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あなたは、どんな時に「感慨無量」になりますか?私は子供が誕生した時に「感慨無量」になり、思わず涙を流してしまいました。また、自分の小さい頃や家族のことを思い出す時、そして、これからの息子の成長を想像する時などに、ついつい「感慨無量」の思いに浸っていまいます。「感慨無量」の気持ちになるタイミングって人それぞれですよね。
ところで、「感慨無量」って言葉の意味はご存知ですか?
この記事では「感慨無量」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「感慨無量」の意味と語源
「感慨無量」の意味
はじめに、「感慨無量」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「感慨無量」は「かんがいむりょう」と読みます。
「感慨無量」とは「はかりしれないほど深く身にしみて感じること」という意味です。
つまり、「言葉にできないほどの感動」や「様々な思いで胸がいっぱいになる」といった意味ですね。
「感慨無量」の語源
次に、「感慨無量」の語源についてご紹介します。
「感慨」には、「心に深く強く感じること」「心に沁(し)みること」「しみじみとした気持ち」「しみじみと感じること」という意味があります。一つひとつの漢字を見ていくと、「感」という漢字には「心が動く」「心に響く」などという意味があり、「慨」には「胸がいっぱいになる」「心を揺さぶられる思いでいっぱいになる」という意味があります。どちらも、心に関する意味を持つ漢字ですね。
そして、「無量」には、「はかりしれないほど多いこと」「想像を超えた数知れない多さ」という意味があります。
これらの意味からも「感慨無量」が、どれだけ心に深く響く感情なのかということが分かりますね。
「感慨無量」の英語表現と類義語
「感慨無量」の英語の表現
続いて「感慨無量」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Deep emotion(感慨無量)
【例文】
- I am deep emotion(感慨無量です)
- A feeling of deep emotion(感慨無量の思い)
「deep」は「深い」、「emotion」は「感情」という意味です。なので、「deep emotion」を直訳すると「深い感情」という意味になりますね。「はかりしれない」や「身にしみる」などの単語は含まれていませんが、「deep emotion」だけで「感慨無量」という意味は伝わるので問題ありません。
まれに「感激する」という意味の「deeply moved」という言葉で表現される場合もありますが、これはいい意味で心を動かされた場合に使う言葉となっています。なので、さまざまな感情を表す「感慨無量」の場合は、「deep emotion」の方が適切かもしれませんね。
「感慨無量」の類義語
次に「感慨無量」と似たような意味をもつ言葉をご紹介していきます。
- 感慨多端(かいがんたたん)
- 一往深情(いちおうしんじょう)
「感慨多端」とは、「身にしみて深く感じることが多いこと」という意味です。少し意味は違いますが、「身にしみて深く感じる」という部分が「感慨無量」と同じですね。
「一往深情」は、「一途で情に厚い」という意味で知られていますが、「感情を抑えることができないほど深く感動すること」という意味もあります。言葉そのものの意味は違いますが、「深く心が動く」という意味では「感慨無量」と同じだと言えるのではないでしょうか。
「感慨無量」の使い方
最後に「感慨無量」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「父は感慨無量の面持ちになっていた」
- 「感慨無量の表情で娘を見つめる」
- 「あの時は本当に感慨無量で涙が出た」
- 「この日を迎えられて感慨無量です」
- 「昔を思い出して感慨無量の思いに浸る」
子供の結婚式など、嬉しい思いと寂しい思いが混ざったような、複雑な心境を表す時などによく使われています。「感慨無量」は、「感慨無量です」「感慨無量の思い」「感慨無量の面持ち」などといった使い方をされることが多いです。とても感動した時や、嬉しいけれど、それをどう表現していいか分からない場合などに使える言葉となっています。
「感慨無量」と「感無量」
「感慨無量」と聞くと、「感無量」をイメージする人も多いのではないでしょうか。実際に「感無量」は「感慨無量」の略なので、意味は同じです。日常でも「感慨無量」より「感無量」の方が使われていますね。
ただ、「感慨無量」には「感慨」という言葉が入っているので、より深く思っていることを示す際には「感無量」よりも「感慨無量」の方を使った方がいいかもしれませんね。
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