「一念発起」とは?意味や語源、使い方の例文をご紹介【英語&類語】

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毎年年末になると受験のシーズンですね。

「一念発起」して勉強に取り組んできた受験生が最後の追い込みをかける頃です。

今までの努力を存分に発揮してもらいらいですね。

ところで、よく使われるこの「一念発起」の意味ってご存知ですか?

私は言葉のニュアンスで何となく分かっていたつもりでしたが、先日上司に「一念発起して新しいプロジェクトに取りかかってくれ」と言われたのをきっかけに、改めて意味を調べなおしていました。

会社でも使われる言葉なので、しっかり意味を理解しておくといいかもしれませんね。

この記事では「一念発起」の意味や語源、英語の表記や類語、使い方の例文をご紹介します。

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「一念発起」の意味と語源

「一念発起」の意味

はじめに、「一念発起」の意味についてご紹介していきたいと思います。

まずは読み方ですが、「一念発起」は「いちねんほっき」と読みます。

「一念発起」とは「それまでの考えを改め、何かを成し遂げようと決意し熱心に取り組むこと」という意味です。

つまり、「心を入れ替えて新しい目標に向かって頑張るぞ!」という決意の表れですね。

「一念発起」の語源

次に、「一念発起」の語源についてご紹介します。

「一念発起」は、もともと仏教の言葉で、「今までの気持ちを改めて仏道に入り、悟りを開こうと決心すること」という意味があります。

これが仏教以外でも使われるようになり「今までの気持ちを改めて何かを成し遂げようと決意すること」という意味になったんですね。

この四字熟語は四文字それぞれが意味を持っていますので、1つずつご紹介します。

まずは漢数字の「一」ですが、ここでは「ひたすら」という意味になり、仏教でもよく出てくる「念」という字は「強い思い」「強く思い込むこと」という意味があります。

次に「発」は「出発」や「そこから離れる」という意味で、「起」は「起こす」「始める」などの意味があります。

「ひたすら」や「強い思い」などがある事から、とても強い決意を表す言葉だと言う事が分かりますね。

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「一念発起」の英語表現と類語

「一念発起」の英語の表現

続いて「一念発起」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。

  • being resolved to(一念発起)
  • make up one’s mind to (一念発起)

【例文】

  • Make up one’s mind to study(一念発起して勉強する)
  • Make up one’s mind to aim for the top(一念発起してトップを目指す)

「一念発起」という単語を表す場合は「being resolved to」という表現をします。

「resolve」には「決意」「決断」などの意味があるので、「being resolved to」を直訳すると「決心した」「決心する」となります。

しかし、文章の場合は「 make up one’s mind to」を使うことが多いです。

これは「しようと決心した」という意味なので、「一念発起して~」という場合に適した表現となっています。

「一念発起」の類語

次に「一念発起」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。

  • 一心不乱(いっしんふらん)
  • 一心発起(いっしんほっき)
  • 感奮興起(かんぷんこうき)

「一心不乱」とは、「心を一つのことに向けていて、他のことに心を乱されることがない」という意味です。

「一心発起」は、「何かを成し遂げることを思い立って決意すること」という意味で、「感奮興起」は「何かに心を強く動かされて奮い立つ」という意味です。

「一心不乱」と「一心発起」は、目標に向かって強い意志をもっているという意味で「一念発起」と似ていますね。

「感奮興起」は、心が動かされて何かを始めるという意味で「一念発起」に似ています。

「一心不乱」について、もっと詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

 

「一念発起」の使い方の例文

最後に、「一念発起」の使い方を紹介します。

【例文】

  1. 「偏差値の高い大学に受かるために一念発起して、勉強に取り組む」
  2. 「一念発起した彼女は、ついに甘いものを断つことができた」
  3. 「社長が一念発起して、成功させた会社だ」
  4. 「実力試しのために一念発起して、レベルの高い試験を受けてみよう」
  5. 「一念発起して、医者を目指す」

「一念発起」は、目標に向かって何かを頑張ると決めた時や、心に強い決意を持った時に使われる言葉です。
「一念発起して~」や「一念発起した」などの使い方をされることが多いですね。

 

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「一念発起」は軽々しく口にしない方がいい

「一念発起」は今までご説明してきた通り、強い意思を表す言葉です。

何か大きな目標に向かって熱心に取り組む場合に使われる言葉なので、安易に「一念発起」という言葉を使うのは避けた方がいいでしょう。

すぐに達成できそうな簡単な目標に向かって「一念発起」という言葉を使うと、周りから笑われてしまうかもしれないので、ご注意くださいね。

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