「無二無三」とは?意味と語源、使い方の例文【類義語と英語表現】

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大好きなことって、どうしてこんなに夢中になってしまうのかと思いませんか?ついつい他のことを蔑ろにしてしまいがちです。

仕事でも、遊びでも、それはジャンルに関係なく起こる出来事です。

他人から見るとそんなことに何故夢中になれるのかと思うかもしれませんが、本人にとっては、とっても幸せな時間なのかもしれません。

あなたにも何か「無二無三」になることが一つくらいあるのではないでしょうか。

この記事では、「無二無三」の意味と語源、使い方の例文、類義語と英語表現をご紹介します。

 

 

 

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「無二無三」の意味と語源

 

「無二無三」の意味

 

最初に、「無二無三」の意味をご紹介します。

まず読み方ですが、「無二無三」は「むにむさん」又は「むにむざん」と読みます。

「無二無三」とは、「わき目も振らず一途になること」「ただ一つだけ、他にはない」という意味です。

物事を成す道はただ一つだけ、ということを言っています。

 

 

「無二無三」の語源

 

続いて、「無二無三」の語源をご紹介します。

 

「無二無三」は、仏教の言葉です。法華経の教えで、「成仏(悟りをひらくこと)する道は一乗のみ」と言っています。

「一乗」とは、仏語。一は「唯一無二」のこと、乗は乗せるもののことを言い、成仏するには二乗も三乗もない、ただ一乗のみ、すなわち「無二無三」だということです。

それが、物事を成す道は、ひたむきに突き進むのみ、他にはないということを表わす言葉になりました。

 

 

 

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「無二無三」の使い方

 

次に、「無二無三」の使い方を例文でご紹介します。

【例文】

  1. 「これからは、無二無三で新しい仕事に励んで行こうと思う」
  2. 「彼は、無二無三で司法試験の勉強に励んだ」
  3. 「無二無三で頑張ってきた彼は、ついに職人の技を極めた」
  4. 「私はこの仕事を無二無三で続けて、この先も一途に突き進む」
  5. 「僕は、猫が無二無三に大好きで大切な動物です」

 

「無二無三」は一途に、夢中になり、究める、他には変わる物が無いことを言います。

「無二無三に(励む)」「無二無三で(頑張る)」などと使用されることが多いですね。

 

 

 

「無二無三」の類義語と英語表現

 

「無二無三」の類義語

 

それでは、「無二無三」の類義語をご紹介します。

  • 遮二無二(しゃにむに)
  • 唯一無二(ゆいいつむに)

 

「遮二無二」は、「一つのことに、ただ全力をそそぐ」という意味です。

「唯一無二」は、「この世にただ一つしかない。同じものが他になく、並ぶものも他にない」という意味です。

「無二無三」は、この二つの四字熟語の意味を合わせ持った慣用句ですね。

 

「遮二無二」「唯一無二」については、こちらの記事に詳しく書いています。

 

「遮二無二」とは?意味や語源、英語・類義語表現【使い方の例文つき】

 

「唯一無二」とは?読み方や意味、英語・類語【使い方の例文】

 

 

「無二無三」の英語表現

 

最後に、「無二無三」の英語表現をご紹介します。

  • Earnestly(一途に)
  • only one important existence(唯一の)

 

【例文】

  • I work earnestly(一途に仕事をする)
  • As for me, a pet dog is only one important existence(僕は愛犬がただ一つの大切な存在です)

 

「無二無三」は、仏語なので英語でストレートに「無二無三」を表す単語は難しいですが、「Earnestly」や「only one important existence」など「無二無三」の意味で文章にすることは可能です。

 

四字熟語の英語表現を、ビジネス場面別でまとめてみました。

ビジネス英語として実践で使える四字熟語30選【英語勉強アプリもご紹介】

 

 

 

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まとめ:成し遂げるための「無二無三」

 

以上、「無二無三」についてご紹介してきました。

まとめると、以下の通りです。

 

読み方 むにむさん、むにむざん
意味 わき目も振らず一途になること、ただ一つだけ、他にはない
語源 仏語、法華経の「成仏する道は一乗のみ」という教えから、唯一なこと、一途なことで使われるようになる。
類義語 ・遮二無二(しゃにむに)
・唯一無二(ゆいいつむに)
英語表現 ・Earnestly(一途に)
・only one important existence(唯一の)

 

「無二無三」は一途なこと、唯一なことを表わす言葉ですが、物事を成すためには必ずしも一つしか道は無いとは言い切れません。

ですが、色々遠回りしても、最終的には一つの道に通ずるのだと思います。

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