「疑心暗鬼」の意味にはこんな由来があった!?正しい使い方をご紹介!

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「疑心暗鬼」になって要らぬ問題を起こしてしまうこと、経験ありませんか?
私は学生の頃、学校に置いてあったはずの教科書がなくなり隠されたのではないかと周りの友人を疑ってしまったことがありました。
結局、家にあり恥ずかしさと疑ってしまった罪悪感が残った経験があります。
日常的によく疑心暗鬼に陥ってしまう方もいらっしゃるかもしれません。できれば克服したいことですよね。
ここではそんな「疑心暗鬼」の意味や由来、英語・類義語表現や例文による使い方をご紹介します。

 

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「疑心暗鬼」の意味や語源

まずは「疑心暗鬼」の読み方、意味や語源をご紹介していきます。

「疑心暗鬼」の意味

まずは「疑心暗鬼」の読み方から確認していきましょう。
字面が少し怖いこの言葉、正しい読み方は「ぎしんあんき」です。
「疑心暗鬼」とは、「疑心が起こること」「疑いの心をもって見たり考えたりしていると、ありもしない恐ろしいことが心に浮かんでくること」という意味です。

「疑心暗鬼」の語源(由来)

「疑心暗鬼を生ず」という慣用句の略になります。
元々は中国の思想家が著した書物『列子(切符)』の内容が起源であり、その内容を簡単にご紹介すると『ある男が自分の鉞(まさかり)を失くしてしまいました。その男は隣家の息子が盗んだのではないかと疑いの目で見ていると、隣家の息子の言動全てが怪しく思えたのだが、自分で鉞を置いてきたことに気づいたら、隣家の息子の言動が怪しく見えなくなった。』というお話です。

  • 「疑心」はそのままですが「疑いの心を持つこと」
  • 「暗鬼」は「暗闇というだけで鬼がいるかのように見える」

ということです。

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「疑心暗鬼」の英語や類義語

次に「疑心暗鬼」の英語表現や類義語についてご紹介していきます。

「疑心暗鬼」の英語

【例文】

  • The residents are filled with doubts and fears due to a succession of robberies in the neighborhood.(近隣で相次ぐ盗難事件に住民たちは疑心暗鬼になっている)
  • She thought he did something wrong and doubts gnawed at her.(彼女は彼が何かまずいことをしているのではないかと疑心暗鬼になった)

疑心暗鬼の英語表現は

  • be filled with doubts and fears

「疑いと恐れであふれている」が直訳になります。

もう一つの表現は「doubts gnawed at 〇〇(疑いが〇〇をむしばむ)」が直訳になります。
「Doubts and fears(疑いと恐れ)」は日本の表現と同じですね。
一方、「gnaw(かじる)」を使うのは独特な表現ですよね。

「疑心暗鬼」の類義語

疑心暗鬼の類義語(四字熟語)は以下の通りです。

  • 呉牛喘月(ごぎゅうぜんげつ)

南方の暑い呉の国の牛は、涼しい月を見ても太陽と間違えて暑さにあえぐという内容の漢文から「むやみに恐れること。また取り越し苦労をすることのたとえ」という意味です。

 

「疑心暗鬼」の使い方

最後に「疑心暗鬼」の使い方を例文でご紹介していきます。

【例文】

  1. 「彼は親友に裏切られ、誰に対しても疑心暗鬼に陥ってしまった」
  2. 「物事が順調すぎるくらい進むと、疑心暗鬼になってしまう」
  3. 「疑心暗鬼に駆られ、周りの人に暴言を吐いてしまった」
  4. 「疑心暗鬼状態の彼女に、励ましの言葉をかけても聞いてもらえなかった」
  5. 「一度疑心暗鬼になると、そう簡単には元の状態に戻れない」

疑心暗鬼に「陥る」「なる」「駆られる」等の使い方をします。
他にも「疑心暗鬼を生じる」とも言います。

 

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疑心暗鬼にならない方法

ここまで「疑心暗鬼」の意味や由来をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。
そもそもなぜ疑心暗鬼になってしまうのでしょう。
自分に自信がなく心配性であったり、実際に裏切られた経験からトラウマになったりと様々な要因があると思います。
一度冷静になり「今、自分は疑心暗鬼になっているのではないか」と思えれば、結果は変わってきます

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