「尽未来際」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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「尽未来際」という言葉があります。パッと漢字を見て「お祭り?」と思った私ですが、全然違いました。

そして、次に考えたことは「未来が尽きてしまうこと」なのかと思ったのでネガティブなイメージを持ったのです。

しかし、言葉は奥深く「未来が尽きること」でも「未来の際」でもありませんでした。

このように意味が解らず、漢字のイメージだけが一人歩きをしている言葉ってたくさんあるのではないでしょうか。

この記事では、「尽未来際」の意味や語源、使い方の例文、類義語や英語の表現をご紹介します。

 

 

 

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「尽未来際」の意味と語源

 

「尽未来際」の意味

 

最初に、「尽未来際」の意味をご紹介します。

まずは読み方ですが、「尽未来際」は「じんみらいさい」または「じんみらいざい」と読みます。

「尽未来際」とは、「永遠」「未来の果てに至るまで」「未来永劫」という意味です。

元は、仏教用語です。

 

 

「尽未来際」の語源

 

続いて、「尽未来際」の語源をご紹介します。

「尽未来際」は、三帰依(さんきえ)という仏教の根本的な態度や生き方を表わしたものに出てくる言葉です。

三帰依は「仏」「法」「僧」の三宝を心から尊敬し、信頼するという教えで「弟子某甲、盡未来際、帰依仏、帰依法、帰依僧」という内容です。

意味は、「仏陀の弟子である私は、永遠に、仏陀を深く信じ、仏陀の説いた真理を深く信じて、仏陀の教えを実践する僧の集いを深く信じる」ということです。

 

 

 

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「尽未来際」の使い方

 

次に、「尽未来際」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「尽未来際、ずっとあなたをお慕いいたします」
  2. 「この身が果てても、尽未来際お守りいたします」
  3. 「今の状況が尽未来際続くとは思えない」
  4. 「子孫の為にも、この地球を人類は尽未来際大切にしなければならない」
  5. 「この空は尽未来際、僕が生まれ変わっても同じく青い」

 

「尽未来際」は、果てしなく遠い未来、尽きることなく続く未来のことです。

「尽未来際(守る)」「尽未来際(続く)」などと使われます。

 

 

 

「尽未来際」の類義語と英語表現

 

「尽未来際」の類義語

 

それでは、「尽未来際」の類義語をご紹介します。

  • 未来永劫(みらいえいごう)
  • 来来世世(らいらいせせ)

 

「未来永劫」は、「これから先続く果てしない年月」という意味です。長く、際限のない未来を表す言葉です。

「来来世世」は、「来世のまた次の来世、生まれ変わりを繰り返す長い未来」という意味です。

どちらの言葉も人の一生よりもはるかに長い時間を表わしており、未来は尽きることがないと「尽未来際」と同じことを言っているのです。

 

「未来永劫」については、こちらの記事に詳しく書いています。

「未来永劫」の意味と使い方の例文を5つご紹介!仏教による由来とは?

 

 

「尽未来際」の英語表現

 

最後に、「尽未来際」の英語表現をご紹介します。

  • The end of the future(尽未来際)
  • eternal(果てしなく、永久に)
  • forever(永遠に)

 

【例文】

  • My feelings for you are eternal(僕の君への思いは、尽未来際だ)
  • The earth will never disappear(地球は尽未来際、無くなることはない)

 

「尽未来際」を英語にそのまま訳すと、「of the future」は「未来の」という意味です。

「on the verge」は「寸前」ということで、「on the verge of the future」は「未来の危機に瀕している」ということです。これでは未来が終わってしまいます。

同じ意味である「永久」「永遠」などを使用し、訳すと良いでしょう。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

 

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まとめ:重みのある「尽未来際」

 

以上、「尽未来際」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 じんみらいさい、じんみらいざい
意味 永遠、未来の果てに至るまで、未来永劫
語源 仏教用語から。仏、法、僧の三宝を心から尊敬し、信頼するという教えの文
類義語 ・未来永劫(みらいえいごう)
・来来世世(らいらいせせ)
英語表現 ・The end of the future(尽未来際)
・eternal(果てしなく、永久に)
・forever(永遠に)

 

「永久」「永遠」などと使用するよりも、「尽未来際」を使用するほうが重々しいイメージになります。

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