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突然ですが、あなたは「天上天下」の読み方をご存知ですか?「天上天下唯我独尊」という言葉をご存知の方であれば、簡単に読むことができるかもしれませんね。しかし、私のように「てんじょうてんか」と間違って呼んでしまう人も意外と多いのではないでしょうか。また、「天上天下唯我独尊」は知っているけど、「天上天下」そのものの意味はよく知らないという方も意外と多いのかもしれませんね。
この記事では「天上天下」の意味や語源、英語の表記や類義語、使い方の例文をご紹介します。
「天上天下」の意味と語源
「天上天下」の意味
はじめに、「天上天下」の意味についてご紹介したいと思います。
まずは読み方ですが、「天上天下」は「てんじょうてんげ」と読みます。
「天上天下」とは「天の上の世界と天の下の世界」「天地の間」という意味です。
つまり「全世界」「宇宙間」など、幅広い範囲での世界を表す言葉ですね。
「天上天下」の語源
次に、「天上天下」の語源についてご紹介します。
「天上」とは、文字通り「天の上」を表す言葉で「空の上」や「天」を意味します。そして、「天下」も文字通り「天の下」を表す言葉で、「天の下の世界」「世界中」を意味します。「天上天下」は、私達が住んでいる「天下」だけでなく、「天上」も含めたものなので、壮大なスケールの「全世界」を表していることが分かりますね。
「天上天下」の英語表現と類義語
「天上天下」の英語の表現
続いて「天上天下」が英語でどのように表現されているのかをご紹介します。
- Throughout heaven and earth(天上天下)
【例文】
- the strongest in throughout heaven and earth(天上天下一強い)
- I alone am honored in throughout heaven and earth(天上天下唯我独尊)
「throughout」は、「あらゆる場所」「全体にわたって」などの意味を持ちます。そして、「Heaven」は「天国」つまり「天」、「earth」は「地球」または「下界」という意味です。
「throughout heaven and earth」を直訳すると「天と下界全体にわたって」という意味になり、「天上天下」を表していることになりますね。
「天上天下」の類義語
次に「天上天下」と似たような意味を持つ言葉をご紹介していきます。
- 三千世界(さんぜんせかい)
- 一天四海(いってんしかい)
「三全世界」とは、仏教の言葉で「この世の全て」「全世界」「全宇宙」を意味します。「全世界」や「全宇宙」などを表しているので、「天上天下」と同じ意味ですね。
「一天四海」とは、「天下の全て」という意味で、つまり「下界における全世界」を表す言葉です。「天上」を含まないので、同じ「全世界」でも示す範囲が少し違いますが、「全世界」という意味では「天上天下」と同じですね。
「三千世界」は元々仏教語ということもあり、深い語源となっています。
「天上天下」の使い方
最後に「天上天下」の使い方を紹介します。
【例文】
- 「天上天下唯我独尊」
- 「天と地を指さし、天上天下唯我独尊と言った」
- 「彼女は、天上天下唯我独尊タイプ」
- 「天上天下という全ての世界」
- 「天上天下、どこを探してもいない存在」
「天上天下」は、例文のように「天上天下唯我独尊」という言葉の一部として使われることがほとんどです。そのため、「天上天下」が単独で使われることはあまりありません。
もし、「天上天下」だけを使う場合は、「全世界」や「世界中」を言い換えるイメージで使うといいかもしれませんね。
「天上天下唯我独尊」とは
先ほど使い方のところでご紹介した、「天上天下唯我独尊」という言葉についてご説明したいと思います。「天上天下唯我独尊」とは、お釈迦様の教えで「この世に存在する全ての人は、皆かけがえのない尊い存在である」という意味です。
しかし、一般的には「世の中で自分よりもかけがえのない存在はないと自惚れること」、つまり「自分が一番」という悪い意味で浸透していますよね。
実際に使われる時も、「自分が一番」という意味で使われることが多い「天上天下唯我独尊」ですが、この意味だけでなく本来の意味も一緒に覚えておくといいかもしれませんね。
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