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誰もが一度は夢見る億万長者。そのために、宝くじを買う人は多いですよね。
よく年配の方が「宝くじを買うときは一粒万倍日に買うと良いよ!」なんて言っているのを聞いたことはありませんか?
私もたまに買うのですが、少しでも可能性を上げるためにその日に買うようになりました。大金は当たりませんが、元を取れるくらいは当たったりするから驚きです。
ところで「一粒万倍」って、どういう意味かご存じですか?
なぜ「一粒万倍日に宝くじを買うと良い」と言われているのか。「一粒万倍」の意味を知るとその答えもわかります。
この記事では、「一粒万倍」の意味や語源、英語表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「一粒万倍」の意味と語源
「一粒万倍」の意味
それでは、「一粒万倍」の意味をご紹介します。
まず読み方ですが、「一粒万倍」は「いちりゅうまんばい」と読みます。
「一粒万倍」とは、「一粒の籾(もみ)が万倍にも実って稲穂の収穫ができる」という意味です。
たった一粒の種がどんどん増えていくということで、少ないものから多くの利益を得られることを例えています。
そんな「一粒万倍」を意味する日は、宝くじだけでなく、結婚や商売を始める日にも良いと言われているんですね。
「一粒万倍」の語源
次に、「一粒万倍」の語源を紹介します。
「一粒万倍」は仏教の言葉で、「報恩経」が語源となっています。
「報恩経」の中には「世間求利、莫先耕田者、種一万倍」という文があります。
これは、「世間は利益を求めるものだが、それならば田んぼを耕すのが最も良い。一つの種が一万倍の稲穂になるだろう」という意味です。
また、仏教では「少しのものでも粗末にしてはいけない」という解釈もあります。
漢字も二語に分けて紐解いてみましょう。
「一粒」とは「ひとつぶ」とも読めますが、ここでは「(ひとつぶの)米」または「(ひとつぶの)種」を意味しています。
次に「万倍」は「たくさん増える」という意味ですね。
ちなみに、たくさん増えるのは利益だけではありません。悪いこと、借金などをすると、それも全部増えるということも意味しています。忘れないようにしておきましょう。
「一粒万倍」の英語表現と類義語
「一粒万倍」の英語表現
「一粒万倍」の英語表現をご紹介します。
- Profit greatly from one thing(一粒万倍)
【例文】
- to gain a profit greatly from one thing
- to make profit greatly from one thing
「profit」は「利益、もうけ」という意味です。ただし、これは金銭上のものに限ります。
「greatly」は「大いに」という意味です。そして「one thing」が「一つのもの」です。
そのため、「Profit greatly from one thing」は直訳すると「一つのものから大いなる利益を得る」という意味になります。
「一粒万倍」の類義語
続いて、「一粒万倍」の類義語を紹介します。
- 一攫千金(いっかくせんきん)
- 因果応報(いんがおうほう)
「一攫千金」は「一度に大金をつかむ」という意味です。
そして「因果応報」は「良い行いをすると良いことが起こり、悪い行いをすると悪いことが起こる」という意味ですね。
「一攫千金」は苦労をして利益をつかむわけではなく、偶然利益をつかむというニュアンスの報が強いので、「因果応報」の方が「一粒万倍」の意味に近いですね。
「一攫千金」「因果応報」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「一粒万倍」の使い方の例文
最後に、「一粒万倍」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「たった一枚だけど、この宝くじは一粒万倍の可能性を秘めている。」
- 「一粒万倍の気持ちは忘れてはいけないよ。小さなことだって積み重ねていれば、大きな実を結ぶんだから。」
- 「頑張り屋な兄の一粒万倍の努力が実って、兄は見事難関大学に合格した。」
- 「お店のこれからの繁盛を願って、開店日は一粒万倍日にしたよ。」
- 「明日は一粒万倍の日だから、お金のトラブルにも気を付けよう。」
「一粒万倍」はどちらかというと良い日や良いこと、めでたい時に使うことが多いです。
「一粒万倍の〇〇」という使い方がほとんどです。最後の例文のように注意を促す時にも使えます。
しかし、上記にあるように「一粒万倍」は悪いことも同じように起きるので、使い方には気を付けましょう。
まず大切にすべきは「一粒の種」
「一粒万倍」の正しい意味、ご理解いただけましたか?
個人的には「少しのものでも粗末にしてはいけない」という解釈がとても好きです。そもそも「たった一粒の種」を大切にしないと「万倍の稲穂」はできませんからね。
もちろん、悪い行いが万倍になって返ってくるのも嫌なので、充分に気を付けたいと思います。
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