「一日一善」の意味や由来とは?英語や類義語、使い方の例文をご紹介!

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あなたは「一日一善」を実行していますか?私は「一日一善」という言葉を知っているにも関わらず、なかなか実行できていません。

みんながそれぞれ「一日一善」を実行すれば、もっといい世の中になるかもしれませんが、「一日一善」って簡単なようで意外とできないものですよね。

ところで、「一日一善」の意味ってご存知ですか?

耳にしたことはあっても、きちんとした意味を知らないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では「一日一善」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「一日一善」の意味と語源

 

「一日一善」の意味

 

はじめに、「一日一善」の意味についてご紹介したいと思います。

まずは読み方ですが、「一日一善」は「いちにちいちぜん」と読みます。

「一日一善」とは「一日に一回は善行をして、それを積み重ねるようにしなさい」という意味です。

つまり、「毎日一回は良い行いをするようにしましょう」ということですね。

 

 

「一日一善」の由来

 

次に、「一日一善」の由来(語源)についてご紹介します。

「一日一善」の語源は、仏教の「六度万行」にあります。

「六度万行」とは、お釈迦さまが善い行いを六つにまとめられたものです。

その六つとは、「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智恵」で、現代の言葉で言い換えると「親切にする」「約束を守る」「忍耐」「努力」「反省」「考え知識を高める」ということになります。

「考え知識を高める」というのは、「智恵」を言い換えた言葉ですが、正確にはこの六つの教えをまとめたもので、これを実行しなさいという意味の言葉です。

お釈迦様は、このうち一つでも意識して行いなさい。そうすれば他の五つも行ったことになると教えていました。

そして、この「一つでも善い行いをしなさい」という教えが「一日一善」の由来となったと言われています。

 

本来、「一日一善」の「善」は、この六つのことだったんですね。

 

 

 

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「一日一善」の英語表現と類義語

 

「一日一善」の英語表現

 

続いて、「一日一善」の英語表現をご紹介します。

  • One good deed a day(一日一善)

 

【例文】

  • Try to one good deed a day(一日一善を行う)
  • To continue one good deed a day(一日一善を続ける)

 

「one」は「一つ」、「good」は「良い」「善」、「deed」は「行為」や「行い」、「a day」は「一日で」「一日に」という意味です。

ですので、「One good deed a day」は、「一日に一つの良い行い」と直訳することができ、「一日一善」の意味を表すことができますね。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「一日一善」の類義語

 

それでは、「一日一善」の類義語をご紹介していきます。

  • 勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
  • 嘉言善行(かげんぜんこう)
  • 自業自得(じごうじとく)

 

「勧善懲悪」は、「善い行いを勧め、悪事を懲らしめる」という意味です。意味は違いますが、「善い行いを勧める」という部分が「一日一善」と同じです。

「嘉言善行」は、「戒めとなるような良い言葉と立派な善い行いのこと」という意味です。こちらも意味は違いますが、「善い行いをする」という部分が「一日一善」と同じですね。

「自業自得」とは、「自分が行ったことの報いを自分自身が受けること」という意味です。こちらはご存じの方も多いと思いますが、悪い結果だけでなく良い結果も自分が受けるということなので、「良い結果」という点で「一日一善」に近い四字熟語になります。

 

「勧善懲悪」「自業自得」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「勧善懲悪」の意味や使い方をわかりやすく解説!物語に必須の理由とは?

 

「自業自得」のいい意味や語源とは?英語&類義語、使い方の例文をご紹介!

 

ちなみに、こちらの「李下瓜田」は「人から疑われるようなことはしないほうが良い」という意味で、「一日一善」とは反対の四字熟語になります。

「李下瓜田」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

 

 

 

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「一日一善」の使い方

 

最後に、「一日一善」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「常に、一日一善を心がけて過ごそう」
  2. 「みんなで、一日一善を目標にする」
  3. 「僕の座右の銘は、一日一善です」
  4. 「一日一善は、なかなか難しいものだ」
  5. 「小さい事でもいいので、一日一善頑張りましょう」

 

「一日一善」は目標として使われることが多い言葉なので、「一日一善を心がける」「一日一善を目指す」などといった使い方をされることが多いですね。

基本的に「一日一善」は名詞ですが、「一日一善」を一つの行いとして捉える場合も多く、その場合は「一日一善する」「一日一善できなかった」などといった言い方をします。

 

人気の四字熟語

「一日一善」は善い行いを促す言葉なので、学校やクラスの目標として掲げられたり、個人の座右の銘としても人気となっています。

 

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まとめ:「一日一善」を続けるためには?

 

以上、「一日一善」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 いちにちいちぜん
意味 一日に一回は善行をして、それを積み重ねるようにしなさいということ
由来(語源) 仏教の「六度万行」にある、「親切にする」「約束を守る」「忍耐」「努力」「反省」「考え知識を高める」という六つの行いのうち、『一つでも意識して行いなさい。そうすれば他の五つも行ったことになる。』というお釈迦様の教えが由来。
英語表現 One good deed a day(一日に一つの善行)
類義語 ・勧善懲悪(かんぜんちょうあく)
・嘉言善行(かげんぜんこう)
・自業自得(じごうじとく)

 

「一日一善」を目標にしていても、何をしていいか分からない人って結構多いのではないでしょうか。

そんな私もその一人なんですが、「一日一善」って実は何でもいいんですね。

・例えば誰かにコーヒーを淹れてあげる
・エレベーターのボタンを押してあげる

こんな簡単なことでも「一日一善」になるんです。

なので、大きな「一日一善」を目標にする前に、まずは小さな「一日一善」をコツコツと積み重ねてみると、「一日一善」って案外続くのかもしれませんね。

 

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