この記事は、約5分47秒で読むことができます。
森羅万象という言葉。あなたも一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。自分から発することはなくても、テレビやラジオなどのメディアを通して、よく耳にする言葉の一つでもありますよね。
この記事では、「森羅万象」の意味や英語・類義語表現や使い方の例文をご紹介していきます。
Contents
森羅万象の意味とは

自分からあまり「森羅万象」という言葉を発さない理由としては「いまいち意味がつかめていないから」ということがあるからではないでしょうか。
ということで早速、森羅万象の真の意味を知っていきましょう。
「森羅万象」の読み方
まずは読み方からご紹介していきます。
一番聞きなじみのある読み方は「しんらばんしょう」ですよね。
「しんらまんぞう」「しんらばんぞう」という読み方でもOKです。あまり知っている人が多いことはないかもしれませんが、間違いではありませんので併せて覚えておくと良いでしょう。
「森羅」の意味
では、言葉の意味について進めていきましょう。
まず森羅という言葉。漢字が持つ意味から紐解いていくと分かりやすいのですが、あなたは「森」という漢字を見てどのようなイメージを持つでしょうか。おそらく「木がいっぱい茂っていて、広くて・・・」というような光景が頭に浮かぶのではないかと思います。
そして、一見するだけではわかりにくい「羅」という漢字ですが、実は、「網羅する」とか「羅列する」など何かが多く連なるという意味を持つ漢字として他の言葉にも登場していますよね。この「森羅」という言葉でも、そういった意味で使われているのです。
ということで、森羅という言葉は、「木が沢山茂っている広大な場所が限りなく連なっている」という意味を持っているのですが、この広大さゆえ森羅万象という言葉の中での森羅は「この世」「全世界」「天上天下」というような、この世の中全体、という意味として使われています。
「万象」の意味
次に、万象という言葉についてご紹介していきます。
万象とは、「形あるすべての物事や現象」という意味があります。
どういう流れでこの言葉ができたか、ちょっとずつ紐解いていってみるとこのようになります。
「万」という漢字ですが、これは純粋に数の単位として用いられる場合のほかに「全てのもの」というように、単位に関係なくすべてを包括するような大きなものを表現したいときに使われます。ここでは「万事」という言葉の一部として使われています。
次の「象」という漢字は、現象の「象」。
つまり、この二つを掛け合わせて一部を省略(万事の「事」と、現象の「現」は」省略)した、「万象」という言葉によって「この世に存在しうるすべての物事や現象のことを指している」というわけですね。
「森羅万象」の意味
以上より、森羅・万象のそれぞれの意味が分かりやすくなったのではないでしょうか。
つまり、「森羅万象」とは「この世に存在するすべての物事や現象」という意味です。
森羅万象の英語や類義語とは?
ここまでで、森羅万象という言葉が非常に壮大なものであることが分かってきましたね。
では、このような言葉を他の言葉でも同様に表現することができるのでしょうか。
森羅万象の類義語
森羅万象には、「全て」という意味がメインなので、それと似たような意味の言葉には下記のようなものがあります。
- 有象無象(うぞうむぞう)…形があるないにかかわらず、全てのもの
- 天地万物(てんちばんぶつ)…地上から天上の全ての物事
- 諸事万端(しょじばんたん)…様々な事柄すべて
どの言葉にも森羅万象の「万象」のいずれかが入っていますね。
森羅万象の英語表現
「全て」という意味の単語はご存知の方も多いのではないでしょうか。
そう、「all」です。
森羅万象という言葉を英語にする際も「all」を使います。
- all things in universe
universeは「全宇宙の」という意味があるので、この場合も適当な単語だといえます。
- everything in the world
「世界中のすべてのもの」という訳し方ができます。こちらも森羅万象とピッタリの英語表現ですね。
森羅万象の使い方と例文

それでは最後に、森羅万象を使って文章を考えてみましょう。
- 「四季の移ろいにしたがって森羅万象も刻一刻と変化していく」
- 「全てを知ったつもりでも、森羅万象には及ばない」
- 「恋をすると盲目的になってしまい、森羅万象ことごとくこの恋愛のためにあるもののように見えてしまう」
最初のうちは難しく感じてしまうかもしれませんが、慣れてくると色々なアイデアが浮かんでくるようになると思いますので、是非上記の例文を参考に考えてみてくださいね。
壮大な言葉「森羅万象」
私たちが普段、「これがすべてだ!」と確信した物事であったとしても、森羅万象とは無形のものも含まれるので「実は目に見えるものだけがすべてではないのだ」ということを知る良いきっかけになったのではないでしょうか。と共に、森羅万象という言葉の奥の深さも肌で感じられたのでは、と思います。
今後も、こういった言葉にも親近感を持って親しめると良いですね。
コメントを残す