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現代社会では、物や人、流行など全てのものが、めまぐるしいスピードで変化していきますね。
新しい流れを取り入れていくことが求められる昨今において、斬新さの中にも必ず、変化することのない元となる基盤が存在します。
ここでは「不易流行」という、四字熟語の意味や英語・類義語や使い方を例文を用いてご紹介していきます。
「不易流行」の意味は?語源は?
「不易流行」の漢字を見ると「占いの要素がある意味の言葉なのかな?」と、感じるこの四字熟語は「ふえきりゅうこう」と読みます。
テストで出題される四字熟語の中でも、読みやすい言葉なので抑えておくとよいでしょう。
「不易流行」の意味は?
「不易流行」とは「変化のない本質的なものの中にも、新しい流れを取り入れていく」という意味です。
言葉の意味から、ビジネスシーンにおいて使われることや、人物への評価などに使われることも多い四字熟語です。
「不易流行」の語源は?
次に「不易流行」の語源について、見ていきましょう。
- 「不易」・・・「時代を経ても変化しないこと」という意味
- 「流行」・・・「一時的に世間に広まること」という意味
本来、「流行」は「物事が川の流れのように分かれて広がった」という意味の漢語で、後に動詞の「流行る」混同され、上記の意味が主流になりました。
「不易流行」の由来は俳句の五・七・五という世界で一番短いとされる詩形において、常に新しい句材を取り入れて詠まなければ陳腐なものになってしまうという、俳人・松尾芭蕉の言葉と伝えられています。
「不易流行」を英語・類義語で表現してみよう
それでは次に「不易流行」を英語・類義語で表現すると、どのようなものになるのかご紹介していきます。
「不易流行」の英語表記
「不易流行」を英語で表現すると以下のようになります。
- immutable epidemic・・・「不変の流行」
- idea of immutability・・・「ひらめき・おもいつき」
【例文】
- in Basyo’-style haiku,the idea of immutability.(不易流行という、蕉風俳諧の理念)
「変化のない本質的なものの中にも、新しい流れを取り入れていく」という意味を直訳して英語にすると「mixture of unchangeability and openness to new changing things」になりますが、「idea of immutability」などを用いて伝える方がよりわかりやすいですね。
「不易流行」の類義語
また「不易流行」にはどのような類義語があるのでしょうか。
- 一時流行(いちじりゅうこう)
- 万代不易(ばんだいふえき)
- 常磐(じょうばん)
「常磐」は「永久不変な岩」という意味から類義語となりますが、冬でも緑色のまま不変であります常緑樹や地名としても多く使われています。「ときわ」と言えば、高速道路や電車など交通の面でもみかけることがありますね。
「不易流行」の使い方と例文
それでは「不易流行」は、どのようにして使われるのか、例文をご紹介します。
【例文】
- 「わが社の理念は不易流行です。」
- 「彼の行動は不易流行である。」
- 「基盤を守りながらも不易流行の理念で新境地にチェレンジしていきます。」
- 「不易流行の精神を持って、御社に新しい風をふかせたいです。」
- 「彼の不易流行な性格は、自然と人をひきつけます。」
「不易流行」とは言葉の幅が広いため、ビジネスシーンや個人の評価にも使いますし、また前向きな意味の言葉であるため座右の銘としても使うことの出来る四字熟語です。面接や自己アピールをする際に使ってみるものいいのではないでしょうか。
こちらの四字熟語も「不易流行」に似ている言葉ですが、作品などに用いられやすいですね。
こちらのとても有名な四字熟語も「不易流行」の類義語と言えますね。
恐れずにチャレンジする勇気を持とう!
ここまで「不易流行」について解説してきました。
なにかを大きく変化させることは、勇気が必要です。もしかしたら本質よりもマイナスなものに変わるかもしれません。しかし、新しいことへの挑戦やアイデアを出していくことが前進することなのです。
基盤となるものに敬意を表しながらも、新しい風を取り込んでいくことが現代社会において重要であるといえるでしょう。
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