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世の中の商売にはいろいろな方法があますよね。質の良い一生ものの商品は高額で販売したり、ひとつの商品を売ってその商品のサポートで利益を得たり、仕入れ値が必要のない商品を売ったりと利益を上げるためには方法がたくさんありますが、そのひとつに「薄利多売」という方法があることをご存知でしょうか。
この言葉は商売に置いてよく使用される方法です。では、一体どのような意味なのかご存知ですか?
この記事では「薄利多売」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「薄利多売」の意味と語源
「薄利多売」の意味
それでは「薄利多売」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「薄利多売」は「はくりたばい」と読みます。
「薄利多売」とは「品物ひとつ当たりの利益を少なくして、たくさんその商品を売ることで全体の利益を多く上げること」という意味です。
同じように「商品を沢山売っても売っても経費ばかりがかさみ、売り上げが一向に上がらないこと」を「多売薄利」と表現することもあり、「薄利多売」の反対語とされています。
「薄利多売」の語源
続いて「薄利多売」の語源をご紹介します。
「薄利多売」を2語に分けてご説明していきます。
まず、「薄利」とは「利益の薄いこと、利益の少ないこと」という意味です。
ひとつの商品を売っても元の値段にプラスの儲けが少ないことをいいます。
次に、「多売」とは「多く売る、大量に売ること」です。
「薄利多売」は儲けが少ない商品を大量に販売することで儲けを多くするということです。
例えばスーパーや100円ショップなどは「薄利多売」で利益を得ている典型的なお店と言えますね。
「薄利多売」の英語表現と類義語
「薄利多売」の英語の表現
次に「薄利多売」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- small profits and quick returns(薄利多売)
- low-margin high-turnover(薄利多売)
【例文】
- Make money in small profits and quick returns(薄利多売で儲ける)
- This product is a small profits and quick returns(この商品は薄利多売だ)
「small profits」とは「小さい利益」、「quick returns」は「早もどり」ということで「小さい売上で利益を早く回収する」ということです。
「low-margin high-turnover」の「low-margin 」は「儲けが低い」、「high-turnover」は「高い売上高」ということです
「薄利多売」の類義語
「薄利多売」と似た意味を持つ言葉をご紹介します。
- 二束三文(にそくさんもん)
「二束三文」とは「数がたくさんあっても値段が非常に安い」ということで、わらじを二束三文の激安で売ったところから由来している四字熟語です。
ただ、「二束三文」は「多く売っても利益が薄い」のに対して、「薄利多売」は「多く売れば利益がある」という点では微妙な違いがありますね。
「二束三文」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「薄利多売」の使い方
最後に「薄利多売」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「小売店の実家はネジを沢山売って薄利多売の商売をしている」
- 「薄利多売の売り方は根気が必要だ」
- 「こんな薄利多売の商売はやってられない」
- 「安売り店は商品を大量に安く仕入れて薄利多売をしている」
- 「薄利多売でも利益は上がっている」
- 「薄利多売の商売はたくさん売れなければ利益を得ることができない」
- 「私は八方美人であちこちに良い顔をし薄利多売で自分をアピールした」
「薄利多売」は、当然ながら商売に関する場面で使用することが多いですね。
商売でよく使われる用語
「薄利多売」は「量を沢山売って小さい利益を沢山得ること」です。商品の売り方を表した言葉ですから、これから商売を始めようと考えている方は是非、覚えておくと便利でしょう。しかし「薄利多売」な商売をすると利益を上げるまではとても大変ですし、売れない商品を選ぶと利益が上がりにくいので、心しておきましょうね。
また、商売だけに限らず自分をアピールする時も「薄利多売」であちこちに良い顔をしてもあまり高い評価には繋がらないのでご用心ください。
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