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勉強もスポーツも上位を目指そうとしているとき、周囲のサポートも励みになることはよくありますね。
先日、ボクシングの試合を観ていると勝敗ぎりぎりのボクサーに対し、トレーナーが大きな声で励ましている場面をが映りました。弱った気持ちに愛情込めての渇はとても響きます。負けない気持ちにさせてくれます。
この記事では「叱咤激励」という四字熟語の意味や語源、英語・類義語や例文を用いた使い方をご紹介していきます。
「叱咤激励」の意味は?語源は?
「叱咤激励」は、学生時代から社会人になってもよく聞く言葉ですね。
「叱咤激励」した人、された人、どちらも経験したことのある人、と身近なこの四字熟語は「しったげきれい」と読みます。漢字は難しいですがよく目にする言葉ですね。
「叱咤激励」の意味は?
「叱咤激励」とは「大きな声で強く励ますこと」という意味です。
大きな声を出されると聞いている側はびっくりして萎縮してしまうことがありますが、この場合は怒鳴るのではなく熱のこもった励ましの言葉を送るには大きな声になってしまうといった状態を表現しています。
「叱咤激励」の語源は?
- 「叱咤」・・・「大声で励ます」という意味
- 「激励」・・・「励まし、元気づけること」という意味
「叱る」という漢字が最初にくる言葉なので怖く感じますよね。
「叱咤」とは本来中国の禅宗で師が弟子を導くために、経典や説法などから日常生活までを言葉で叱る「一喝」と同じ意味の言葉とされています。座禅の喝は、ただ叱るのではなく修行している相手の仏性を導くものであり「叱咤」と同じ大声で励ましているのです。
「叱る」だけではなく「頑張れ!」といった応援の意味が込められているのが「叱咤激励」なのです。
「叱咤激励」の英語・類義語
それでは「叱咤激励」の英語、類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
「叱咤激励」の英語表記
「叱咤激励」の英語の表現は以下のようになります。
- pep talk
【例文】
- I was pep talk to his students.(わたしは受験生の彼を叱咤激励した。)
「pep talk」とは「激励、応援」といった日本語訳になります。海外ではスポーツ選手を励ますために、指導者が試合前などに行う短文のメッセージのことを意味します。またグループの名称や歌のタイトルなどにも使われています。
「叱咤激励」の類義語
次に「叱咤激励」の類義語にはどのようなものがあるのかみていきましょう。
- 檄(げき)をとばす
- 声援(せいえん)
- 鼓舞激励(こぶげきれい)
「鼓舞」とは「鼓舞する」という言い方もします。これは「叱咤激励」と同じ意味になりますが、「激励」と合わせることで「鼓舞激励」という類義語の四字熟語になります。
また「声援」という言葉は「叱咤激励」よりも柔らかい言葉ですね。
「叱咤激励」の使い方
それでは「叱咤激励」の使い方を例文から見ていきましょう。
【例文】
- 「壮行会で先輩から叱咤激励をうけ、やる気が強くなりました。」
- 「普段はおとなしい先輩から叱咤激励され目が覚める思いがして自分を見つめ返してみた。」
- 「彼は嫌われるのを恐れて部下に甘い指導をしてるが、時には叱咤激励することも大切である。」
- 「夫婦喧嘩をして飛び出した私に姉は叱咤激励してくれ、うちまで送ってくれました。」
- 「最近の大会で優勝から遠のいて落ち込んでいる彼に叱咤激励したのは後輩だった。」
「叱咤激励」とした人もされた人も、気持ちは前向きになることが例文からわかります。「叱る」というネガティブな漢字も「叱咤激励」という四字熟語になることで、ポジティブな気持ちになる言葉なのでしょう。
大きな声で伝えることこそが激励の証
ここまで「叱咤激励」について解説してきました。
あらゆる局面において「叱咤激励」は気持ちを引き締めてくれます。昨今は「ほめて育てよ!」が教育の主流になりましたので、大きな声を出されただけでも怖いと感じてしまう人がいるかもしれません。
しかし、大きな声の裏側には大きな愛情があふれています。愛情込めて自分のことのように激励することで大きな声になるのでしょう。そんな熱い思いを伝え、伝えられるのは幸せなことなのでしょうね。
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