Contents
この記事は、約6分で読むことができます。
あなたは、「堅忍不抜」という言葉をご存じでしょうか。
この言葉を座右の銘にしている方もいらっしゃるかと思います。
私は以前、柔道の試合を観に行った際に「堅忍不抜」と書いてある横断幕を目にしました。
我慢強いという表現の言葉ですが実際どのように使うのか、きちんと認識できている方は少ないかもしれないですね。
この記事では、「堅忍不抜」の意味や語源、英語表現・類義語や、例文による使い方をご紹介いたします。
「堅忍不抜」の意味と語源
「堅忍不抜」の意味
最初に、「堅忍不抜」の意味をご紹介します。
「堅忍不抜」は「けんにんふばつ」と読みます。漢検2級レベルの難関四字熟語です。よくある間違いで「抜」の字を「技」と書いてしまうことがありますのでお気をつけください。
「堅忍不抜」とは「我慢強く耐え忍んで、心を動かさないこと」という意味になります。
良い言葉ですね。座右の銘にする方がいるのも納得できます。
「堅忍不抜」の語源
続いて、「堅忍不抜」の語源をご紹介します。
- 「堅忍」とは「しっかり耐え忍ぶこと」
- 「不抜」とは「抜き取られないこと。固くて動かないこと」
ここでは意思の固さを表現しています。
由来は、中国の詩人である蘇軾（そしょく）が著した「晁錯論（ちょうそろん）」から来ている言葉になります。
「古（いにしえ）の大事を立つる者は、唯（た）だに超世の才有るのみならず、亦（ま）た必ず堅忍不抜の志あり」
「昔の偉人はただ世に優れた才能があるだけでなく、我慢強く耐え忍んで心を動かさない志を持っていた」という意味になります。
「堅忍不抜」の英語表現と類義語
「堅忍不抜」の英語表現
次に、「堅忍不抜」の英語表現をご紹介します。
- persevere（堅忍不抜）
【例文】
- We must persevere in our efforts.（私たちは堅忍不抜で努力しなければならない）
「persevere」の直訳は耐えてやり抜くという意味になり「堅忍不抜」の表現として使えます。
他にも、根気強いという意味の「indefatigable」や、不屈のという意味である「unwearied」や「indomitable」でも同じように使えます。
四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。
ビジネス英語として実践で使える四字熟語３０選【英語勉強アプリもご紹介】
「堅忍不抜」の類義語
それでは、「堅忍不抜」の類義語をご紹介します。
- 堅忍持久（けんにんじきゅう）
- 志操堅固（しそうけんご）
- 不撓不屈（ふとうふくつ）
「堅忍持久」とは「我慢強く耐え忍んで、長く持ちこたえること」という意味です。
「志操堅固」とは「自分の志や思想・主義などを固く守り、変えないこと」という意味です。
「不撓不屈」とは「決してくじけないこと」という意味です。
堅忍持久に関しては、同じ漢字も使われていて意味もほぼ同じになります。全て強い意思を表現する四字熟語になります。
「志操堅固」「不撓不屈」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「志操堅固」の読み方や意味。英語表現や類語、例文による使い方
「不撓不屈」の意味・読み方・使い方の例文。英語＆類義語、座右の銘にいい理由
「堅忍不抜」の使い方
最後に、「堅忍不抜」の使い方について例文でご紹介していきます。
【例文】
- 「堅忍不抜の生き様に尊敬する」
- 「そのチームのスローガンは堅忍不抜である」
- 「堅忍不抜で厳しい練習を耐え抜いた」
- 「堅忍不抜の志で私たちはここまで来ることができた」
- 「彼が成功したのは堅忍不抜の努力があったからだ」
「堅忍不抜」は、耐え忍んだ結果報われるというような、いわゆる成功例として使われることが多い言葉になります。
「堅忍不抜の～」「堅忍不抜で～」という形で使うことが多いですね。
まとめ：「堅忍不抜」の志
以上、「堅忍不抜」について、ご紹介してきました。
まとめると、以下の通りです。
| 読み方 | けんにんふばつ |
| 意味 | 我慢強く耐え忍んで、心を動かさないこと |
| 語源 | 「古（いにしえ）の大事を立つる者は、唯（た）だに超世の才有るのみならず、亦（ま）た必ず堅忍不抜の志あり」という、中国の詩人である蘇軾（そしょく）が著した「晁錯論（ちょうそろん）」が由来 |
| 英語表現 | persevere（堅忍不抜） |
| 類義語 | ・堅忍持久（けんにんじきゅう） ・志操堅固（しそうけんご） ・不撓不屈（ふとうふくつ） |
ここまで「堅忍不抜」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
我慢強い「堅忍不抜」の志を持っている人はやはり成功者になりますよね。
何か困難等を乗り越えなければならない時、この言葉を思い出してください。
コメントを残す