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あなたは一日のうち、どのくらい考えたり、物思いにふけたりしますか?朝起きてからずっと、「考えること」をしていると思うと、疲れないのだろうか?と疑問が湧きますね。
でも、人間って基本的にずっと考えている生き物ではないかと思うのです。
『明日の晩御飯、材料はあれとこれと』とか、『今日はこの道から行くとスムーズに仕事に行けるけど、早めに出なければいけない』とか、『歯磨き粉買わないとお父さんに怒られる』とか。
考えることこそ、人間の性なのではないかと考えます。
この記事では「千思万考」の意味や語源、英語の表現や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「千思万考」の意味と語源
「千思万考」の意味
それでは「千思万考」の意味をご紹介します。
まずは読み方ですが「千思万考」は「せんしばんこう」と読みます。
「千思万考」とは「様々な考えをめぐらせること」「何度も考える」という意味です。
あれこれと色々なことを考えることや、その考えを指す言葉です。
「千思万考」の語源
続いて、「千思万考」の語源をご紹介します。
「千思万考」を二つの言葉に分けてご説明していきます。
まず、「千思」は「色々思うこと」という意味です。「千」は位の高い数で、数えきれないことを意味しています。
次に「万考」ですが「様々に考えを巡らす」ということです。
「万」も数の多いことを表わしており、「千」より位が高いです。
「千思万考」は「色々心で思い、頭で様々な考えをめぐらす」ということになります。
「思う」と「考え」というのは似ているようで少し異なります。「思う」は情緒的、一時的なこと、「考え」は理論的、継続的なことなのです。
しかし、「千思万考」は「千思」と「万考」とで似た言葉を繰り返すことで「数えきれないほどたくさん思って考えている」ということを強調しています。
「千思万考」の英語表現と類義語
「千思万考」の英語表現
次に、「千思万考」は英語でどのように表現されているのかご紹介します。
- mature consideration(熟慮)
- careful consideration(熟慮)
- deep meditation(千思万考)
【例文】
- Mature deliberation enough about the future(将来について充分に熟慮したけど答えは出ない)
- After careful consideration, I decided to follow your opinion(充分熟慮した結果、君の意見に従うことにした)
「千思万考」は「consideration」という英語が使われることが多いようです。
「consideration」は「考慮」という意味です。
「千思万考」の類義語
「千思万考」の類義語をご紹介します。
- 沈思黙考(ちんしもっこう)
「沈思黙考」とは「黙って物事を深く考える」ということです。
「千思万考」はたくさん考えるということに対して、「沈思黙考」は1つのことを深く考えるときに使用されることが多いです。
「沈思黙考」については、こちらの記事に詳しく書いています。
「千思万考」の使い方の例文
最後に、「千思万考」の使い方を例文でご紹介します。
【例文】
- 「これからの僕たちのことを千思万考し、道をはっきり示したい」
- 「彼は千思万考して、今の世の中の問題に立ち向かっている」
- 「社長は千思万考し、解決策を練っていた」
- 「首相は行き当たりばったり、もっと千思万考して物事を決めてほしい」
- 「彼女は仕事について千思万考しているように見えて、今日の晩御飯を考えていることも多い」
「千思万考」は数えきれないほど思ったり、考えたりして頭をフル回転させているのです。
「(彼は)千思万考している」「(このことについて)千思万考する」などと使うことが多いですね。
「千思万考」するときとしないとき
「千思万考」は色々なことを思ったり、考えたりすることでした。
人間は普段からそのような脳の仕組みになっています。
ですが、「千思万考」しなければ脳の働きが鈍ってしまうこともあるのです。
脳は使わなければ使えなくなります。錆びてしまうのですね。
しかし、時には何も考えず頭を休ませることも大切です。
このさじ加減が非常に難しいですが、「千思万考」されている方は、一日の内に少しでも「無」になる時間を作ると新しい考えがどんどん芽生えてくるかもしれません。
「無」になる時間が多いと脳が空っぽになるので、本当に少しの時間でいいのです。
「千思万考」と丁度良い具合に行ってください。
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