、「遮二無二」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「遮二無二」は「しゃにむに」と読みます。
「遮二無二」とは「一つのことに、ただひたすら全力を注ぐこと」という意味です。
つまり、「がむしゃらに何かを行うこと」という意味ですね。
「遮二無二」の語源
次に、「遮二無二」の語源についてご紹介します。
「遮二無二」は、「遮二」と「無二」という言葉が組み合わさってできた言葉です。
「遮二」とは、「二を遮ること」という意味です。
ここでの「二」は、「次」や「他」を表していますので、「遮二」は「他を遮る」、つまり「他を断ち切る」という意味になります。
続く「無二」は、一般的には「二つとないこと」「並ぶものがないこと」という意味です。
ただし、ここでは「二」を「次」や「他」と考えるため、「無二」は「二が無い」、つまり「次が無い」「他が無い」となり、「後先を考えない」という意味になります。
ですので、「遮二無二」は直訳で「後先を考えないで他のことを断ち切る」となります。
そして、これが「後先を考えないで一つのことに集中する」という意味で使われるようになりました。
「遮二無二」の英語表現と類義語
「遮二無二」の英語の表現
続いて「遮二無二」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Like mad（遮二無二）
【例文】
- I kept running like mad.（遮二無二走り続けた）
- Work like mad.（遮二無二働く）
「like」は「～のように」という意味で、「mad」は「狂った」という意味です。
ですので、「like mad」は「狂ったように」という意味になります。
また、「like mad」は「夢中になって」「死に物狂いで」などの意味もあります。
どれも何かに夢中になることを表してるので、「遮二無二」を表現するのにピッタリですね。
また、同じく「狂った」という意味の「crazy」を使って「like crazy」とすることで、「遮二無二」を表現する場合もあります。
「遮二無二」の類義語
次に「遮二無二」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 一心不乱（いっしんふらん）
- 一意専心（いちいせんしん）
「一心不乱」は「他に気をとられることなく一つのことに集中すること」という意味で、「一意専心」は「他のことに心動かされることなく一つのことに集中すること」という意味です。
どちらも「一つのことに集中する」という意味の言葉なので、「遮二無二」と同じと言えますね。
「遮二無二」の使い方
最後に「遮二無二」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「遮二無二勉強する」
- 「目標に向かって、遮二無二突き進む」
- 「家族の為に、遮二無二働く」
- 「遮二無二歩き続けた」
- 「父の背中を遮二無二追いかける」
「遮二無二」は、「がむしゃらに」といったニュアンスで使われる言葉です。
また、言葉自体が副詞であるため、「～（どのよう）に」という意味になります。
そのため、「遮二無二に～する」といった使い方をすると、「がむしゃらにに～」となり、「に」が重複してしまい間違った表現になります。
「遮二無二」を使う場合は、例文の「遮二無二～する」のように、「遮二無二」の後にすぐ動詞を持ってくるようにしましょう。
「遮二無二」のもう一つの語源
実は、「遮二無二」の語源が「差理無理（しゃりむり）」という言葉にあるという説があります。
これは、「差理無理」の発音が変化して「遮二無二」の発音になったという理由からです。
しかし実際には「差理」という言葉の意味などが未だに分かっていないため、この説が正しいかどうかはまだ分かっていません。
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