「南船北馬」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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「旅行が好きで家にいないくらいあちこちへ旅行に行きたい」と思うことありませんか?

私は旅行が好きですが、常に旅行に行ける環境ではないので、そのような方を羨ましく思います。

一方で、仕事上どうしても絶え間なく出張に行かなければならない人がいますが、こちらは仕事なので精神的にきつそうですね。

常にあちこちへ移動していることを「南船北馬」と言います。

この記事では、「南船北馬」の意味や語源、英語・類義語の表現や使い方の例文をご紹介します。

 

 

 

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「南船北馬」の意味と語源

 

「南船北馬」の意味

 

最初に、「南船北馬」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「南船北馬」は「なんせんほくば」と読みます。

「南船北馬」とは、「絶えまなく旅をしていること」という意味です。

各地をせわしく旅することを言います。

 

 

「南船北馬」の語源

 

続いて、「南船北馬」の語源をご紹介します。

 

「南船北馬」の語源は、中国の思想家たちの思想書「淮南子(えなんじ)」に記されています。

「胡人便於馬、越人便於舟」という言葉が語源であり、意味は「北方には馬を必要とする山岳地帯が、南方には船を必要とする海、河が広がっている」ということで、中国で北の方は平野や山が多いので馬で移動し、南の方は川が多いので船で移動すると「昔の中国の移動手段」のことを言っています。

 

元々、この「胡人便於馬、越人便於舟」には何を使って移動するかの話ではなく、それぞれの状況に置いてふさわしい手段があることを表している言葉なのです。

それがいつの間にか「南船北馬」という四字熟語になり、意味も全く違う方々(ほうぼう)を常に旅をする言葉になりました。

 

 

 

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「南船北馬」の英語表現と類義語

 

「南船北馬」の英語表現

 

次に、「南船北馬」の英語表現をご紹介します。

  • restless wandering(南船北馬)
  • constant travelling(南船北馬)

 

【例文】

  • Restless wandering a day-to-day(南船北馬な日々)
  • She is a year-round constant traveling(彼女は年中南船北馬だ)

 

「restless wandering」の「restless」は「ちょこちょこ、落ち着かない、せわしない」という意味で、「wandering」とは「放浪、(あてもなく)歩き回る、さまよう」という意味があります。

「restless wandering」は「落ち着きがなく歩き回る」というように直訳されます。

「constant traveling」の「constant」とは「不変の、定数、一定の」、「traveling」は「旅行、巡業」という意味で、「constant traveling」は「一定の旅行」という意味になります。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

「南船北馬」の類義語

 

それでは、「南船北馬」の類義語をご紹介します。

  • 東奔西走(とうほんせいそう)

 

「東奔西走」とは「東へ行ったり西へ行ったりあちこち忙しく動き回る」という意味です。

こちらの「東奔西走」は東西を行ったり来たりで忙しそうですが、「南船北馬」は南北を船と馬で移動して忙しそうですね。

 

「東奔西走」については、こちらの記事をご覧ください。

 

「東奔西走」の意味と読み方!使い方を例文で解説【英語・類語表現】

 

 

 

「南船北馬」の使い方

 

最後に、「南船北馬」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「南船北馬の生活をしていると、日にちや時間が解らなくなる」
  2. 「彼は、家にいることがないくらい南船北馬だ」
  3. 「これから先の人生は、南船北馬して日本中を巡りたい」
  4. 「南船北馬の父がたまに帰ってくると、お土産が沢山あった」
  5. 「仕事上、どうしても南船北馬で出張が多く行かない地域はないくらいだ」

 

「南船北馬」は、出張などを多くして忙しく旅をしているときに使われます。

「南船北馬の(生活)」「南船北馬で(家にいない)」などと使用する場合が多いですね。

 

 

 

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多忙な人にも使う言葉「南船北馬」

 

「南船北馬」は常に旅行している人という意味ですが、旅行だけに限らず、「常に移動している人」ということも表します。

せわしなく行動している人は短い距離で、旅行とまではいきませんが「南船北馬」の人なのです。

物事の処理にあっちへ行ったり、こっちへ来たりで奔走・尽力する意味もありますから、常に忙しくあちこち移動している人も「南船北馬」という言葉が当てはめることができますよ。

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