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突然ですが、父親と聞くとどのようなイメージがありますか?うちに帰ると家事をこなしたり、休日には買い物に行ったりいわゆるイクメンを想像するのではないでしょうか?
昭和のホームドラマを観ているとあまりの父親の威厳に懐かしくもあり、笑いも出てしまいましたが、ひと昔前の父親は家族の誰よりも融通の利かない存在だったことを思い出しました。
この記事では「頑固一徹」の意味や語源、英語・類義語表現や使い方の例文についてご紹介していきます。
「頑固一徹」の意味や語源
「頑固一徹」の意味
まずは読み方ですが、この「頑固一徹」は「がんこいってつ」と読みます。
なんだかテスト問題に出題というよりは街でよく耳にするような響きの四字語ですね。
「頑固一徹」とは「文の考えや態度を絶対に変えようとはせずに押し通す」という意味です。
日常において決断しなければいけない場面はよくあります。一度決めたことには決してブレることがなく、周囲の目など気にもしないで自分の意見を押し通すことは容易いことではありません。特に協調性を重んじる中において、頑なに意見や態度を押し通すことは評価するべきことかもしれませんが、これも行き過ぎると問題化してしまうので注意しましょう。
「頑固一徹」の語源とは?
- 「頑」・・・「頑な」という意味
- 「固」・・・「固い」という意味
- 「一徹」・・・「ある人物の名前」
「頑固一徹」の「頑固」は「頑な」と「固い」という二つの感じが合わさった言葉です。ここで問題なのは「一徹」という意味です。「一徹」は意味では、ある人物の名前が四字熟語の語源とされています。それでは、この「一徹」とは誰のことなのでしょう。
「一徹」とは戦国時代を生きた稲葉一徹という武将のことです。稲葉一徹は織田信長にも意見を述べたり自分の意見を貫く人物として名を馳せました。このことから稲葉一徹といえば「頑固者」、それが後に「頑固一徹」という四字熟語として残されるようになりました。
「頑固一徹」の英語・類義語表現
次に「頑固一徹」の英語・類義語表現にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
「頑固一徹」の英語表記
「頑固一徹」の英語には以下のようなものがあります。
- Bigoted
- obstinate
上記の英語と使った例文は以下のようになります。
【例文】
- My father is famous for its stubborn obstinate personality.(父は頑固一徹な性格で有名だ。)
「obstinate」とは「頑固な・頭が固い・意地を張る」などの英語になります。
「一徹」は、語源が「人名」なのでここでは「personality」の意味である「性格」を使って「頑固な性格」という英語の記述にする方がより伝えやすいですね。
「頑固一徹」の類義語
それでは「頑固一徹」の類義語にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
- 意地っ張り
- 意固地
- 頑な
「頑固一徹」に類似した言葉には「意地」がつくものがいくつかあります。それだけ自分の意思を貫くという「意地」を「頑固一徹」で表現しているのでしょう。
こちらの四字熟語も「頑固一徹」の類義語ですので、合わせてご覧ください。
「頑固一徹」の使い方
ここで「頑固一徹」の使い方を例文で見ていきましょう。
【例文】
- 「彼は父親の頑固一徹な教育のおかげで代表選手に選ばれた。」
- 「いい人はなんだけど頑固一徹なところがあるから困ったりするんだよね。」
- 「あのお店は、味はいいけど親父さんが頑固一徹で有名だよ。」
- 「彼女は子供のころから頑固一徹な性格をしている。」
- 「父は頑固一徹なまでに仕事をやり通してきた。」
「頑固一徹」は例文からもわかるように「頑固一徹な○○」といったように後ろに「性格」「教育」などをあわせて使いことがよくあります。
名前が使われた珍しい四字熟語の幅広さ
ここまで「頑固一徹」について解説してきました。先にも述べましたが「稲葉一徹」という戦国時代の武将の名前が四字熟語になり、現代でも当たり前に使われているとはとてもロマンがありますよね。
それほどまでに自分の考えや態度を貫くということが戦国時代、大勢の家臣を引き連れるためのリーダーとしての資質だったのかもしれません。
現代では「頑固一徹」な人が少なくなったように感じますが、自分の考えを貫き通すだけの根性や意志の強さはいつの時代も必要ですね。
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