「空前絶後」の意味と使い方の例文集!「前代未聞」との違いって何!?

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あなたは「空前絶後」という言葉をご存じでしょうか。
私は真っ先にサンシャイン池崎さんが思い浮かびます。「空前絶後の~超絶怒涛のピン芸人!」と自己紹介のようなネタですが、実際「空前絶後」の意味をはっきり認識している方はもしかして少ないかもしれません。
あまり日常的に使う言葉ではありませんよね。
この記事ではそんな「空前絶後」の意味や語源、英語・類義語表現や例文による使い方についてご紹介します。

 

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「空前絶後」の意味と語源

まずは意味と語源についてご紹介していきます。

「空前絶後」の意味

先に読み方を確認しましょう。
「空前絶後」は「くうぜんぜつご」と読みます。漢検5級レベルの四字熟語です。
さて、次に意味を見てみましょう。
「空前絶後」とは「過去にも例がなく、将来にも起こりそうにないと思われる、非常にまれなこと」という意味です。
とても壮大な意味ですね。
ちなみに「超絶怒涛」は「(他より)ずば抜けて激しい」という意味なのでサンシャイン池崎さんは「これまでもこれからも他に例を見ないくらいまれな、ずばぬけて激しいピン芸人」と自己紹介をしているわけですね!

「空前絶後」の語源

続いて語源を見てみましょう。

  • 「空前」とは「過去に先例がないこと」
  • 「絶後」とは「将来に同様の物事がないこと」を表現しております。

ここで、「空前絶後」を表現している中国の古書「宣和画譜(せんながふ)」をご紹介します。
画家の呉道子(ごどうし)について語られた箇所です。

「且つ顧は前に冠(かん)とし、張は後に絶して、道子は乃(すなは)ち兼ねて之(これ)を有す」
訳は「晋の顧愷之(こがいし)の絵画は今までに比べられるものがないほど良く、梁の張僧繇(ちょうそうよう)の絵画はそれ以降に比べられるものがないと言われるが、呉道子はその二人の画才を兼ね備えたような素晴らしい画家である」という内容です。

ここでは顧愷之の画才は「空前」で張僧繇の画才を「絶後」、呉道子は2人を兼ね備えている「空前絶後」であるという意味です。

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「空前絶後」の英語と類義語

続いて英語と類義語をご紹介していきます。

「空前絶後」の英語

「空前絶後」を英語に訳すとどうなるでしょうか。

【例文】

  1. An unprecedented major incident. (空前絶後の大事件)
  2. There never was and never will be strong man. (空前絶後の強い奴)

1の例文では「unprecedented」を使って表現しています。直訳は「前例のない」という意味です。
2の例文は「never was and never will~」を使っています。そのまま「過去にない、未来にもない」という直訳になります。
英語に「空前絶後」という言葉はないので、上記の表現を使うのが適しています。

注意点として、「unprecedented」はどちらかというと「前代未聞」のような意味なので、「空前絶後」と完全に一緒の意味ではありません。文脈で使い分けてみてください。

「空前絶後」の類義語

続いて類義語を見てみましょう。

  • 僅有絶無(きんゆうぜつむ)
  • 絶無僅有(ぜつむきんゆう)
  • 千載一遇(せんざいいちぐう)
  • 冠前絶後(かんぜんぜつご)

それぞれ「僅有絶無・絶無僅有」とは「ほとんどないこと」、「千載一遇」とは「千年に一度しか出会えないような珍しいこと。二度とない好機。また機会が得難いこと」、「冠前絶後」とは「ずばぬけてすぐれている」という意味です。
いずれも非常に稀(まれ)であることを表す四字熟語になります。
「冠前絶後」も「今までで最高で、これからもないだろう」というニュアンスを持つ言葉なので「空前絶後」に一番近い類義語です。

ちなみに、「千載一遇」の記事はこちらにあります。

 

「空前絶後」の使い方

最後に例文による使い方をご紹介していきます。

【例文】

  1. 「彼の功績は空前絶後の偉業である」
  2. 「弱小校だったのにここまで来れたなんて空前絶後だ」
  3. 「彼は空前絶後の活躍で大注目をされています」
  4. 「その映画は空前絶後の大ヒット作となった」
  5. 「あの大地震は空前絶後の出来事であった」

「〇〇の~」という形で使われることがほとんどとなります。
「〇〇だ~」という形でも使われます(2の例文参照)。

 

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「空前絶後」と「前代未聞」

ここまで「空前絶後」についてご紹介してまいりましたが、いかがでしたでしょうか。
非常に稀なことに対して使うので、「お父さんがお土産を買うなんて空前絶後の出来事だ」というように壮大な意味と思われる熟語ですが、実はフランクに使っていただけます。
よく「前代未聞」と似ているので比較されますが、「これからもないであろう〇〇」という意味はないので、しっかり区別をつけてくださいね。

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